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腐ったブドウの使い道は?意外と知らない「ワイン」の雑学10選

ワイン選びの参考にも! 生産地や色、香りにまつわるトリビアをご紹介。

銘柄はもちろん、色や香り、生産地…など、奥が深いワインの世界。ワイン通になるには時間がかかるものだけれど、学びはじめるキッカケとして“雑学”から入ってみるのも良いかもしれません。そこで本記事では、知っているとワインをより楽しめるトリビアをお届け。友人たちに披露してみるも良し、ワイン選びの参考にするも良し!
Elias Böckheler / EyeEm//Getty Images

銘柄はもちろん、色や香り、生産地…など、奥が深いワインの世界。ワイン通になるには時間がかかるものだけれど、学びはじめるキッカケとして“雑学”から入ってみるのも良いかもしれません。

そこで本記事では、ロンドンを拠点にする「WEST」というワインスクールの監修のもと、知っているとワインをより楽しめるトリビアをお届け。友人たちに披露してみるも良し、ワイン選びの参考にするも良し!

ソムリエに聞いた!知っておきたい「ワイン」の基礎知識

1

ワイン製造では気候が大きな影響力を持つ

champagne vineyards
Miguel Sotomayor//Getty Images

ワイン用のブドウを栽培するにあたって、とても重要な要素になるのが生産地の環境。気候や標高、土壌、地形などが考慮され、栽培地が選ばれています。

2

香りの種類は3つに分けられる

woman choosing wine bottle in liquor store
RUNSTUDIO//Getty Images

ワインの香りは、第1アロマ、第2アロマ、第3アロマ…と、大きく3つに分けられます。そしてより“複雑”なワイン(ブドウ由来以外の風味を持つワイン)になればなるほど、第2アロマや第3アロマを持つことが多いそう。

3

ブドウの木のツルは約60年以上も枯れない

lush, ripe wine grapes on the vine
Feverpitched//Getty Images

ワイン製造に欠かせないブドウの木。そのツルは、約60年は枯れないそう。ただし、長生きさせるためには正しい手入れが必要。

摘芽や剪定を適宜行うことで、花芽に樹液を行きわたらせたり、風通しを良くして木や葉の腐敗を防ぐことが大切です。

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4

人がもつ嗅覚に優劣は無い

young woman sniffing glass of white wine
Mykhailo Lukashuk//Getty Images

ワインの専門家たちは、ワインの香りを感じ取ることに長けています。しかし、実は香りには正解も不正解もありません。

仮に 10人の専門家がテーブルを囲んでまったく同じワインを嗅いでも、それぞれ異なるタイプの香りを感じ取っているでしょう。

これは、人間が感じる“香り”というものが、脳が記憶している、既に知っている香りに依存しやすいからです。そのため、さまざまな種類の香りに慣れ親しみ、記憶を増やし、比較できるようにすることが大切です。

また人がもつ嗅覚に優劣はありませんが、訓練すればより鋭い嗅覚をもつことができるそう。

5

グラスを斜めにすると、ワインの色の濃さを測ることができる

close up of hand holding wine glass at late dinner
Klaus Vedfelt//Getty Images

ワイングラスを斜め45度の角度で持ち、上から液体を透かして、芯(グラスの最も深さがある部分)から、ワインの深さが最も浅いグラスの縁まで、どの程度ワインの色が広がっているかを見ることで、色の濃さを測定することが出来ます。

色の濃さによってワインの個性がわかり、渋みや酸味の度合いを判断する指標になります。

6

甘い食べ物は、ワインをより苦く感じさせる

wine degustation with chocolates
Westend61//Getty Images

食べ物を食べると、味蕾(舌にある味覚を感じるセンサー)がそれに順応し、次に味わうものの糖分や塩分、酸のレベルの違いを認識するようになります。

料理に甘みがあると、辛口のワインはフルーティーではなくなり、思わず顔をしかめてしまうような酸味のある味に感じられます。

一般的に、砂糖を使った料理と一緒にワインを楽しむ時は、その料理よりも糖度の高いワインを選ぶことがおすすめです。

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7

赤ワインは「紫」から「褐色」までの色調に分類される

glasses of wine
Magalie L'Abbé//Getty Images

赤ワインの見た目を評価する時、一言で「赤」と表現できるほどワインの色は単純ではありません。赤ワインは「紫」から「褐色」までの色に分類され、最も一般的な色は「ルビー色」だと言われています。

少し青みがかった紫が目立つワインは「パープル」と表現され、オレンジや茶色の風合いが見られるワイン(茶色よりもまだ赤に近い段階)は、「ガーネット」、赤というよりも茶褐色に見えるワインは「トゥニー」と呼ばれています。

8

独特な口当たりは「タンニン」によるもの

plunging the grapes cap to extract color
Morsa Images//Getty Images

ワインに独特の風味と質感を与えているのは「タンニン」と呼ばれる物質です。ワインを飲むと、口の中が少し乾いて“ザラザラ”するのは、タンニンが唾液と結合したことによる化学反応が原因だそう。

場合によっては、喉の奥に苦みを残すこともあります。タンニンによる化学反応は、ワインの酸味と勘違いされやすいですが、まったくの別物だと覚えておきましょう。

9

腐ったブドウにも使い道がある

closeup of rotten grapes on vine
Zoe Choi / EyeEm//Getty Images

熟しすぎたブドウには「貴腐菌」というカビの一種が繁殖し、「貴腐」と呼ばれる本来のブドウよりも糖度が高まり、芳香を帯びる現象が発生します。

このように貴腐化したブドウの果皮に小さな穴を開け、中の水分を蒸発させると、ブドウの酸味や糖、風味が濃縮されます。貴腐菌に侵されたブドウは、ほとんどの場合、甘口ワインを造るために使用されています。

しかしここで注意が必要なのが、貴腐菌はすぐにブドウを使い物にならない状態にしてしまう、ということです。貴腐化したブドウを上手く利用するためには、適切な条件下(湿って霧のかかった朝と、温かく乾燥した午後)でブドウを扱う必要があります。

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10

スパークリングワインには2つの製法がある

champange
Jonathan Knowles//Getty Images

スパークリングワインは、「瓶内二次発酵方式」と「タンク内二次発酵方式」の2つの方法で生産されるのが一般的です。

瓶内二次発酵は最も伝統的な方法で、ベースとなるワインに砂糖と酵母を加え、瓶に詰めて密閉し、密閉した瓶の中で二次発酵をさせるものです。この方法は、シャンパンやカヴァの製造方法としてよく使用されています。

タンク内二次発酵は瓶内発酵とは異なり、ベースとなるワインから製造を始めず、その代わりにジュースを酵母とともに加圧されたタンクに入れて発酵させます。

最初はCO2をタンク外に排出しますが、途中でタンクを密閉してCO2をタンク内に充満させ、気泡を発生させます。この方法は、アスティや他の類似したスタイルのスパークリングワインの製造に使用されています。


製造方法だけでなく、香りや色など、どれをとっても奥が深いワインの世界。知れば知るほど、さらなるワインの魅力にはまってしまうはず!

※この翻訳は抄訳です。
Translation: Risa Tsubakihara
DELISH UK

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