毎年変わる、フードやドリンクのトレンド。ここ数年は、パンデミックの影響やサステナビリティへの関心の高まりなどにより、「食」に対する価値観が変わってきているはず。
今回は、イギリス王室御用達のスーパー「ウェイトローズ」が発表した2022年のフード&ドリンクトレンド予測をご紹介。注目のキーワードを今からチェックして!
朝食が重視される
働き方が多様化し、リモートワークの働き方が定着している中、朝食はこれまでより一層注目を集めそう。
オーバーナイトオーツ(オートミールを一晩牛乳や豆乳などのミルク類に浸したもの)も人気だけど、シャクシューカ(北アフリカ発祥の卵料理)やエッグベネディクトといった卵料理もおすすめ。昨年、イギリス国内では卵の消費量が68%増加したというデータもあるのだとか。
またライフスタイルの変化に伴い朝の時間に余裕ができて、ゆっくりと準備や食事ができるように。ブリトーやバターミルク・パンケーキなど、手の込んだ朝食を食べる人が増えていきそう。
ポテトミルクの登場
牛乳の代替品としてアーモンドミルクやオーツミルクなど、プラントベースミルクが日本でも増えてきている今。次にトレンドとなりそうなのは、ポテトミルク!
ジャガイモは、糖分や飽和脂肪酸が少ない上、栽培にあまり手間がかからず、大量の水を消費しないことから環境負荷が少ないと言われており、今後注目の食材なのだとか。
買い物ではカーボンフットプリントに注目
ウェイトローズの調査によると、買い物客の70%近くが食料に関わるカーボンフットプリント(個人や企業・団体などが排出する温室効果ガスの量を表示し、把握すること)を重視。
「デロイト UK」のデータでは、昨年1年間でイギリスの消費者の環境問題に対する意識は急激に高まり、85%がよりサステナブルな生活のための選択をしているのだとか。
来年は、地元の食材を積極的に買ったり、生産者の背景を調べたり、肉の消費量を減らしたり、プラスチックフリーの商品を買ったり…とさまざまなやり方で、よりカーボンフットプリントを減らす努力をする社会に変化していきそう。
瓶入りのカクテルが人気
コロナ禍で、デリバリーサービスやDIYキットの販売などへの方向転換を余儀なくされた飲食業界。缶入りのお酒ほど便利ではないけれど、自宅で好きなようにアレンジできる楽しさから、瓶に入ったカクテルが増えてきているよう。
自分で作るよりもおいしく、材料をいちいち揃えなくていいので経済的、という利点も。
“うま味”に再注目
5つの基本味(甘味、苦味、塩味、酸味、うま味)の1つであるうま味が、これまで以上に注目を集めているそう。
ウェイトローズによると、2019年に比べ、昨年は同店のオリジナルうま味ペーストが17%売り上げを伸ばしたのだとか。自炊でもお店のような味に近づけられるというのも、支持される理由のひとつのよう。
フリースタイルクッキング
ジャンルにとらわれないボーダーレスな料理が関心を集め、TikTokなどでも新しい料理のアイディアが得られる今の時代。
今後はあらゆる味や料理法、テクニックを駆使して、これまでにない料理の可能性を探求することになりそう!
※この翻訳は抄訳です。
Translation: mayuko akimoto