ほかのロイヤルメンバーと比べればあまり目立たない存在かもしれないが、それでも故エリザベス女王のひとり娘アン王女は、驚くほどの大富豪。「数々のティアラを持ち、100万ドル（約1億4200万円）あまりの価値があるネックレスを身に着け、ポロの競技場を所有する」レベルの富豪であることは、すでに明らか。さらに、2022年9月の女王の死を受け、その資産は大きく変化したとみられている。
だが、“節税対策のため”、母の遺産をすべてひとりで相続したチャールズ国王は、いまだきょうだいに「適切な分配を行っていない」と伝えられており、アン王女の実際の保有資産が総額でいくらになるのか、いまのところ明らかになってはいない。
8月15日のアン王女の73歳の誕生日を機に、その保有資産について、詳しくリサーチしてみた。
アン王女の資産総額はいくら？
著名人の資産状況について調査・公表しているウェブサイト『セレブリティ・ネット・ワース』の情報によると、アン王女の資産はおよそ1000万ドル（約14億2000万円）。エリザベス女王が所有していた財産の（わずかな）一部をすでに相続したとされていることから、現在はこの額を上回っていると考えられる。
ただ『デイリー・メール』紙は、女王の子どもたちは母親の遺産について「不満を持っている」と報じている。それは、国王が節税対策のために一括して相続した財産を、妹や弟たちにいまだ分配していないためだとされる。
女王が保有していた資産は、君主から君主に譲り渡される場合に限って相続税がかからないことになっているため、巨額の税金の支払いを避けることを目的に、一時的にすべて国王が譲り受けたとのこと。
そして、その分配は数カ月前の時点で、まだ行われていないことが伝えられている。アン王女の弟アンドルー王子は（スキャンダルで公務から退いていることから）、「本当に心配している」と報じられたが、アン王女ともうひとりの弟エドワード王子もまた、同じような気持ちでいると推測される。
広大な地所を所有している
ロンドンにあるセント・ジェームズ宮殿は、アン王女の公邸（厳密にいえば、所有者は王室）。王女はこの宮殿のほかに、グロスターシャーにある面積およそ3平方キロメートルの「ガトコム・パーク」の地所を所有している。
この土地は、エリザベス女王が1976年、王女のために50万～75万ポンド（当時の為替レートでおよそ2億7000万～4億円）で購入したもの。
ガトコム・パークには、王女が住むマナー・ハウスが建てられているだけでなく、厩舎やポロの競技場もある。そして、王女の子どもたちとその家族が暮らす邸宅もある。
公開されている数少ない写真に写るアン王女のマナー・ハウスの内部は、とても温かい雰囲気。『エクスプレス』紙は2022年8月、この地所の価格はおよそ1500万ドル（約20億円）だと伝えている。
フルタイムで公務をこなしている
アン王女は、ほぼフルタイムで公務をこなしている。その公務のためにかかる費用は、すべて王室助成金から（つまり、納税者が収めた税金から）支払われている。
プライスレスなジュエリーコレクションを所有している
アン王女は、カルティエがエリザベス皇太后のために制作した「アクアマリン・パインフラワー・ティアラ」を譲り受けているほか、「ダイヤモンド・フェストゥーン・ティアラ」や、ダイヤモンドがちりばめられた「プリンセス・アンドリューズ・ミアンダー・ティアラ」、サファイヤとパールを使った「エンプレス・マリア・フョードロヴナ・チョーカー」などを所有している。
そのほか王女は、エリザベス女王が父の国王ジョージ6世から贈られたというアイコニックな3連のパールのネックレス（写真下）を相続したばかり。その価値は、推定およそ100万ポンド（約1億7900万円）とされている。
また、『エクスプレス』紙が伝えているところによると、王女のジュエリーコレクションは総額約700万ドル（約9億7300万円）に相当するとのこと。
アン王女の保有資産がこれほどだと推測されるなら、いまだ相続した遺産の全額を手元に置いているとみられるチャールズ国王は、どれだけの額を保有していることになるのだろう…!?
From COSMOPOLITAN US
