「キスマーク」の消し方11選 | 即効性のある方法や隠し方は？専門家が解説

もしも首や肩まわりにキスマークをつけられた場合には、季節によってはスカーフやマフラーを身につけたり、襟のついたシャツを着ることでキスマークを隠すことができます。

ただし、あまりに目立つ場合は「メイクでカバーする」というのも一つの手。オレンジ色のコンシーラーや色つきのメイクアップベース（ブルーなど）で色味を中和させて、さらにその上からファンデーションやコンシーラーなどを重ねればOK！

キスマークを消す方法

ここからは、キスマークを早く目立たなくするための方法を紹介していきます。即効性がなくても、あざの悪化を防止したり炎症を和らげる効果を期待できるものもあるので、自分に合ったものを見つけてみて！

薬剤師のカナーニさんによると、一般的な打撲と同様に「冷やす」ことは有効だと言います。

「患部周辺の炎症と血流が抑えられます。小さな氷のうを使ってみましょう。冷凍庫に入れたスプーンの裏側を使うのも効果的です」

きれいに洗ったスプーンを8～10分ほど冷凍庫に入れて冷やし、それをこするようにしながら跡に押し付けてみてください。キスマークができてすぐであればあるほど、効果が見られるはず。

皮膚科医のドリス・デイ医師も、「冷却することにより、血管から皮膚へ血液が染み出すのを最小限に抑えてくれるのです」と推奨。腫れを抑えるために、数回繰り返すとさらに効果的だそう。

あざができてから24時間以内に、患部を数回にわたって10分程度冷やすのがベスト。ただし、周りの皮膚が一時的に赤くなり「かえって患部が目立つかもしれない」ため、この方法を試すなら人と会わないときが理想的かも。

キスマークが残るリスクを減らすためには、冷やし続けるのはかえってNG。

24時間経つと冷却による効果は失われるため、血流促進、痛みの緩和、早期回復のために「あたためる」ケアに切り替えて。あたたかい衣類やお湯を入れた水筒、温湿布がおすすめ。

ウェットティッシュをぬるま湯に浸して、それを患部に約5分間当ててみましょう（やけどしないように、熱すぎるお湯ではなくぬるま湯で）。

アロエベラは日焼けに効果があることで知られていますが、キスマークにも効果的。

皮膚科医のレイチェル・バーンズ医師も、アロエベラを使ったケアを推奨しています。

「アロエベラには、皮膚の炎症や腫れを抑える効果があることがわかっています。7日間にわたり毎日2回、あざにアロエベラプを薄く伸ばして塗ってみてください。1日数回塗る前に、皮膚が過剰反応しないことを確認するため、まずは少量からはじめてみてください」

キスマークは「あざ」なので治癒に時間が必要ですが、アロエベラは治りを早くするという点では期待できそう。

ブロッコリー、ケール、ホウレンソウ、玄米などに多く含まれる「ビタミンK」は、皮膚にたまった血液を吸収してくれる効果があることから内出血の治療としては有効とのこと。

サラダやスムージーに入れるなど、積極的に摂取してみて。

バナナの皮には、肌の炎症を落ち着かせる抗酸化物質とビタミンが豊富に含まれているのだとか。熟したバナナの皮の表皮をはがし、その部分をキスマークにこすりつけてみましょう。

アロエベラ同様に即効性はないのでご注意を。また食物由来成分を頻繁に肌に塗布しつづけることで起こる「経皮感作食物アレルギー」のリスクもあるため、長期的な使用はせず、塗布に不安がある場合には医療機関に相談するようにしましょう。

皮膚にハリと弾力性をもたらすたんぱく質、コラーゲンの生成に役立つ「ビタミンC」。ビタミンCには、跡を治癒するために必要なコラーゲンの生成を促進する働き（肌をやわらかく、健康的に保つ効果と同じ）があるそう。

ただし、キスマークにビタミンCクリームを直接塗ると早く治るという噂については「科学的根拠がない」と、タギプア医師。

「ビタミンC配合クリームには、打撲を“すぐに治す”という証拠はありません。ビタミンC配合クリームが作用する前に、あざが消える可能性が高いです」