【悶々44】「運の悪い女」から脱却するための実践的訓練

これでアナタも運のいい女になれる!――とまで言い切れないのが無念ではありますが。

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「持ってる女」になるための、絶対叶うおまじない?

さて今回も前回に引き続き傑作『マッチ・ポイント』。英国貴族の兄妹を相手に玉の輿を狙うテニスコーチと三流セクシー女優、その首尾やいかにというお話なのですが、「人生は運で左右されるのか?」というテーマも仕込まれていて、ふたりが運を味方にできるのか、そもそも運を操ることは可能なのかも描かれています。

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でもってこの映画の登場人物たちに「運が悪い」と言われまくるのが、スカーレット・ヨハンソン演じる三流セクシー女優ノラです。こんなに美人でナイスバディに生まれついたらそれだけで人生丸儲けじゃないですかと詰め寄りたくなりますが、確かに彼女がたどる道は「運が悪い」としか言いようがない、こうはなりたくないと思わずにはいられないものです。

ゆえに世にあふれる女性誌には「持ってる女になる」「引き寄せ力」なんて言葉が躍るわけですが、そもそも「運」が理屈を超えたものですから、それを手に入れる理論が存在するはずがありません。それでもなお「運」をどうにかしてやりたい――と考える女子の多くが頼るのが、ある種の「おまじない」です。

ついこの間、ヤ●ー知恵袋で「絶対願いが叶うおまじないを教えてください!!!」という中学生の質問に「効果絶大なので軽い気持ちでやらないこと」と別の中学生が答えているのを見つけて微笑ましい気持ちになりましたが、毎年この時期になると出る女性誌の占い特集がかなり売れるという事実、そして朝の番組でジャニーズJr.あたりに「今日の最下位は水瓶座。青い傘があれば不運を防げるかも!」とか言われると、なんでなんでなんでうちには赤い傘しかないの!と悶える私も含めて、中学生とさほど変わりません。

不運な私ってラッキー!――って、それなんで?

とはいえ「おまじない」で恋愛成就したり大金ゲットした記憶のない私には、これだけではツメが甘い、もう少し実践的具体的な作戦がほしいところ。そしてその筋の様々なサイトや本を分析し、多く共通する「いますぐできる効果絶大なこと」を発見しました。それは「私は運がいい」的な言葉を口に出すことです。

なるほどね自己暗示ね――と思ったところで、その昔ワイドショーかなんかで見た光景が脳裏に甦りました。「最高ですか!?」と問いかける教祖に、信者が「最高です!」と答え、それを延々繰り返して異様なハイテンションに至る新興宗教の集会です。私の記憶が確かなら、「1億円たまります!」と断言する教祖の周りで、信者たちは「ラッキーラッキーラッキーラッキー」と繰り返し声を上げていたような……。

人間の愚かさに何やら底寒いものを感じながらも、私はハタと気づきました。これはもしかするとある種の真実ではないか。人間の不運は、どんな時も「私はラッキー」と思える思考によって退けられるのではないかと思ったのです。

世の中の100のことを105までを理論化したい私が言いたいのは、当然ながら「明るい気持ちでいれば、不運が逃げていくはず!」といった無根拠な希望的観測ではありません。不運にぶつかった時に「私ってラッキー」と口に出し、その理由を自分でこじつけひねり出すこと――例えばインドを旅行中に巨大な牛の糞を踏んでしまっても、これは新しい靴買うチャンスかも!とか(←実話)、インタビュー取材冒頭で某作家大先生が何の理由もなくキレて「今日は話す気になれない」と言い出しても、この人持ち上げる原稿書かないですむぜ!ラッキー!とか(←実話)――で、あらゆる不運の中にある別の要素を見つける思考の癖がつき、その結果、不運を別のものに変えることができるのではないか!? ということです。「ラッキー」じゃなくて「面白ネタ」になっているのがやや無念ですが、私ってなんでこうも運が悪いの……と悶々とするよりはぜんぜんマシ。所詮、運、不運なんて「見ようによっては」という類のものばかりなんですから。

まあ、とは言いつつも、「酉の市の熊手」は今年も買うんですけども。

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