なかなか人と話しにくい話題ではあるけれど、男性の精液の味や匂いがどんなものなのか気になったことがある人もいるかもしれません。
そこで本記事では、専門家の意見を交えて、健康的な精液の味や、食べ物との関係性、味に違和感を感じた時の対処法から、変化を感じたという人の体験談などを＜コスモポリタン イギリス版＞からご紹介します。
【INDEX】
健康な精液の味とは？
総合診療医のシリン・ラクハニ先生によれば、精液の味には個人差があるものの、「健康であるかどうかを見極めるポイントは存在する」とのこと。
「様々な体液と精子が結合することで精液ができ、それらが精液の味を左右します。精子は、輸精管を通って、精管膨大部に向かいます。精管膨大部では、マッシュルームと同じ抗酸化物質が分泌されるため、精液は少しマッシュルームのような味になることもあります」
「精管膨大部ではさらに、フルクトース（果糖）が加えられるため、甘みを持つこともあります。射精をすると、さらに体液が前立腺と精嚢から加えられ、味や匂いに影響を与えることも。アルカリ含有量により、ブリーチ剤のような匂いがすることもあります」
また、健康的な精液の色については「乳白色かグレーが一般的ですが、少し黄色っぽいときもあります。水よりも粘り気がある、ゼリーに近い質感です」と、補足。
精液が甘い・苦い原因は？食べ物によって味が変わる説も
食べ物によって精液の味が変わるかどうかについて、ラクハニ先生は「証明する科学的根拠はありませんが、味や匂いの強い食べ物は、精液の味や匂いにも影響を与えると思われます」と、解説。
「カリフラワーやブロッコリー、ガーリックなどの味の濃い野菜やカフェインは、精液の味や匂いを不快なものにすることもあります。その一方で、パイナップル、オレンジなどの甘い果物は精液を甘くすることも」
「これは食べ物の中の酵素が、精液のたんぱく質に反応して、匂いと味に表れるというメカニズムです。しかし、人によって嗅覚と味覚が異なるため、食べ物と同様に、精液への感じ方にも多様性があるのはたしかです」
総合医診療医のダイアナ・ガル先生も同意し「逆に言えば、こういった刺激の強い食べ物を大量摂取しなければ、精液の味や匂いはいつもと変わらないでしょう」と補足。続けて「精液の独特な苦味は、アルカリ性の特徴です」と説明。
「水分補給ができているかいないかも、精液の味を左右し、十分に補給ができていると、精液の味は薄くなります。健康的な食事をしている人の精液の方が苦味が控えめな傾向にあります」
精液に違和感を感じたらどうするべき？
ガル先生は、精液に何か違和感を感じた場合には医療機関に相談するべきだと指摘。
「私たちの体は、匂いや味の異変に気づきやすくなっています。たとえば、肉や何かが冷蔵庫で腐っていたらわかりますよね。それと同じように、精液がどこか腐ったような悪臭がしたり、魚のような生臭さがあったら、健康に問題があることも考えられます。感染症などの可能性もあるので、医師の診察を受けることを推奨します」
ラクハニ先生も、精液に違和感を感じたり、男性自身が性器にかゆみなどを感じたりしたら、性感染症（STI）、細菌感染症の疑いもあるため、医師の診察を受けることを勧めています。
精液の味の変化を感じた人の体験談
ここからは、掲示板サイト＜Reddit＞に寄せられた、精液の味の変化を感じた人の体験談をお届け。
パイナップルは関係してる？
「夫と実験をしてみて言えるのは、パイナップルによって精液の味が良くなるという噂は本当だということ。夫はパイナップルジュースを毎日2杯、6カ月間飲んだ後、数カ月間飲むのをやめました」
「はじめは、味の違いを感じるかわかりませんでしたが、パイナップルジュースを飲むのをやめた途端に、味の大きな違いを感じました。あくまでも精液なので美味しいとは言い難いですが、パイナップルジュースによって無味の温かい液体になり、そうでないときよりは良かったです」＜投稿原文＞
喫煙も影響を与える…？
「何を摂取するかで、確実に味は変わると思います。以前は気づきませんでしたが、
タバコを吸っていたパートナーが喫煙を数年前にやめたとき、腐ったような味が劇的に改善されました」＜投稿原文＞
※本記事は、Hearst Magazinesが所有するメディアの記事を翻訳したものです。元記事に関連する文化的背景や文脈を踏まえたうえで、補足を含む編集や構成の変更等を行う場合があります。
Translation: Haruka
COSMOPOLITAN UK
