2024年の国際女性デーのテーマは「女性に投資を。さらに進展させよう」。

2030年までにジェンダー平等を達成するための重要な課題のひとつは、年間3600億米ドル(約51兆6565億8000万円)ともいわれる資金不足。一方で、女性の貧困や不平等を削減するための活動をするフェミニスト団体に支援されている金額は、ODA(政府開発援助)総額のわずか0.13%という厳しい現状だ。

日本には“2%の壁”という言葉がある。新規上場企業に占める女性の社長の比率はわずか2%。また女性の起業家が手にした資金調達額は、全体のたった2%。多くの女性リーダーが、外部資金を得てビジネスをスケールする過程で、大きなジェンダー間格差に直面している。

このベンチャー企業の資金調達におけるジェンダー間格差を埋めることを使命として、「HearstLab(ハーストラボ)」は日本の女性創業者たちへ、持続可能で拡張性の高いビジネスを構築する手助けをする支援活動を、3月8日の国際女性デーを機に本格始動。資金調達や、事業拡大のサポートを希望する女性の起業家を幅広く募集している。

※「スタートアップエコシステムのジェンダーダイバーシティ課題解決に向けた提案」(2022年・金融庁)

3月8日国際女性デーより「hearstlab(ハーストラボ)」が日本の女性起業家への支援活動を本格始動!

HearstLabは、ハースト婦人画報社の親会社である米国ハースト社が2015年から開始したプロジェクト。女性の起業家が率いるプレシードからアーリーステージのベンチャー企業に対して、投資と支援を行っている。

これまでに70名以上の女性リーダーへ投資を実施し、ポートフォリオの評価額合計は25億ドルに達している。2019年からはアメリカ国外にも活動範囲を広げ、現在はオランダ、イギリス、スペインの女性リーダーたちへも投資やサポートを行っている。

投資対象となるのは、エンタープライズ・テクノロジー、データ分析、フィンテック、ヘルスケア、物流事業、メディアの分野。選定された女性の起業家たちは、資金投資に加えて、メディア、情報、サービス事業をグローバルに展開するハーストとのコラボレーション、HearstLab独自のベンチャー業界における女性の起業家たちとの国際的なネットワークやコミュニティに参加できる。

今後は日本の女性の起業家に対して、投資基準に該当する申し込みを審査し、投資先を決定。また、日本を舞台にHearstLabによるピッチイベントの開催も計画されている。こうした支援活動が女性の起業家たちのネットワーキング拡張に、そして女性リーダーの活躍につながっていくことに期待を込める。

HearstLab日本の女性起業家への投資について

投資基準

  • 女性CEO、女性創業者によるスタートアップであること
  • テクノロジーを活用したビジネスで、プロダクトをマーケット展開している、または初期の検証を実証済み
  • 物理的な製品の製造・販売を行っていない、バランスシート上に在庫がないB2BまたはB2B2Cビジネス
  • ハースト本社が展開する事業と親和性がある(例:エンタープライズ・テクノロジー、データ分析、フィンテック、ヘルスケア、物流事業、メディア)

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From: ELLE JP