新型コロナウィルスの感染拡大を受け、3月22日(現地時間)からロックダウンされているアメリカ、ニューヨーク州。現地では日本人デザイナーのサヤさんがミーティングツール「Zoom」を使い、オンラインウェディングを決行


日本でも大人気のニューヨーク発サンダル&アクセサリーブランド「Sand by Saya」のデザイナー、サヤさんは、イギリス人の彼と3年半の交際期間を経て、昨年婚約。今年の5月に日本で、6月にはニューヨーク州北部でウェディングパーティを開催する予定だったけど、新型コロナウィルスのパンデミックにより、市役所は閉鎖、予定していたパーティもキャンセルに。

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アメリカで結婚するには、まず「結婚許可証」を取得する必要があるそう。ニューヨーク州では許可証発行後、24時間経ってから神父さんや牧師など、司式者の資格のある人のもとで宣誓し、結婚許可証に司式者と立会い人の署名をもらい、市役所に提出することで結婚が認められるそう。

サヤさんは、今年1月に結婚許可証を取りに行っていたものの、その後ロックダウンが始まってしまい、結婚のタイミングを失ってしまったんだとか。

そんな中、4月18日(現地時間)にニューヨーク州知事のアンドリュー・クオモ氏が、インターネットでの婚姻手続きを認める州令に署名。これによりオンラインでの結婚許可証の取得、挙式も可能に。結婚式のキャンセルを余儀なくされた、ニューヨーク州の人たちにも希望の光が!

そのうちの一人でもあるサヤさんカップルは、オンラインウェディングが許可された当日に、自宅で「Zoom」を使い、ニューヨークに日本、イギリスやイタリアなどから家族や友人を30~40人ほど招待し、みんなに見守られながら無事に入籍。このハッピーなニュースは、CNNや多くのメディアに取り上げられ話題に。

サヤさんはこの結婚について、「市役所に行くよりも、ずっといい」とコメント。また、新型コロナウイルスによりファッション業界で働く多くの友人が職を失っていることについては、「ただただ悲しくなりました。でも、(Zoomで)画面に映っているみんなの姿を見ると、とてもうれしく、みんなを近くに感じることができました」とも語った。

またサヤさんはロックダウン中の生活を、「結婚へのテスト期間」としてポジティブに捉えていたそう。

「一日中パートナーと一緒にアパートに閉じこもることは、素晴らしいテスト期間です。私たちは、このテストに合格したと思います。そう願います!」

ウエディングパーティは、今年末か来年に変更する予定だというサヤさん。ご結婚おめでとうございます!