京都のクラフトマンシップに感銘を受けて設立された京都蒸溜所から生まれる、「季の美 京都ドライジン」。京都で採れる柚子、山椒、宇治の玉露など11種類のボタニカルを原料に、日本発のジンとして親しまれています。しかし、製造に使われているのはたった二基の蒸溜機なのだとか。ここでは、そんなクラフトマンシップあふれる「季の美 京都ドライジン」の魅力や秘密をナビゲーターの感想と共に紹介します。


【INDEX】


ジャパニーズジンを先導する京都生まれのクラフトジン

2014年設立のジン専門蒸溜所である京都蒸溜所の創業者は、デービッド・クロールさん、角田紀子・クロールさん、マーチン・ミラーさんの3人。もともとウイスキーの輸出入をビジネスとして行っていました。

彼らは世界的にジャパニーズウイスキーが盛り上がるなか、当時日本ではあまり主流とされていなかったジンに注目。ジンの愛好家でもあったことから、2016年10月に「季の美 京都ドライジン」を発売しました。京都という土地から、海外に認められるようなジンを目指してつくられた、ジャパニーズジンのパイオニア的な存在です。

和の味わいを引き出す原料

大麦やトウモロコシなどの穀物を原料としたスピリッツ(蒸溜酒)にハーブやスパイスなどのボタニカルを漬け込み、再度蒸溜してつくられるジン。ジュニパーベリーを必須として、ほかの原料となる植物成分が、ジンの個性を決定づけます。

「季の美 京都ドライジン」は、お米のスピリッツをベースに、京都産を中心とした11種類のボタニカルを厳選して使用。通常、複数のボタニカルを1度にまとめて蒸溜されるところを、6つの「エレメント」に分けて抽出・蒸溜することで、個々の素材のベストな状態を引き出しているのが大きなポイントです。

「季の美 京都ドライジン」の11種類のボタニカル

 
KI NO BI
  1. 礎(ベース)…赤松、オリス、ジュニパーベリー
  2. 凛(ハーバル、ハーブ)…山椒、木の芽
  3. 茶(ティー)…玉露
  4. 柑(シトラス)…柚子、檸檬
  5. 辛(スパイス)…生姜
  6. 芳(フルーティ&フローラル)…赤紫蘇、笹

多様なボタニカルの味わいをまとめるのは、ミネラルを多く含む伏見の水。同じ京都生まれの日本酒「月の桂」の仕込み水を使用することで、繊細かつ複雑でマイルドな口あたりを実現しました。

名前の通り、四季の美しさを大事にするため、柚子などのボタニカルは旬の時期に自分たちの手で収穫。冷凍保存したものを通年で使い、フレッシュな香りをいつでも楽しめるのが特徴です。伝統的な「ロンドンドライジン」の製法を守りながら京都の地で和を追求した、ジャパニーズジンならではの風味を感じることができます。

季の美の世界観を体感できる「季の美ハウス」

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KI NO BI
「季の美ハウス」

京都市中京区にある「季の美ハウス」は、季の美の世界観を体感することができるブランドハウスです。築100年以上の町家を改装した情緒あふれる建物のなかに、京都の職人による手作り家具や西陣織で知られる「細尾」のテキスタイル、江戸時代から続く唐紙の壁紙を使用するなど、伝統とクラフトマンシップを宿す季の美のスタイルが散りばめられています。

1階には、「季の美 京都ドライジン」をはじめ、ここでしか購入できないオリジナルグッズや限定ボトルなどが販売されている「お店の間」、季の美の飲み比べやカクテルが楽しめる「季の美の間」が。2階には、ジンの歴史やボタニカルについて学べる「展示の間」や、季の美のつくりにさらに踏み込み、6エレメントの原酒の試飲やブレンディングが体験できる完全予約制の「テイスティングセミナー」を行う「混和の間」を用意。五感で季の美の魅力に没入することができる空間に仕上げています。

廃材を再利用したサステナブルな取り組みも

季の美では、使い終わったボタニカルをコンポスターで発酵させて肥料に変え、契約農家に還元しています。質の高い原料は、肥料としても優秀。農家へ直接渡し、その肥料で育てられた原料を蒸溜に使うというサイクルを取り入れています。

例えば柚子の場合、蒸溜では皮の部分しか使われません。コンポストのほかにも、実の部分は食品メーカーで活用するなど、業界をまたいで廃棄をなるべく抑える工夫をこらしています。

甘さとスパイスの絶妙なバランスに夢中!

日ごろからお酒をたしなんでいるというエリザベス音々さんと吉川プリアンカさんが、「季の美 京都ドライジン」で作られたオリジナルカクテルで乾杯!

二人は季の美が5月13~14日に開催したイベント「KI NO BI All-star Bartenders Take-over」に参加。アジアで活躍するゲストバーテンダーが手掛ける一夜限りのドリンクを片手に語りました。

エリザベス音々さん

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Shuhei Shine
「最初は甘くて、フルーティーな味わいなのですが、あとからスパイシーさが追いかけてくるような感覚。いろんな味を感じられるからこそ、製造過程やコンポストの取り組みなど、ブランドの背景をもっと知りたくなりました。給料日のような、日常のちょっとした特別な日に飲みたい!」

吉川プリアンカさん

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Shuhei Shine
「スッキリとした甘さで、すごく飲みやすいです。テラスや船に乗っているときみたいな、青空が広がるシチュエーションで飲みたい! 早く仕事が終わった日はさっぱりとしたお酒を飲むことが多いのですが、『季の美 京都ドライジン』は飲みやすいので、向いていそう!普段の生活やCBDスキンケアブランドを運営するなかで、環境負担について考えることも多い。より良いものに貢献していきたいと思っているので、せっかくジンを飲むなら、無駄がないように取り組む季の美を選びたいです」

季節の味覚と楽しみたい!季の美のおいしい飲み方

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Shuhei Shine
「季の美 京都ドライジン」を使ったジンソーダ

おすすめの飲み方を、季の美ブランドアンバサダーの加藤寛康さんに伺いました。

「スタンダードな『季の美 京都ドライジン』は、ソーダ割りにすると素材の良さがもっとも引き立ちます。ジンといえばジントニックのイメージがあると思いますが、ジントニックなら度数の高い『季の美 勢 京都ドライジン』がおすすめ。また、お茶の味わいを引き立てた『季のTEA 京都ドライジン』は、ぜひ水割りやお湯割りにして飲んでみてください」
「ジン初心者の方も、飲み慣れた方も、王道のジャパニーズジンのひとつの基準として飲んでいただけるとうれしいです」

「季の美 京都ドライジン」

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KI NO BI

ジュニパーベリーの効いたロンドンドライスタイルに和のエッセンスを加えたクラフトジン。

  • 内容量: 700ml
  • 価格: 5500円(税込)
  • 原産国: 日本
  • アルコール度数: 45%

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お問い合わせ先:ペルノ・リカール・ジャパン株式会社 03-5802-2756


※20歳未満の者の飲酒は法律で禁止されています。成年年齢が18歳でも、お酒は変わらず20歳から。
※飲酒運転は法律で禁止されています。
※妊娠中や授乳期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。

Photo_Shuhei Shine/Text_Nana Suzuki