バック(後背位)は、多くの人から愛される体位のひとつ。あなたが四つん這いになってパートナーに挿入されるにしろ、後ろからパートナーを刺激するにしても楽しめるポジションです。

本記事では、バック(後背位)の定義や楽しみ方、バリエーションを解説!

そもそも「バック」ってどんな体位?

一般的に「バック」は、後ろからパートナーに挿入される・する体位のこと。

一人が四つん這いになって、もう一人が後ろから挿入する・刺激することが多く、ヴァギナだけでなくアナルセックスの際に用いられることも。また、挿入する側もペニスに限らず、ペニスバンドやセックストイ、指を使って愛撫するなど楽しみ方は様々!

「バックは、挿入しながら手やバイブレーターでクリトリスを刺激することもできる体位」だと話すのは、ヘルス&ウェルネスに関するオンラインクラスを提供する<allbodies>で、インストラクター兼セックスコーチを務めるマイシャ・バトルさん。

挿入を伴うことが多い一方で、クンニリングス(クンニ)などのオーラルセックスにもおすすめの体位だと言います。

バックの基本

バトルさんによれば、もっとも多いやり方は受け側が四つん這いになり、攻め側がぴったり後ろにくっついて膝立ちになるスタイル。

けれど他の体位と同じように、ぎこちなく感じたり、ほかのプレイとミックスしたい場合は、バリエーションもたくさんあるそう。攻め役またはお互いに立ったり、受けて側が家具など一段高いところに寄りかかって前かがみになったりするのもあり。

ここでは、バックの基本のやり方をステップごとに解説。

  1. 四つん這いになって体を楽に。もしも体勢によって疲れやすかったり、挿入が深すぎると感じたりしたら、うつ伏せになってお尻だけ突き上げるか、腰の下にセックスピローを置いて体を支えてみて。
  2. 挿入・刺激する側は、ベッドのヘッドボードなどに掴まると、ピストン運動の強弱を調節しやすくなるのでおすすめ。
  3. 後ろの人が挿入・刺激している間に、四つん這いになっている人は空いた手でクリトリスを刺激してみて。パートナーに愛撫してもらったり、バイブレーターを持ってもらったりするのもGOOD。腰の下にピローを置けば、手も自由になって、心ゆくまで自分でクリトリスを触れるはず。
  4. 挿入が深すぎるなどの感覚は、相手にちゃんと伝えるように! 性交痛を感じる場合には、恥ずかしがらずに伝えることが大切です。
  5. 途中でアナルからヴァギナへの挿入に切り替える場合は、尿路感染症(UTI)を防ぐために必ずコンドームを付け替える、セックストイや手を使った場合にもしっかり洗うこと。
  6. 他の挿入性交と同じように潤滑材が必要な場合はローションをしっかり使うこと。

    バックのバリエーション

    バリエーション豊富なバックのなかでも、受け手が立ち、椅子やテーブル、ベッドの端を使って前かがみになり、パートナーがその後ろに立って挿入するスタイルが最も一般的なもの。

    受け手は、お尻を突き上げる角度を変えながら、挿入や刺激の違いを味わってみて。背中をのけぞらせてお尻をさらに突き上げるか、腹這いになるのもあり。

    膝をついているのがきつい人には「側位バック」がおすすめだとバトルさん。

    バックのいい点は?

    バックが最高に気持ちいいのには根拠があるのだとか。

    ヴァギナとアナルへの挿入、オーラルセックスのいずれにも向いていることに加えて、「バックはより深く、より強くピストンするのに最適なんです」と、セックストイ専門のウェブショップ「Peaches and Screams」のセックス&リレーションシップ・セラピストを務めるタチアナ・ジヤチェンコさんは解説。おまけに、お尻フェチならパートナーのお尻を崇めるのに、このうえないポジションというわけ。

    繰り返しになってしまうけど、バックのもうひとつのすばらしい点は、クリトリスを刺激やすい体位だということ。挿入のみのセックスでオーガズムに達することができる女性は、全体の18%という統計も。クリトリスも刺激できるバックは、お互いに満足しやすい体位になりえるというわけ。

    バックをするときの注意点

    このポジションはかなり深くまで挿入できるだけに、子宮頸部を強く突かれすぎて痛み(性交痛)を感じる場合もあるそう。違和感を感じた時は相手にペースを緩めてもらったり、自分の腰の角度を変えてみたり、肘をついてみて。

    また、「想定していないアナル挿入」にも注意が必要。特に潤滑剤をたくさん使った場合には、するっと挿入する位置がずれて、想定していた場所と違うところに入れてしまうケースがあります。勢いをつけすぎるとこういった想定外のことが起きるので、挿入・刺激する側は気をつけて!

    さらに、セックス中に陰茎折症を起こす可能性は限りなく低いものの、その4分の1はバックでのセックスが原因なのだとか。ブラジルのカンピーナス大学が行った研究によれば、実際に陰茎折症で緊急入院した男性の28%は、バックスタイルが原因だったとのこと。ペースが速くなりすぎないよう注意して。

    最後に、どのようなセックスにも当てはまることだけど、性感染症(STI)のリスク(場合によっては妊娠リスクも)を減らすため、必ず避妊具を使うこと。また、どちらか一方がバックをあまり心地良くないと感じるなら無理せず、自分たちに合ったほかの体位を探してみて。

    バックをさらに楽しむには

    さらなる快楽を追求したい場合は、まずはバイブレーターを取り入れるのがおすすめだと言うジヤチェンコさん。バックは挿入だけでなく、自分またはパートナーの乳首、クリトリス、ペニスを刺激するのにも最適な体位。お互いにまさぐり合うのも効果的!

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    ※この翻訳は、抄訳です。
    Translation: Kate Sawahara(Office Miyazaki Inc.)
    COSMOPOLITAN US