腹部の手術を受けたキャサリン皇太子妃がウィンザーの自宅で療養中、ウィリアム皇太子は家族の世話を優先し、予定されていた公務のスケジュールを変更、一部に限定して行っている。

だが、その皇太子が2月27日(現地時間)、スピーチを行うことも予定されていた礼拝への出席を見送ることを直前に発表。バッキンガム宮殿はその理由を、「個人的な事情」であると説明した。

この日はウィンザー城のセント・ジョージ礼拝堂で、2023年1月に亡くなったギリシャ最後の国王、コンスタンティノス2世をたたえる礼拝が行われ、ウィリアム皇太子もほかのロイヤルたちとともに出席することになっていた。

皇太子は自らのゴッドファーザー(代父)でもあるコンスタンティノス2世の家族に直接電話をかけ、礼拝に出席できなくなったことを伝えたという。

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礼拝に出席した英ロイヤルたち、2024年2月27日撮影

突然の欠席の発表は、キャサリン皇太子妃の回復状況に関する懸念や憶測が広がる事態につながる可能性もあった。だが、側近のひとりは(手術後の経過について)報道陣に対し、「引き続き順調」だと明らかにしている。

皇太子妃は1月16日にロンドン市内の病院で手術を受けて以降、公の場に登場していない。最後に人々の前に姿を見せたのは、2023年のクリスマスの朝。礼拝に出席するため、ほかのロイヤルたちとサンドリンガム・ハウスから徒歩で教会に向かったときだった。

the british royal family attend the christmas morning service
Samir Hussein//Getty Images
クリスマス礼拝に向かう皇太子妃とシャーロット王女、ジョージ王子

キャサリン皇太子妃が手術を受けたことは、ケンジントン宮殿がその翌日に発表した。このとき宮殿は、手術後の経過について定期的に公表する予定がないこと、公務への復帰はイースター(復活祭)の後になる見通しであることを明かしていた。

また、「皇太子妃は(ジョージ王子ら3人の)子どもたちができる限り普段どおりに生活できることを希望しており、その気持ちが理解してもらえることを願っています。そして、自らの健康状態に関する情報を非公開とすることを希望しています」と述べていた。

この声明が発表された後、チャールズ国王はがんの治療のため、当面は公務を減らすことを公表(がんの種類など、詳細は非公開)。カミラ王妃がひとりで、忙しいスケジュールをこなしている。

the british royal family attend the christmas morning service
Samir Hussein//Getty Images

ウィリアム皇太子は子どもたちの世話を優先するため、出席する公務は叙勲式など、一部に限定。最近では、2月18日に行われた英国アカデミー賞(BAFTA)授賞式に出席している。

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