ビーフシチューや魚料理など、調味料としてワインを加えると、食材の食感が変わったり料理の風味が一段と上がることも。しかし、様々な種類があるワインのなかで、料理用として向き不向きがあるよう。

そこで本記事では、料理用としての使用に注意すべきなワインたちを解説。料理のレシピとしてではなく、料理のお供として楽しんで!



【INDEX】


カベルネ・ソーヴィニヨン

ワインは煮込むと風味が濃くなるため、料理の旨味やコクを引き出します。しかし、樽で熟せされたワインを使って調理をすると苦くなる場合も。

オーク樽との相性の良さにより、オーク樽熟成されることも多い赤ワイン「カベルネ・ソーヴィニヨン」は、料理用としては適していない場合も。

「カベルネ・ソーヴィニヨン」を料理に使いたい場合は、樽熟成かどうかを確認しましょう。

シャルドネ

白ワインのなかでも知名度が高く広く愛される「シャルドネ」。

「シャルドネ」も樽熟成のものが人気のため、「カベルネ・ソーヴィニヨン」同様に調理用として使うと苦味が加わることも。樽熟成のものでなければ調理用として利用して◎。

マルベック

寒い日に飲みたくなる濃厚赤ワインとして知られる「マルベック」は、ビーフシチューの鍋に入れてコトコトと煮込んでみたくなるかも…?

しかし、「マルベック」は。ブドウの果皮、種子に多く含まれワインに“渋み”を与える成分タンニン多く含むワイン。

タンニンの風味は調理をすることで強くなり、苦味や渋みなどの不味成分が必要以上に増してしまうことも。

肉料理との相性がいいため、調理用としてではなくお肉と一緒に嗜むのが正解。

シラー/シラーズ

シラー/シラーズ」もタンニンの多い赤ワインのため、調理用ではなく料理とともに楽しみましょう。

タンニンが控えめな赤ワインをお探しならば、「メルロー」や「ピノ・ノワール」、「ガメイ」などがおすすめ!

ネッビオーロ

ネッビオーロ」はイタリアを代表するフルボディワインで、グラスで楽しむには最適ですが、料理にはあまり適していません。

「シラー/シラーズ」、「マルベック」同様、フルボディの赤ワインはタンニンの含有量が多いので、調理用としては避けましょう。

モスカート

デザートワインとして知られる「モスカート」は、糖分が多く含まれるワイン。

調理用として加えてしまうと、料理に甘味が加えられてしまったり、熱によって糖分がシロップやカラメル状になり、味だけではなく食感を変化させてしまうことも。

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RUBEN BONILLA GONZALO//Getty Images

リースリング

リースリング」は辛口、半甘口、甘口、スパークリングといった様々なワインに用いられる白ブドウの品種ですが、甘味の強いものを使用すると「モスカート」と同じ状態に。

調理用ではなく、デザートや食前酒として楽しんで。

マルサンヌ

フランス原産の白ワイン「マルサンヌ」、「セミヨン」や「ヴィオニエ」などはアロマが強いため、飲用としては味わい深くおいしいものの、調理用としては食材を引き立てることが難しいので、飲んで楽しむのがベター。


ワインを調味料として使用する際には、料理用ワインを探すか、飲用ワインの場合は糖分や樽熟成、タンニンに注意してみて!

※この翻訳は抄訳です。
Translation: ARI
RED