グループセックスの一つである「3P」。耳にしたことはあっても、実際に3人でセックスをするという機会はなかなかないかもしれません。一方で、安全性が担保できるのなら挑戦してみたいという人もいるはず。
そこで本記事では「3Pを安全に楽しむための手引き」を、＜コスモポリタン イギリス版＞よりお届け。体験談や、おすすめの体位も合わせてチェックして！
※本記事には、個人の体験談を一部含みます。参考にする際には、必ず相手の同意をとり、お互いの安全を確保したうえで行うようにしましょう。
3Pって、どんなもの？
映画やドラマなどでも描かれることがある、3P。ですが、「3人で性行為をする」ということ以外には特に決まった組み合わせなどは定義されていません。つまり、性自認・性的指向は問わないということ。
プレイの内容は、相手との関係性によって異なってくるもの。初めて会う人と気ままに…という場合もあれば、カップルや性的パートナーに3人目（欧米ではユニコーンと呼ばれることも）が加わるケースもあります。
どちらにせよ、重要なのはお互いの同意のもとで性行為が行われること。そして、避妊や性感染症を防ぐセーファーセックスを心がけましょう。
相手の探し方
顔見知りでない人から、お互いの条件に合った相手を見つけたい場合には、事前にメッセージのやりとりができるマッチングアプリを活用することがおすすめ。欧米では「Feeld」のような、カップルとしてプロフィールを作成できるようなマッチングアプリも存在しており、関心ごととして「3P／threesome」をタグ付けできることも。
重要なのは、探している状態で公平かつ透明性のある情報を提供すること。自分たちの目的である「3Pの相手を探している」ことをプロフィールに書くなど、必ず事前に相手に伝えましょう。
必ず「境界線」について確認しあう
どのような性行為についても言えることですが、「合意」や「合意の境界線」を事前に確認することが重要です。「したいこと」、「されたいこと」、「されたくないこと」といった、お互いの期待や認めないラインについて3人で話し合うようにしましょう。
カップルの場合は、そもそも「3Pをしたい」と思った時点でパートナー間で話し合いの場を持つようにしましょう。その後の関係を良好に保つためにも、性心理・恋愛の心理セラピストのシルヴァ・ネヴェスさんは次のようにアドバイスを贈ります。
「どこまでの性行為に及ぶかのラインや、3人目とは一度きりの関係にするか、3人目と個別に会うことは許可するか、3人目と友人関係を結ぶことはOKなのかなど、お互いが必ず守るべき基本ルールを決めておきましょう」
これらの事前の話し合いは、必ず「性的でない環境」であることがおすすめです。冷静に話せる場所で、お互いの倫理的な相性を確認することもできるうえ、合わない場合に安全に離れることができるはずです。
3Pの進め方
自分たちが楽しめる方法で、ベッドを共にする人が全員快適ならばOK。でも、なにか参考になるものがほしいという人のために、いくつか例を紹介します。
おすすめの体位
「3Pのときの体位は、あなたがどのように関わりたいかによって異なります」と話すはのは、セックスコーチでセックストイ専門のオンラインストア「Sweet Vibes」のセックスエキスパートを務めるタイオミ・モーガンさん。
「積極的なパートナーが2人いて、1人はそれを見ているだけでもいいですし、すべてのパートナーが積極的にプレイしても、あるいは1人が他の2人から攻められるというのもありです」
全員が参加したい場合には、オーラルセックスで繋がる「デイジーチェーン」を試してみて。
順に交代で楽しみたいなら「タッグチーム」もおすすめ。
3Pに使えるセックストイ
モーガンさんが、3人でのセックスでおすすめするのが「ワンドバイブレーター」。バイブの振動が直接的に性器や性感帯に伝わり、ペニスを持つ人にもヴァギナを持つ人にも使えます。
もし3P仲間の1人がペニスを持っている場合には、「コックリング（ペニスリング）」を使うこともおすすめ。その人だけでなく、挿入している相手も刺激が得られます。 ヴァギナを持つ人の場合には、ストラップ付きのディルドを使うこともおすすめ。
ロールプレイの楽しみ方
全員がシナリオに同意した上で、グループセックスでロールプレイをすることもおすすめ。よりリアルなものにするために部屋を飾ったり、コスプレをしたり、話し方を変えてみると良いでしょう。
確認を忘れない
どんな性行為の場合でも同じですが、プレイの内容に合わせてその都度、参加している人たちに確認をとることが重要です。
「これして大丈夫？ こういうのは好き？ 続けてほしい？ 他のことをしたい？」といった質問をすること。そして、誰か一人でも心地良くない思いをしているなら、性行為をストップすること。
特にカップルに3人目を加えているときは、その1人が仲間はずれと感じないよう気をつけて。その人の安全性を重視していること、同じレベルで共に参加していると感じてもらうために重要なことです。
体験談
「自分が与えるのと同じだけの快感を、必ず自分も得るようにして」－－ ザラさん（23歳・仮名）
大晦日の夜のこと。そのセックスパートナーと会うようになって数カ月くらい経っていたと思います。彼が「会おうよ」ってメッセージをくれて、さらに「友人も混ざっていいかな」って聞いてきて。ちょっと迷ったけど、貴重な経験になるかもしれないから良いかなと思ったんです。
2人の男性と3Pをしたことのある女性として言いたいのは、女性は自分が与えるのと同じだけの快感を、必ず自分も得るようにしてほしいということ。特に相手が男性2人で自分は女性1人というときは、ちょっとしたカオス状態になります。忙しい感じがして、私の場合は思ったほど気持ちよくなかったですね。
同意のもとだったので後悔はしていないし、面白い体験だったと思っています。ただ、私の場合はセックスは1人の男性とするほうが楽しめるし、親しみを感じられて好きです。
「後腐れない楽しみにするのが一番。本当に大事な人とはしないほうがいい」－－ ケイティさん（20歳・仮名）
初めて3Pをしたのは、スペインでの休暇中のことでした。海辺のバーで友達と2人で飲んでいたとき、友達がそこで働いている人をナンパして仲良くなったんです。その後、夜に遊ぶことになって3Pをすることになりました。
後悔はないし、そこで学んだのは「3Pは後腐れない楽しみにするのが一番」ということ。本当に大事な人だったら感情的に傷ついたと思います。それと友達と…というのも、私たちの場合は気にしない仲だったけれど、人によってはうまくいかないかもしれませんね。
「嫉妬と悲しみで涙があふれてしまった」－－ ＜Girl On The Net＞さん（セックスブロガー、作家）
3Pには良い思い出もあれば、苦い思い出もあります。私と彼氏が住む家に、共通の女友達を家に招いて3Pをしたとこのこと。最初はすばらしかったんです。彼女はセクシーで明るくて、私たちもそうでした。一緒にベッドになだれこんで、触ったりキスしたり、刺激し合いました。
でも、私とパートナーとの関係がまだ浅かったのと、感情や嫉妬を消化するほど精神的に大人じゃなかったんでしょうね。パートナーが友達とセックスしているのを間近で見たら、嫉妬と悲しみでどうしようもなくなって泣いてしまいました。最高だった夜を台無しにしたばかりか、誘われた側の友達も気まずかっただろうし、申し訳なかったです。
典型的な「3Pでしちゃいけないこと」をやらかしてしまってからは、事前にパートナーと何をしたいかをちゃんと話し合うようになりました。私とパートナーに加わる3人目は“ライバル”ではないのだから、その性行為中はパートナーと同じくらい大切に想うことを意識しています。
※この翻訳は、抄訳です。
Translation: Sasaki Noriko（Office Miyazaki Inc.）
