イギリスのロイヤルファミリーにとって、クリスマスは毎年、特別な時期。クリスマスカードを公開したり、私邸のひとつであるノーフォーク州のサンドリンガム・ハウスに集まり、そろって教会まで歩いて礼拝に出席したり…と、数々の素晴らしい伝統に彩られている。キャサリン皇太子妃が主催するキャロル・サービスも、これからそうした伝統のひとつになっていくものとみられる。
亡きエリザベス女王には、サンドリンガム・ハウスで毎年、クリスマスにひ孫たちのためにしていたことがあるという。2004年から2011年まで、当時皇太子だったチャールズ国王の執事として、ハイグローブ・ハウスで勤務していた元執事のグラント・ハロルド氏は、『ミラー』紙に次のように語っている。
「サンドリンガムでは女王は毎年、いずれかの部屋のクリスマスツリーの1本に飾り付けをせず、到着した子どもたちがみんなでデコレーションをできるようにしていたそうです。女王がひ孫たちのために始めたことだと聞きました。とても素敵なアイデアだと思いましたね」
またハロルド氏によれば、ロイヤルファミリーは、ツリーのデコレーションに決して“使わないもの”があるそう。
「どの家庭でもティンセル(日本では「パーティモール」などの名称でも知られるデコレーション用アイテム)を購入しますが、王室一家のツリーはティンセルを使いません。緑の面積がとても多いのです。そこに、オーナメントとライトを飾り付けます」
クリスマスに家族や親戚をサンドリンガム・ハウスに招くという伝統は、今年からはチャールズ国王とカミラ王妃が受け継ぐこととなった。もちろん、ウィリアム皇太子一家も一緒に滞在する。
また、今回は初めて招かれた人たちもいたそう(カミラ王妃と前夫の子どもたち、ローラ・ロープスやトム・パーカー・ボウルズなど)。
『ミラー』紙によると、ハロルド氏は、今年は亡き女王を思い出し、集まったロイヤルたちが涙を流す場面もあるのではないかとしつつ、今後もロイヤルファミリーのクリスマスは、「子どもたちには楽しい時間」となり、「女王が家族に望むクリスマスは、きっと受け継がれていくはず」と語ったそう。
From COSMOPOLITAN UK