生理のときに胸が痛むこと、ない? ヒリヒリするような、膨れたような、固くなったような…。本記事では、あまり知られていないその原因と対処法を、産婦人科医で南カリフォルニア大学ケック医学校の准教授であるサラ・トゥーグッドさんが解説! <Seventeen>からお届けします。

※以下はトゥーグッド医師によるコメントです。


【INDEX】


ホルモン分泌量の変化が最大の原因

ホルモンの分泌量は、生理周期にしたがって常に変動しています。胸の痛みの原因となっている2つのホルモンは、プロゲステロンとエストロゲンです。

生理までの2週間は、プロゲステロンとエストロゲンの分泌がどんどん増えます。それによって関連する胸の組織が刺激され、痛みや腫れが引き起こされるのです。多くの場合、特に生理の1週間前に、脇の下にもっとも近い両胸の上部外側に痛みを感じるようです。そして、生理が来ると、プロゲステロンとエストロゲンの分泌量が減るので、およそ12日のうちに緩和します。

知ってのとおり、皆さんの中にはホルモンの変動の影響を受けやすい人とそうでもない人がいます。だから、友達はそうでもないのに、自分だけ胸が痛む、ということがあるわけです。

避妊用のピルも痛みを引き起こすことがある

これまでに生理で胸が痛んだことがない人も、ピルを飲むようになると変わることもあります。ピルの飲み始めは、体が適応するまでに時間がかかります。ピルによるホルモンと、体が自然に分泌するプロゲステロンとエストロゲンが合わさって、いつもなら起こらないような胸の痛みが発生することもあります。

体がピルに慣れれば、何周期か後に問題は解消します。もし胸の痛みが続いて気になるようなら、医師に相談して別のタイプのプロゲステロンを使ったピルや、エストロゲンの量の少ないピルに変えることもできます。

痛みを緩和する対処法は色々

若い女性たちにとって、胸の痛みは気になるもの。でも、じっとガマンする必要はありません。

生理前・生理中の胸の痛みを予防するには

研究の裏づけにより、以下の方法が胸の痛みの予防に有効であることが分かっています。

  • 定期的に運動をする
  • 生理の2週間前は特に塩辛い食べ物を避ける
  • 全般的にカフェインを制限する

もし、すでに胸が痛いなら…

  • イブプロフェンやアセトアミノフェンを含む鎮痛剤を服用する
  • 温熱パッドや氷のうなどを、1日数回1分間ずつ痛む部分に乗せる(温かいものと冷たいもののどちらが効くかはその人次第!)

体に合ったブラ選びで緩和することも

最後に、ブラの選び方にも気をつけてください。もしあなたがストレッチの効いたブラレットやノーブラでいることが多いなら、痛みがある日には、体によく合った、サポート機能のあるブラ、あるいはスポーツブラをしてみてください。それによって、胸の揺れ(揺れ=痛み)をコントロールできるようになります。

体にフィットするブラ選びの基準

  • ストラップが肩に食い込んだり落ちてきたりしない。
  • 胸がカップの上や下、あるいは横の部分から出てこない。
  • カップがシワになったり、空いていたりしない。
  • バック部分が上がったり、肌に食い込んだりしない。
  • ブラの真ん中が体から浮いていない。

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それでも改善しない場合は医師に相談を

生理が終わっても胸の痛みが続くようなら、何か深刻なことが潜んでいるのかもしれません。場合によっては、乳腺繊維腺腫や乳房嚢胞、感染症や妊娠のサインということもあります。何であれ、医師はあなたにとって一番いい行動プランを考えてくれるはずです。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:mayuko akimoto

Seventeen