気になる人と話をするのは、それだけで緊張するもの。だからこそ、気持ちを落ち着かせて、他愛のない「会話のキャッチボール」を続けられるように心がけたい!

意中の相手の情報を引き出そうと思うなら、“駆け引き上手”でなければいけません。それとなく、「物事の核心を突くような質問」を聞き出すことが必要です。

セックスやデート、人間関係の専門家で、情報サイト<The Big Fling>で恋愛コーチを務めるカーメル・ジョーンズさんは、「就職面接のような雰囲気はNG。ですが、相手のことをよく理解して深い繋がりを築けるような、または向こうがあなたに興味があるかどうかを探れるような、的を射た質問が必要です」と説明。こうした理由から、「はい」または「いいえ」で答えられる質問や、回答が一言で完結してしまうような質問よりも、多くの返答がもらえる聞き方をするのが鍵に。

今回は相手の濃い情報を引き出せるかもしれない20の質問を、<コスモポリタン アメリカ版>からご紹介します。

「一番好きな有名人は?」

「この質問では、相手の好みや、魅力的と感じている理想像を知ることができます」とジョーンズさん。格式張った聞き方は不要。実際にあなたが好きなアーティストや映画俳優を話題にしたところで、こう切り出しましょう。

「私はこの有名人が好き。あなたは?」

「一番嫌いなものは?」

あるいは「絶対許せない行為」と聞くのもいいかも。「相手がなにに惹かれるかを知ることは重要です。それと同様、なにに対して怒りを覚えるかも知っておくといいでしょう」とジョーンズさん。前の質問と同じように、まずは適当な有名人を自分から挙げて、気軽に話を引き出して。

例えば「私はレオナルド・ディカプリオが苦手かも」とあなたが言えば、相手はその理由を尋ねてくるはず。「彼は煙草を吸うから、良い印象を持てないの。あなたはどんな人が嫌?」 という風に聞いてみて。

「私の第一印象は?」

ジョーンズさんによれば、相手があなたに抱く最初の印象は、実際はあなたがそう仕向けたものである可能性が高いとのこと。もしそうだとしても、この質問は、相手があなたに抱く印象を知るチャンスです。

「周りにはいつもシャイだと言われるけれど、本当はそうじゃないの」といった感じで話してみて。またはその逆でもいいし、形容詞を変えてみるのもあり。きっと、相手はこの言葉に肯定か否定の反応を返すはず。ここから「じゃあ、あなたはどう思った?」という風に、相手にさらに聞き返しましょう。

「大勢が集まるパーティーが好き? それとも、少人数かひとりで過ごすほうが好き?」

相手が内向的か外向的であるかを把握することも大切。これによって、お互いがうまくやっていけるという、潜在的な可能性をチェックできます。もし、あなたが夜は週5で外出したいタイプであっても、相手が強制されない限りは家にいたいと望むタイプである場合、二人が上手くいく可能性は低いかも…。

「相手が人付き合いを楽しめるタイプかどうか、どうすれば元気になるかを見極められれば、この先あなたが安らぎを与える存在になれるでしょう」とジョーンズさん。でも、もし相手がシャイだとわかっているなら、やりすぎは禁物。たとえば、共通の友人の前では愛を語らない方が良さそう。でも、もし相手が望むのであれば、ぜひやってみて!

「なぜだか妙に惹かれてしまうものは?」

人によって、答えは「ひじ」のように物理的なものだったり、または「グループなどで、誰かが嫌な役を進んで引き受けること」といった、より抽象的なことかもしれません。それといってわかりやすい魅力があるわけではないのに、惹かれてしまう“なにか”というのは、誰にでもあるとジョーンズさんも説明。

こうした一見、“変わったなにか”を知ることで、相手の価値観やあなたとの将来の関係が見極めやすくなるとのこと。

Music festival food is grate
svetikd//Getty Images

「これまでにもらった最高のプレゼントは? それは誰からのプレゼント?」

「もし二人が付き合うことになった場合、相手に贈り物をすることがあるかもしれません。この質問は、そんなときに重要な情報となるだけでなく、相手がどのような物や人を、もっとも大事に思っているかを教えてくれます」とジョーンズさん。

さて、相手の答えは「気持ちだけ受け取っておきたい、知人からのおかしな贈り物」、それとも「親友からの手の込んだプレゼント」――どちらでしょう?

