ちょうど1年前の2022年9月8日、チャールズ国王は亡くなった母のエリザベス女王から王位を継承、国王として即位した。その国王について、多くはウィリアム皇太子が君主として即位するまで、国を安定させる役割を果たすものと考えていた。

だが国王はこの間、自らが「暫定的な統治者」ではないことを広く示してきた。ある王室関係者は『ピープル』誌に対し、国王とカミラ王妃は「ウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃の将来にとって、可能な限り最善の基盤を提供するでしょう」と話している。

さらに、この関係者によると国王は、自分自身を“臨時の国王”とは見ていないという。

「与えられた時間の長さがどれだけであろうと、国王はぜひとも自らの名を残したいと考えているはずです。環境問題や持続可能性、芸術など、関心を持って取り組んでいる意義ある重要な活動を、熱心に推進していくでしょう」

「(残されている)時間がどれだけ長いか短いかを考えて、そうした立場を取る人はいません」

また、伝記作家のロバート・ハードマン氏は、チャールズ国王について次のような見方を示している。

「何度もジュビリー(記念の年)の機会に恵まれることはないでしょう。ですが、変化をもたらすことができるだけの時間は十分にあります」

national service of thanksgiving and dedication to the coronation of king charles iii and queen camilla
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エリザベス女王が築いた伝統の一部は、チャールズ国王の治世においても受け継がれている。

だが、異なったアプローチが取られるようになったこともある。例えば、女王は国民にあいさつするとき、常に一定の距離を保つようにしていたものの、王室に詳しい人たちによると、チャールズ国王は「それほど形式的ではない」とのこと。

ある匿名の王室関係者は『ピープル』誌に対し、「国王は常に人に対して非常に温かく接し、人々の生活に関心を持っています」と話している。

王室専門誌の編集長、イングリッド・スワード氏は、「あらゆる人と関わり合うことができる能力は、国王にとって本当にプラスです。(王位継承が)適材適所で行われたことは、証明されています」と指摘する。

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そのほか、ある情報提供者はウィリアム皇太子とキャサリン皇太子妃について、「チャールズ国王のリードに従い」つつ、「どちらも舞台裏で、意思決定に関わっている」と明かしている。

匿名で情報を提供したある人(自称、キャサリン皇太子妃の友人!)によると、「皇太子夫妻には(君主とその妃として)勤める準備ができており、意欲を見せている」とのこと。

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