女性や女性器を持つ人が上になるセックス体位である、「騎乗位」。女性がオーガズムを得やすい体位だと言われている一方で、どう動いたら良いのか分からなかったり無防備に感じたり…と、苦手意識を持っている人も少なくないはず。

そこで本記事では、騎乗位を気持ちよく楽しむためのコツを<コスモポリタン アメリカ版>からお届け。腰の動かし方や体を安定させる方法、セックストイの効果的な使い方など、専門家の解説とともにご紹介します。

騎乗位のやり方

まずは、パートナーにまたがる方法から。セックスと恋愛の専門家であるアントニア・ホールさんは、そのプロセスを次のように説明します。

  1. パートナーをまたいで膝立ちになる
  2. ゆっくり腰を下げて挿入する
  3. 腰を上下させたり振って刺激する

足の裏をぺたっとつける「スクワットのポーズ」もおすすめ。バランス感覚が必要ですが、挿入が深くなります。

騎乗位での腰の動かし方

騎乗位のときに、体のバランスを保つことに難しさを感じたり、どう腰を動かしていいか分からない人もいるはず。かつては自身も苦手意識を抱いていたというデイヴィスさんは、パートナーとコミュニケーションをとることが重要だと言います。

「それまでは騎乗位になると支えがない感覚になっていたのですが、お互いの快感を大事にしてくれる相手と出会ってから変化が訪れました。パートナーが少し上体を起こしてくれることで、腰を動かしやすくなりました」
「自分に合わない体位があるのは当たり前のこと。大事なのは、もしもあなたが騎乗位が楽しめないのであれば、相手の望みに合わせずに伝えること。お互いに同意とコミュニケーションを取り合いながら進めることが、セックスを楽しむうえでは重要なのです」

性科学者で認定専門カウンセラーのマリカ・オニールさんは「考えすぎないこと」を推奨。

「考えすぎると混乱してしまうものです。騎乗位の時には、オーガズムの主導権を握っていることを忘れないでください。思うがままに腰を動かせば、少しずつ上達します。具体的なアドバイスを与えるとすれば、体全体を動かしすぎないことです」

また、挿入している状態で腰で文字を描くように動かすのもおすすめなのだとか。大文字の「W」や「M」、「O」などを描いてみて。騎乗位のまま脚を閉じると、クリトリスにも刺激がプラスできるるんだそう。

騎乗位でバランスをとる方法

性に関するコンサルティングを行うフィオナ・ギルバートさんは、「バランスがとりにくい人は、家具や道具の助けを借りて体を安定させてもOK」だと言います。畳んだタオルや枕など、ベッドの上や側にあるもので使えそうなものがないかチェックしてみて。

騎乗位に集中できないとき

いつもとは違うアングルから体を見られるという不安などから、騎乗位のときに気が散ってしまうこともあるかもしれません。オーガズムを感じるためには、快感に集中することも大切。デイヴィスさんは、そのためにも自分の体に自信を持つことが不可欠だと言います。

「いきなり自分の体を愛することが難しくても、まずはボディニュートラル(自分の体をそのまま受け入れる態度)を目指してみてください。そうすることで騎乗位をよりリラックスして楽しめるようになるはずです」

セックスコーチであるリン・ウルフブラントさんは、映画のような“完璧さ”を求める必要はないと言います。

「作品に出てくるような“眺め”をパートナーに見せなきゃ…と、無理に背筋を伸ばすようなことはしなくても良いんです。セックスに夢中になっているときは、どのような状態でも楽しめるし、あなたが気にしているほど相手は気にしていないことの方が多いですよ」

騎乗位でオーガズムを感じにくい場合

女性や女性器を持つ多くの人は、挿入だけではなかなかオーガズムに達しません。パートナーとのセックスをより充実したものにしたいなら、ぜひセックストイを活用してみましょう。

「私はトイが大好きで、いつもセックスのお供にしてます。騎乗位の場合、よく使うのはバイブと小さめのワンド。クリトリスに達しやすい刺激が強すぎないんです」と語るのは、ライターでセックス関連の話題に詳しいシャイアン・デイヴィスさん。装着型のバイブなどもおすすめなんだとか。

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アクシデントにも注意!

実は、陰茎折症(セックス中などに急に強い力が加わって、ペニスを損傷してしまうこと)が一番起きやすいのが騎乗位なのだそう。とはいえ、頻繁に起こることではないので安心して。

ホールさん曰く、「挿入はいつでも、ゆっくり」が鉄則。急に無理な角度にするとパートナーの大事なところを痛めてしまう恐れも。自分が変な角度で尻もちをついたりしないよう、腰の上下も速すぎないように注意しましょう。

この翻訳は、抄訳です。
Translation: Sasaki Noriko(Office Miyazaki Inc.)
COSMOPOLITAN US