お正月は、実家に帰省する人が増え親戚の集まりに参加する機会もあるはず。普段はあまり会えない人と顔を合わるなど、一年の中でも特に貴重な時間。
そんなお正月の団らんに欠かせないのが「おせち料理」。年越しや新年を迎えるにあたって、手土産に「おせち料理に合う日本酒」をチョイスしてみるのはいかが?
本記事では「おせち料理に合う日本酒」をご紹介。おせちと一緒に楽しみたい銘柄からペアリングの方法までお届けします。手土産にチョイスすれば喜ばれること間違いなし!
お話を伺ったのは…
日本酒業界最大の団体。全国約1,700の蔵元が所属する日本酒造組合中央会では、日本酒の魅力をより多くの人に知ってもらうため、日本酒のトレンドや新しい飲み方提案を行うなど積極的な情報発信に取り組んでいます。
【INDEX】
おせち料理と楽しみたい
「日本酒ペアリング」
純米大吟醸 × 海老
精米歩合や減量など一定の条件を満たしていることを指す特定名称酒の一つである「純米吟醸酒」。これは、精米歩合が50%以下の米と米こうじ、水のみを使った日本酒のこと。
フルーティーな香りと味わい深さが特徴なため、 海老と合わせることで海老本来の独特の甘みをより引き立ててくれます。
熟成酒 × 栗や黒豆の甘露煮
甘い芳醇な香りとコクが特徴の「熟成酒」は、甘露煮や飴煮にぴったりです。製造されてから少なくとも1年は熟成させた日本酒を熟成酒と呼び、長期間保存することによって、味わい深くまろやかな舌触りになると言われています。
おせち以外では、洋食の煮込みハンバーグなどにも合うんだとか!
お燗 × ローストビーフ
ローストビーフなど動物性の脂を含む食材は、脂が溶け出す温度の「熱燗」にした日本酒と組み合わせるのがおすすめ。
お燗の習慣は江戸時代中期頃から続いているそう。温度は、飲む人の好み次第ですが、一般的には「人肌燗(35〜40℃)」や「上燗(45〜50℃)」が美味しいと言われています。また、温度によって味も変化するので、同じ銘柄でも違った楽しみ方ができるのもポイント!
ローストビーフ以外には、生ハムもお燗とよく合います。
辛口 × 西京焼き
海の食材を使った料理には、フルーティーで香りが強いものよりも落ち着いた香りの「辛口」がおすすめです。また、焼き魚には海沿いの地域のお酒が合うとも言われています。
「辛口」という言葉には、「甘みが少ない」という意味だけではなく「キレ味が良い」という意味も含まれます。基準としては、酸度が高いほど辛口になるそう。
日本酒のペアリング方法
お酒と料理を合わせた時に、どんな味わいになるのかを楽しむ「ペアリング」。
ワインの場合は、口を拭って口の中から料理がなくなった時にワインを飲むことが多いはず。一方で、日本酒の場合は、まだ口の中に料理の味わいが残っているときに日本酒を楽しむことにより、お酒の旨味が口の中に広がります。
お酒を飲む機会が増える年末年始。おせち料理とあわせて楽しめる日本酒のペアリングを是非参考にしてみて!