モデルとして活躍する一方、起業家としての顔をもつマディ・デューイ(27歳)。大手テック企業で働いた経験もある彼女は、自身のSNSを通して未だ男性優位の企業の現実を伝え、女性起業家たちをサポートしています。

ソーシャルメディアアプリを自ら立ち上げたあと、現在はスタートアップ企業「Try Your Best」のマーケティング部門の責任者を務めるデューイ氏。このほど、自身のテック業界での経験について語りました。

キャリアのはじまり

デューイ氏のリンクトインのプロフィールによれば、 カルフォルニア州にあるチャップマン大学を卒業したあと、2018年にグーグルに入社。Youtubeのコンテンツ戦略やDiscordでプロダクト・マーケティング・マネジャーとしての経験ももっています。

9月28日(現地時間)に、セントラルフロリダ大学で開催されたメイベリン主催の「Be You Women's Empowerment Series」に登場したデューイ氏は、自身のアプリを開発するまでに経験した壁について語ったと、<SI Lifestyle>は報じました。

「ただ周りに馴染みたかったんです。新しい業界に参入するとき、そう思うのは自然なことですよね。みんながやっていることをやって、力を尽くしたいだけなんです。だけどテクノロジー業界に入ったとき、自分が何者なのかわからなくなった気がしました」
「...以前、マネージャーから化粧をするのをやめるように言われたのです。周りから真剣に捉えられないだろうから、しない方がいいと。長い間この言葉は私をむしばんでいて、考えさせられてきました」

新たな現実に直面

大手テック企業を退社したあと、自身の会社を立ち上げることにしたデューイ氏。そこで、SNSアプリ「Herd」が生み出されました。

デューイ氏によれば、同アプリは最初の数年間で成長を収めたそう。そして共同創設者とともに、会社の資金調達のためにベンチャーキャピタリスト(ベンチャー企業に資産を提供する人、または企業)にアプローチしたときに、新たな現実を突き付けられたと言います

「ベンチャーキャピタルの投資先のうち、女性の起業家に投資されるのは2%程度だと知りました。資金調達を考えているすべての人や企業うちち、女性がたった2%しかいないなんて、ありえない。このままでいいわけがありません」

当時800,000のオーガニックユーザーを抱えていたうえに、大手テック企業での経験もあったデューイ氏。「資金調達を得るために十分な条件はそろっていたはず」と言いますが、結果、得られることはなかったそう。

テック業界での活躍と並行して、2022年にはモデルになる夢を叶えているデューイ氏。<SI Lifestyle>によれば、彼女はテクノロジーの分野にいる女性のステレオタイプの打破を掲げており、引き続き「使っていて心地よさを感じられる」ようなSNSの在り方を生むために、挑戦をつづけています。