シングルでも、結婚生活25年でも、交際ステータスがどうであれ、ときにはひとりエッチしたほうがいいらしい。理由はたくさん。気持ちがいいから、という以外に、ストレス解消、よく眠れるようになる、生理痛を軽くしてくれる、などなどマスターベーションには様々な健康上のメリットがあるそう。

それでもあまり気が向かないというあなた、マスターベーションはパートナーとの関係にもプラスみたいなのです。自己愛イコール自己中と思っていませんか? それは誤解です。定期的にマスターベーションする女性は自分の性的欲望をよくわかっている、つまり相手とのセックスも、より楽しくできるということなんだそう。

<Red>が、恋愛関係専門家のアナベル・ナイトさんと、女性の性的快感に関するサイト<OMGYes>のプログラム・ディレクター、クレア・キムさんに、ひとりエッチでの快感をもっと高めるための方法を聞きました。今までとは一味違う、最高のオーガズムを味わってみて。

1.まずは気分を高める

ひとりで満ち足りるための最初のステップは、自分をその気分にもっていくこと。ゆっくりお風呂に入ることでそうなってくる女性もいれば、エロティックな本を読む、セクシーな映画を見ることで性的雰囲気がぐっとたかまる人も。「大多数の女性にとって、ムードを高めるのに一番なのはエロティックな小説を読むこと」とナイトさん。

「本は映像を見るのよりもはるかに曖昧なので、想像力を刺激します。女性は男性よりもずっと、特にセックスに関しては、想像する力がある。なのでセクシーな本は、女性のムードを高めるのに最適なんです」。

2.学ぶ

ムードを高めたり、よりすばらしいオーガズムを得るテクニックを教える、女性のためのサイトが<OMGYes>です。このサイトでは、オンライン動画やオープンなディスカッションなどを通して、様々なクリトリス刺激の方法がシェアされています。

「問題は、色々な快感を的確に表現する言葉が不十分なこと」とキムさん。「なので、私は18歳から95歳まで、2000人以上の女性を対象とした大規模な研究に基づいて、新しい用語集を作っているところなの」とキムさん。

キムさんによるソロ・セックスのアドバイス:

さみだれプレイ(同じ動作を継続)

オーガズムが近づいてるな、と感じるとき。65%の女性が、その動きをそのまま続けることで、完全なクライマックスに到達するそう。

ミルフィーユプレイ(間接刺激)

クリトリスは非常に敏感なので、3分の2以上の女性がその表面を直接触らず、周囲のひだを動かすようにしているそう。

じわじわプレイ(じらす)

感じやすい部分に向けて何度も何度も近づいていきながら、実際にはたまにタッチしないことで、期待感と喜びの強さを高めていけるテクニック。楽しくフェイントをかけるようにしてから、たっぷりとそこに集中、そこからまた離れてさらにじらしてあげるのです。

3.良いセックストイを買う

カンタンで手間いらずに喜びを得られ、オーガズムを強くし、自分の性的な好みを知るために、セックストイは投資する価値ありとか。「セックストイはマスターベーションの楽しみにさらなる味わいをつけ加えるもの。面倒なことを全部やってくれます。特に色々と設定ができて、強さも変えられるものは便利」とナイトさん。「あなたにぴったりのオーガズムを作りだせて、毎回いろんな感覚を楽しめますよ」。

小さいものから始めてだんだん大きくすることがおすすめで、「セックストイ初心者にはスリムなバイブレーターがおすすめ。うさぎの耳みたいなのがついているものは、クリトリスとGスポットの2カ所を刺激してくれるわ」。

4.エッジング

エッジングとは、オーガズムを遅らせるテクニック。より強いオーガズムが感じられるという女性も多いそう。「エッジングの基本は、もう後戻りできない、というところまで自分を追い込んで、そこでストップすること」とナイトさん。

エッジングをマスターするためのテクニック:

・呼吸に意識を集中して、オーガズム直前の感覚をじっくり味わう。

・それがいったんおさまってきたら、また始めからスタート。

・うまくエッジングすれば、20分くらいは楽しみが持続します。

・最後まで(もう我慢できない、というときはしょうがないけど)クライマックスにいくことを抑えるのがポイント。

5.潤滑剤を活用

ちょっと手助けがほしいとき。潤滑剤はひとりでするときでもそうでなくても、セックスには必要アイテムです。「摩擦を軽くして滑らかな感覚を味わえ、贅沢な気分で楽しめますよ」とナイトさん。

「目的に合った潤滑剤を使うようにしてくださいね。たとえば、水性潤滑剤はあらゆるセックストイに安全に使えるし、シリコーン・ベースは水で流れにくいので、水中セックスにおすすめ」。

6.自分の時間を作る

なにごとも練習が大事。いろんなことを試すほどに、自分の好みも、どうすれば強いオーガズムが得られるかも分かってきます。

「マスターベーションをどのくらいするかは人それぞれ。好みと欲求の度合いによります」とナイトさん。「毎日したい人もいるし、時々すればいいという人も。自分が満足できるのが、あなたにとっての適切な回数と量です。とにかく楽しんで!」。

大事なことは、自分の「気持ちいい」を追求すること。回数も方法も、自分なりのスタイルを見つけていきたいですね。

この翻訳は、抄訳です。

Translation:Noriko Sasaki (Office Miyazaki Inc.)

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