夏を代表する果物と言えば「スイカ」を思い浮かべる人も多いはず。ビーチやBBQでスイカ割りを楽しむことは、日本の夏の風物詩とも言えます。

そんな甘くてみずみずしいスイカですが、食べごろを過ぎたスイカがどうなるかは、あまり知られていません。そこで今回は、スイカを購入したときに覚えておきたい、スイカを買った後の注意点についてご紹介。

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スイカを買った後の注意点

スイカは大きくて重いこともあり、スーパーから持って帰るときや家で包丁を通すときにスイカが割れたり包丁でけがをしたりしないかに気をとられがち。一方で、意外と知られていない注意点が、食べごろを過ぎたスイカの“破裂(裂果)”

スイカを購入した後、そのまま日光のあたる場所などで放置して熟しすぎてしまうと、 発泡やひび割れ、さらには破裂する可能性が高まります。たとえ見た目に変化がなかったとしても、厚い皮の中に悪臭が立ち込めていることも。

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スイカが破裂する理由

この現象が起こる原因は、スイカの「発酵」。果実のなかに自然に存在するバクテリアが、糖分を摂取して二酸化炭素を発生させることによって引き起こされるものだそう。

スイカの破裂が特に発生しやすくなるのは、スイカの中に蓄積された二酸化炭素が、炭酸飲料のペットボトルを振ったときのような高圧環境を作り出すとき。そのような状況下では、発酵した果汁が外への逃げ道を探し出します。そして多くの場合、スイカの皮に小さな亀裂が入って、そこから果汁が炭酸泡としてにじみ出てくるのです。

自然にひび割れた/破裂したスイカは食べられる?

ビールや漬物など、なじみ深い発酵食品がたくさんある一方で、意図せず放置してしまったことによる果物の発酵は要注意。

スイカをはじめ、果物が発酵して発泡したり破裂したりするときは、腐っていることを意味します。これを知らずに発酵した(腐っている)果物を口にしてしまうと、美味しくないだけでなく、体にとって有害なバクテリアが体内に入ってしまう可能性も。

発酵プロセスは気温が高いほど進行しやすいもの。毎年記録的な猛暑を更新し続けている昨今の夏には、特にスイカのひび割れや破裂が発生しやすくなっているため、十分な注意が必要だと言えます。

close up of ripe cracked watermelon in hands of woman, outdoor
Valeriy_G//Getty Images

スイカの破裂を引き起こさないために

スイカが破裂すると、破片が飛んできたり果肉が飛び散ったりと、けがをする危険性があるうえ、掃除をするのも一苦労。

このような事態を避けるためにベストな方法は、スイカを購入したら冷蔵庫に入れておくこと。冷蔵庫のなかで保管していたとしても発酵を完全に食い止めることはできませんが、温度が低いため発酵のスピードがかなり遅くなります。

もしもひび割れて発泡しているスイカを見かけたら、破裂しないように慎重に捨てるか、コンポスト(堆肥)にしましょう。

※この翻訳は抄訳です。
Translation: Risa Tsubakihara
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