チャールズ国王は自らの最初の“即位記念日”となる9月8日(現地時間)を、母エリザベス女王が亡くなったスコットランドのバルモラル城で静かに過ごす予定とのことです。

<テレグラフ>紙によると、国王はエリザベス女王の1周忌となるこの日を「女王が愛したハイランド地方の壮大な景色のなかで、静かに内省する時間として過ごす」考えだといいます。

エリザベス女王もまた、自身の即位記念日である2月6日は毎年、1952年に父の国王ジョージ6世が亡くなったサンドリンガムで過ごし、それまでの出来事を「静かに振り返り、熟考する」時間としていたそう。チャールズ国王は、女王のその習慣を受け継いでいくものと見られます。

queen elizabeth ii visits berlin
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エリザベス女王の報道官だったディッキー・アービター氏は2017年、即位して以来の女王のこの習慣について、<テレグラフ>紙に次のように語っていました。

「重要なのは、この日が女王にとっては父の命日であるということです。(中略)女王は常に、ご自身の治世が長い年月に及ぶことになったのは、父の早世によるものであることを明確にされていました。ですから、この日は(即位を)お祝いされる日ではないのです」

エリザベス女王のこの“追悼の儀式”に、他のロイヤルメンバーが加わることは、ほとんどなかったそうです。ただ、チャールズ国王が女王の命日を完全にひとりで過ごすことになるのかどうか、それは今のところ明らかになっていません。

balmoral castle, the royals' scottish home
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バルモラル城

チャールズ国王は、夏の一定の期間をバルモラル城で過ごすという女王の毎年の習慣も受け継いでいく考えとのこと。ただ、今年の休暇で国王が最初に滞在するのは、エリザベス皇太后が所有していたメイ城になるそう。

国王はその後、自身が所有する私邸のバークホールに滞在。そして、バルモラル城に移動する予定とのこと。国王はそのバルモラル城に、夏休みをスコットランドで過ごす他のロイヤルメンバーたちを迎えることになります。

その他チャールズ国王は、ハイランド地方に滞在中の9月2日に開催される毎年恒例のスポーツ競技会(ハイランドゲーム)、「ブレマー・ギャザリング」の会場を訪れる予定とされています。

From: 25ans