無性にお腹が空いたり、どうしても甘いものが食べたくなった後にきまって生理がくる…という経験をしたことがある人は少なくないはず。欲望のままに食べすぎてしまって、罪悪感を覚えてしまうこともあるかもしれませんが、あまり心配する必要はなさそう!

本記事では、そんな気になる「生理による食欲増加の理由と対策」を医師や栄養士が解説。


生理中や生理前後に食欲が増す理由

The Harper Clinic」と「Valerie Agyeman RD」の創設者シャザーディ・ハーパー医師によれば、生理前後や生理中に普段よりお腹が空くのは「普通のこと」なんだそう。

「この期間は、プロゲステロンが支配的になる一方でエストロゲンは減少していきます。これが眠くなったり、気分の変化を感じる原因でもあります」

そのため、生理前や生理中は、食欲が増したり食べすぎてしまっていることに罪悪感や不安を感じる必要はない、とハーパー医師。

ただし、生理中ずっと異様なほどお腹が空き続けていたり、震えや動悸などの症状を感じた場合には、甲状腺が過度に働いている可能性もあるため医療機関に相談するようにしましょう。

生理期間におすすめの食材

生理中に何を食べたら良いのか分からないという人のために、 栄養士のヴァレリー・アゲイマンさんに摂取すべき栄養や、逆に避けるべき食材などを聞いてみました。

「黄体期(月経が始まるまでの期間)、あなたの体は次の月経に備えて、子宮内膜を育てて、厚くしています。そのため、この期間は栄養素や食べ物から得られる高いエネルギーを必要とし、脂質や炭水化物を欲する傾向にあります。そしてこれらがPMS(月経前症候群)を引き起こすこともあるんです」

アゲイマンさんによれば、食べるものによってPMSや生理中の症状を和らげることも期待できるんだそう。そのためには栄養が豊富な食材を積極的に摂取し、身体に栄養を与えてあげることが大事とのこと。

「全粒穀物や、脂肪分の少ないタンパク質、果物、野菜、種、ナッツ、豆などを食事に取り入れてみてください。野菜や豆をつかった料理、全粒穀物のクラッカー、ポップコーン、カッテージチーズ、ピーナッツバター、りんご、ギリシャヨーグルトに蜂蜜とベリーなどのおやつを試してみて!」


食べる時のポイント

とにかく空腹に耐えられないような時は、むしろ「食べたい」という気持ちを尊重することが大事だとヴァレリーさんは説明します。

「ポテトチップやクッキーを一袋食べることで、PMS(月経前症候群)の症状が悪化することはありません」

無性にお腹がすいたときは、以下の食べ方のポイントを参考にしてみて!

「無性にお腹がすいたときには一歩立ち止まって、本当は“何を”食べたいのかを自分に聞いてみてください。チョコレートが食べたいなら、チョコレートを食べてください。味や食感を楽しみながらゆっくり食べることで、より楽しめるはずです」

この翻訳は抄訳です。

TranslationHaruka Thiel

COSMOPOLITAN UK