スマホアプリやウェアラブルデバイスで月経周期をトラッキングする便利なサービスが続々と登場している昨今。一方で、「生理が来る日はなんとなく予測できるし、毎日トラッキングするのは少し面倒」と感じている人もいるはず。

本記事では、そんな方に向けて「月経周期をトラッキングするメリット」をレクチャー。米国で人気の月経管理アプリ「Clue」のスタッフによる解説を、<コスモポリタン イギリス版>からお届けします。


【INDEX】


自分の身体と向き合うキッカケに

月経周期のトラッキングをする主な目的は、 いつ生理が始まるかを予測することにありますが、トラッキングをすることで自分の身体の変化に敏感になることも一つのメリット。

Clue」の広報担当によると、「月経周期を把握することで、自分の身体の調子や健康を、自分で管理するキッカケになる」とのこと。

「月経周期の平均は29日と言われていますが、人によって、そしてその時の調子によって短かったり長かったりします。月ごとの周期をトラッキングすることで、自分がどのような傾向にあるのかを知ることができるのです」

心身の調子を把握できる

自分の月経周期をトラッキングすることで、自分の体調や気分の傾向も知ることができるそう。

トラッキングをしていないと、なんとなく気分が落ち込んだりイライラするなと感じることはあっても、それが生理前だからだと気づかないので、対処のしようがありませんよね。しかし、トラッキングをしておけば原因が分かるため、混乱したり自己嫌悪に陥ることが減るよう。

「月経の周期は、身体全体の健康に影響を及ぼします。お肌や髪、体の調子のみならず、気分や活力の変化の理由にもなるのです」
「月経周期を知る上で一番重要なのは、周期が不規則になったときにすぐに察知すること。月経周期が遅れたり不正出血が生じた際に、体の不調を疑うことができ、子宮内膜症や多嚢胞性卵巣症候群の早期発見に繋がることもあります」

性欲の傾向を把握できる

月経周期とホルモンバランスのパターンを知ることで、自分の性欲の変化を知ることができるとのこと。多くの人は、排卵期が近づくにつれて性欲が高まり、排卵期が終わると鎮まるそう。

「さらなる研究が必要ではありますが、排卵期に性交をすることで、よりオーガズムに達しやすかったり、快感を得やすいと感じる人も多いです」

効率的な運動スケジュールを組める

日常的に運動をする人にとって、「今日のワークアウトは特に集中できた」と感じる日がたまにあったりするのでは? 月経の周期によって活力がみなぎる時期があるので、それに合わせて負荷の高いワークアウトを取り入れると、普段よりも効率的に楽しく運動ができるはず!

「月経周期に合わせてワークアウトスケジュールを組むことで、どの時期が運動や筋トレに向いていて、どの時期に休息するべきかを知ることができます」

睡眠不足対策ができる

月経周期の中で、睡眠不足になりがちだったり、睡眠の質が落ちる時期が黄体期(排卵後から生理前までの期間)。その時期を知っておけば、普段よりも徹底した睡眠対策を実践できるように!

「PMS(月経前症候群)によってイライラしたり、気分が落ち込んだりしやすいい人は、黄体期に体内時計が狂ってしまい、不眠症や過眠症、疲労や悪夢など、睡眠に関する障害が起こることが多いです」

食欲や嗜好の変化を把握できる

生理が近づくにつれて、チョコレートなどの甘いものが無性に食べたくなるというのを自覚する人も多いですが、実は黄体期にしょっぱいものやジャンクなものを食べたくなるという実験結果もあるそう。

「いくつかの研究では、生理前にパンやピザなどの高カロリーな炭水化物を求めるようになるということが証明されています」
unhealthy but tasty breakfast
Pekic//Getty Images

しかし、月経周期と食欲・嗜好が直接的につながっていると結論付けるには、現在ある研究結果ではまだ不十分なのだとか。しかし、月経周期の間に自分がどのようなものを食べたくなって、どう食欲が増すのかを知ることで、食習慣を見直すことができます。

生理管理アプリなどを使うことで、見逃してしまいがちな心身の傾向や不調に気づくことができるはず。環境や状況の変化がめまぐるしい現在だからこそ、自分を知って守るためにも自分の身体の変化に向き合ってみて!

※この翻訳は抄訳です。

Translation: ARI

COSMOPOLITAN UK