韓国のドラマや映画を観ているとよく目にするのが、緑色の瓶から注いだソジュ(韓国焼酎)を美味しそうに飲むシーン。韓国でソジュは世代を超えて広く親しまれています。
数ある様々なブランドのなかでも一番の売上を誇るのが「チャミスル」です。最近は日本でも、韓国エンタメへの注目の高まりとともに人気が広がっているみたい。
この記事では、「チャミスル」の歴史や特徴、おすすめの楽しみ方をお届け! 日本で手に入るバラエティ豊かな「チャミスル」の商品もご紹介します。
【INDEX】
韓国の焼酎「チャミスル」とは
「チャミスル」はソジュ(소주)と呼ばれる韓国焼酎の銘柄の一つ。
ソジュの歴史は1277年まで遡り、モンゴルによる侵略によって穀物を蒸留してお酒(=焼酎)を造る方法が朝鮮半島に伝わったことが始まりとされています。
1920年代にはソジュが初めて商業化。当初は35度という今よりも高いアルコール度数の商品が主流でしたが、1960年代に食糧危機が起こると水で薄められたアルコール度数が低いソジュが流通するようになりました。
「チャミスル」が誕生したのは1998年。当時「ソジュはアルコール25度以上」という既成概念を覆しアルコール23度まで下げたことで、飲みやすいソジュとして人気を獲得したのです。
「チャミスル」は、「チョウムチョロム」や「ジョウンデー」などの競合が登場する最近でも、韓国焼酎市場でトップシェアを誇ります。
また、韓国では各地域にその土地に根付いたソジュの銘柄があるなかで、「チャミスル」は首都であるソウルで特に愛されているとか。ソジュのなかでも中心的な存在だと言えそう!
チャミスルの味は?
「チャミスル」は米や麦、サツマイモ、さとうきび、タピオカなどの複数の原料を混ぜ合わせてつくられます。一つの原料からつくられる日本の焼酎とはこの点で異なります。
「チャミスル」を他のソジュと区別させるのが、その製造方法。ソジュを竹の活性炭で複数回ろ過することで、スッキリとした口当たりを実現しているそう。また、この工程で二日酔いの原因となる成分(アルデヒドなど)が除去されると言います。
ともにトップを争う「チョウムチョロム」はのど越しまろやかで柔らかな味わいなのに対し、「チャミスル」は焼酎の香りがしっかりとしていて後味に苦みがあるのが特徴。人によって好みは異なるそう。
チャミスルの種類と度数は?
1998年発売の元祖「チャミスル」は23度だったアルコール度数には、これまで重ねられてきた改良によって変化が。
2022年の現在においては商品の種類が充実し、好みの度数で自分に合った「チャミスル」を選ぶことができます。
- チャミスル オリジナル:20.1度
- チャミスル 16.9°:16.9度
- チャミスル フレッシュ:16度
- チャミスル フルーツフレーバー:13度
- チャミスル トクトク シリーズ:5度(日本限定 )
ちなみに、一般的な日本の焼酎のアルコール度数が25度。「チャミスル」のソジュのほうが比較的飲みやすいと言えるでしょう。
おすすめのチャミスル
ここでは、日本で買える「チャミスル」のソジュをご紹介します。
チャミスル fresh16° 360ml
アルコール16度に抑えられた「チャミスル fresh16°」は、ストレートでも飲みやすく人気の高い商品。商品名の通り、すっきりとしたフレッシュな飲み口がポイントです。
チャミスル グレープフルーツ 360ml
チャミスル フレーバータイプのなかでも定番が「チャミスル グレープフルーツ」。柑橘系の酸味と甘さが美味しい一品です。
チャミスル マスカット 360ml
「チャミスル マスカット」は、フルーティーな爽やかさで人気! 味付けがしっかりとした韓国料理にもぴったり。
チャミスル ストロベリー 360ml
「チャミスル ストロベリー」は、甘いイチゴの香りが特徴的です。
チャミスル ピーチ 360ml
2022年6月に新発売された「チャミスル ピーチ」は甘く濃厚な桃の香りに早速ファンが!
チャミスル すもも 360ml
ピーチ味よりも酸味がきいた「チャミスル すもも」は、上品な味わい♡
チャミスルトクトク マスカット 275ml
日本の“サワー文化”や、「チャミスル」をソーダ割にする飲み方の人気の高さから着想を得た「チャミスル トクトク」シリーズは、レモンサワーやハイボールのように気軽に飲めるソジュのスタイルとして注目を集めています。
優しい味わいのマスカットの香りと炭酸の組み合わせは相性抜群!
チャミスルトクトク すもも 275ml
こちらも「チャミスル トクトク」シリーズから。すももの甘酸っぱい風味がクセになる♡
チャミスルのおすすめの飲み方
ソジュをソジュジャン(소주잔)と呼ばれる専用のショットグラスに注ぎ、ストレートで飲む場面を韓国のドラマや映画で見たことがある人もいるのでは? シンプルにそのまま楽しむのもいいけれど、様々な組み合わせを試してみるのもおすすめ!
ビール+チャミスル
ビールとソジュの組み合わせは、韓国で一般的な「チャミスル」の楽しみ方の一つ。ソジュ(소주)とメクチュ(맥주)の頭文字をとって“소맥(ソメㇰ)”と呼ばれるものです。
韓国では、このようにお酒とお酒を混ぜる飲み方を"폭탄주(ポㇰタンジュ、爆弾酒)"と言います。
ソジュ:ビール=3:7の黄金比率とされているとか。しかし、割合はあくまでそれぞれの自由! 好みの配合が見つかるまで自由に試してみて。
ソーダ類+チャミスル
サイダーやコーラ、ジンジャエールなどの炭酸飲料との組み合わせは美味しくないわけがない! サワー感覚で楽しんで ♡
紅茶+チャミスル
意外に相性の良いコンビだと韓国で人気なのが、アイスティーと「チャミスル」。
アイスバー+サイダー+チャミスル
韓国では人気アイスバー「스크류바(スクリューバー)」や「메로나(メローナ)」を、サイダーで割った「チャミスル」に溶かせばカクテルのように楽しめると流行。SNS映えする見た目もポイントです。
日本のアイスでもぜひ試してみたい♡
カルピス+ビール+チャミスル
カルピスと「チャミスル」だけでも十分美味しいけれど、さらにビールで味にアクセントをプラス! 1:1:1の比率がおすすめです。
アイスコーヒー+チャミスル
一度は挑戦してみてほしいのは「チャミスル」とアイスコーヒーの組み合わせ。
口に含んだ瞬間はコーヒーの風味が強いけれど、後味にはチャミスルの香りが広がります。新感覚の味わいにハマってしまうかも!
グミ+チャミスル
「チャミスル」の製造元であるJINROは、グミ入りソジュの楽しみ方を公式SNSで提案。
好きなグミを「チャミスル」のなかに入れて冷蔵庫で一日寝かせるだけ! ソジュを吸収しぷるぷるになったグミの新鮮な食感を楽しんで! カラフルなグミを選べばキュートな見た目に♡
日本でも手軽に楽しめる韓国のソジュ、「チャミスル」。色々なアレンジにトライしながら、韓国気分を味わってみて♡