3月5日まで開催されていた、パリ・ファッションウィーク。多くのトップモデルがランウェイを彩った中、70歳の女性がメゾンブランドのショーに登場したことが注目を集めている。
「ミュウミュウ」のランウェイでデビューを飾ったのは、上海で暮らす70歳の女性チン・フエラン（Qin Huilan）さん。医師である傍ら、プラダとミュウミュウの大ファンでコレクターでもある彼女は、息子のサポートのもとでInstagramアカウントを開設。
メイクや写真撮影などの面で息子にサポートをしてもらいつつ、同ブランドのアイテムを身につけた写真を投稿しつづけていたチンさん。現地のファッション誌に掲載されるなど、ファッショニスタとして注目度が高まっていた。
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そしてついに、憧れの「ミュウミュウ」からパリコレのランウェイモデルとしての依頼が届くまでに。チンさんは自身のInstagramの投稿で、その喜びを次のように記している。
「70歳は、私にとって新たな始まりとなりました。Instagramの登録や投稿方法などを息子に教えてもらってから、世界が広がりました。世界中にいる友人たちからコメントやいいねをもらうようになって、私の服装を気に入ってくれた人からメッセージをもらうのです。中には、上海で暮らす70歳の私、ミュウミュウやプラダを着ることが好きな私を、多くの人に知ってもらえるようにと、私の写真を他の人にシェアしてくれたりして」
「そしてある日、ミュウミュウからファッションショーを歩かないかとお誘いのメッセージが届いたのです。そのメッセージから正式なお手紙が届くまで、ほんの数日でした」
「準備期間は怒涛のスケジュールでしたが、どうにかこなし、言語の壁はGoogle翻訳を使うことで超えることができました。年齢はただの数字なのだと証明できるように行動しました」
Miu Miuのアフターショーのイベントにて。
投稿には、夢を追う全ての人を後押しするような言葉も。
「もしも迷っている人がいるなら、絶対に夢は諦めないでと励ましたいです。私は70歳になるまで、医師として患者さんのことしか考えてきませんでした。70歳にして、こうしてランウェイを歩いているなんて誰が想像できたでしょうか」
「見てください。これが70歳の私です」
この投稿には、「あなたは私の憧れです！」、「あなたみたいな70歳になりたい」、「素晴らしいウォーキングだった」、「私は50歳だけど、“自分は何かをするには歳をとりすぎている”と思っていたことを恥ずかしく感じました。あなたを見習ってより良い人生を目指します」、「とても勇気づけられた気分」といった好意的なコメントが多数寄せられている。
