今月もまた、このときがやってきた。朝起きてトイレに行くと、下着に見慣れた経血がついている。生理が始まったことを示すいつものサインにため息をつきながら、生理用品に手を伸ばす…。毎月の生理周期を把握している人であれば、生理開始予定日に規則性があることに気が付いているかもしれない。

最近発表された新たな研究によれば、大多数の人の生理が「木曜日」か「金曜日」に始まる可能性が高いことが明らかになった。反対に、生理が始まる可能性が最も低い曜日は「火曜日」であることも判明した。

スウェーデン発の避妊アプリ「Natural Cycles」の研究チームが実施したこの調査は、ヨーロッパと北米に住む18歳から40歳の女性、計30万人以上の月経周期データに基づいて行われた。

この研究は、“月の満ち欠け”の周期が月経周期と何らかの関係があるかどうか、月の周期が私たちの睡眠に影響を与えるのか、そしてそれが生理開始日を予測するために使えるのではないかという仮説をもとに実施。

しかし今回の研究結果では、生理の開始日には他の要因も影響していることが示唆されている。

a person reaching for sanitary towel
Liudmila Chernetska//Getty Images

「Natural Cycles」のメディカル・アフェアーズ・マネージャー、ジャック・ピアソン氏によれば、生理の開始日は睡眠のパターンや食事、ストレスなどの生活要因に左右されるという。これらの要因は、週の終わりと比較して、週の初めのほうが調節するのが難しい傾向にあるそう(たとえば月曜の朝に憂うつな気分になる、仕事について心配してしまう、新しい週を乗り切るために食事を変える…など)。

過去の研究によっても、ストレスレベルが上がると睡眠が浅くなり、ストレスホルモンの一種であるコルチゾールの値が高まり、生理がいつ来るかを決定する生殖ホルモンに干渉することが示唆されている。つまり、金曜日の夜に突然生理が始まるのは、楽しい週末を生理が台無しにしようとしているからではなく、週が進むにつれて気分がリラックスし、よく眠れるようになり、ヘルシーな食生活が送れているからかもしれない、ということ。

またこの研究によると、週の後半から生理が始まるのは、月経周期が安定している女性や、周期が長め(28日以上)の女性ほど顕著であり、周期が短めの女性には当てはまりにくいことも明らかになっている。

※この記事は、海外のサイトで掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。

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