生理の予定日は気にしていても、月経周期は意識していないという人も多いはず。実は月経周期によってホルモンの分泌には変化があり、それによって肌の状態も影響を受けているそう。
本記事では、月経周期のホルモンと肌の関係について専門家に取材。自分の周期を知ることで、より効果的なスキンケアへとつながるはず!
※この記事は、<コスモポリタン イギリス版>を抄訳したものです。
【INDEX】
月経期
月経周期には、月経期、卵胞期、排卵期、黄体期の4つのサイクルがあります。「月経期」には、子宮内膜がはがれ落ち、血液とともに出てきます。
月経期の肌の変化について、スキンケアブランドWo Skincareの創設者、カレン・リー=トンプソンさんはこう解説。
「月経が始まる直前、エストロゲンとプロゲステロンの値が下がります」
「この時期は、より多くの皮脂を分泌するようになります。これは皮膚を滑らかにする物質ですが、過剰な場合は毛穴を詰まらせ、吹き出物の原因になるのです」
卵胞期
産婦人科医のスーマン・テワリ医師によると、 月経周期の第2期は、「卵胞期(増殖期)」と呼ばれ、この期間は16日間ほど続きます。
ホルモンレベルは低い状態から始まり、この期間にエストロゲンの値がピークに到達。エストロゲンの値が上がり始めると、コラーゲンとエラスチンの生成が促されるため、肌のバランスがとれて、潤いを感じるように。
排卵期
排卵期は、サイクル全体のうちのわずか24時間のみ。しかし、肌には特に影響力のある時期だとテワリ医師は言います。
「エストロゲンがピークに達するほか、テストステロン、卵胞刺激ホルモンの値も上がり、黄体形成ホルモンも急増して、卵巣から卵子を排出させます」
排卵期に排卵痛や胸の圧痛、吹き出物が出やすくなるのは、ホルモンの変動が原因。テストステロンは皮脂腺を刺激するため、ニキビができやすい人はこの時期に注意を。
黄体期
最後の段階で、だいたい11〜17日間続くと言われているのが黄体期。
この時期にPMSを経験する人が多い理由について、テワリ医師はこう説明。
「黄体期はプロゲステロンの分泌量が増え、子宮内膜を安定させます。エストロゲンとのバランスでプロゲステロンが十分分泌されないと、PMS(月経前症候群)を経験する人もいます」
「妊娠をしない場合には、プロゲステロンとエストロゲンの分泌量は減り、次の月経期に移ります」
黄体期に毛穴が開くのを感じる人が多いのは、プロゲステロンの増加によって毛穴の周りの表皮が厚くなっているから。また肌のターンオーバーが乱れることでバリア機能が低下し、乾燥肌や敏感肌の原因になる場合もあると言います。
まとめ
これまでなんとなくでやっていたスキンケアも、月経周期を観察することで、ホルモンの変化に合わせたルーティンが作れるようになるはず。自分の肌を知り、その時々の肌状態に合わせたアイテムの選択肢を持っておくのもいいかもしれません。
※この翻訳は、抄訳です。
Translation:mayuko akimoto
COSMOPOLITAN UK