「生きる上でのルールは?」

「この質問によって、相手が人生でなにを重要と考え、教訓と捉えているかがなんとなく見えてきます」とジョーンズさん。

それは、常に人に親切にすることだったり、暴力をふるわないということだったりするかもしれません。この質問に対して、間違った答えというものは存在しません。それに、普段されることがない質問の答えは―― それが気になる人からのものでなかったとしても、今後の人生において参考になることが潜んでいる可能性大きいかも。聞いて損はない質問です。

「一番怖いものは?」

答えはクモ、死ぬこと、高い場所から幽霊までなんでもあり。もし、あなたが同じものを怖いと思っていなくても、その対象を介して二人の結束感は高まります。なぜなら、「秘密と恐怖は、人と人との絆を強める傾向があるから」とジョーンズさん。

「家族の中で、一番親しい人は?」

ジョーンズさんによれば、「こう聞くことで、相手の家族の歴史に触れられるだけでなく、そこから話を発展させるためのきっかけが生まれます」とのこと。「一番優しかったから母親だ」と答えた場合、その具体例や優しさを感じたお気に入りのエピソードを聞いてみて。

もし兄弟を挙げた場合も、その理由を聞いてみること。「厳しいけれど知恵があったから」という理由で祖母を挙げた場合も、もっと掘り下げてみてください。きっと家族の全体像が見えてきます。大抵の人は家族のことを話したがるものなので、あなたがそのきっかけを提供することで、きっと相手は喜ぶはず。

「今すぐ恋人がほしい?」

通常、「イエスorノー」で答えられる質問はおすすめしないけれど、これは例外。「相手がこの質問に『ノー』と答えた場合は、貴重な時間を費やしてまでその恋を追い続けるだけの価値があるかどうかを、考え直した方がいいかもしれませんね」とジョーンズさん。

この質問を自然に会話にはさみたい場合、自分が異性とのデートにうんざりしていて、すべてから距離を置きたいと思っている、といった感じで切り出してみてください。そこからすかさず「あなたはどう思う? 誰かとデートしてる? 今すぐ恋人を作りたい?」という質問に繋げてみて。

「最後に付き合ったのはいつ?」

小さな話題に乗じてさらに踏み込むことで、相手の直近の恋人との関係、またなぜ別れたのかといった情報が得られます。「この質問は相手の人間性と、人との付き合い方に対する理解に役立ちます。まさに金脈のような問なのです」と言うのは、公認カウンセラーのシェリー・キッシンジャーさん。

これは表面上、最後に付き合ってから今までの期間と時間軸を尋ねる質問ですが、さらに次の2つの質問へ繋がるとのこと。ただし、次の2つは聞く方にとっても答える方にとっても、少し難易度の高いものになるそう。

「なぜ終わったの?」

次に、関係が終わった理由について詳しく聞いてみましょう。相手は自身の恋愛パターンを十分に認識しているでしょうか? これによって、相手に対するあらゆる理解が得られるのだそう。

この質問を通して、相手がどのような感覚で物事を見て、それをどのように話しているかがわかるとのこと。「相手はまだ怒っているように見えますか? つらそう? 安心している? それともいらだっている? この質問によって、終わった恋から感情的に立ち直れているかどうかが確認できるだけでなく、恋人と別れた要因を探ることもできるのです」と、キッシンジャーさんは解説します。

「前の相手のことは吹っ切れた?」

ちょっと聞きにくいかもしれませんが、相手が「新たな関係」を築く準備ができているかどうかを知るために必要な質問。キッシンジャーさんいわく、「おそらく『(前のパートナーのことは)もう忘れた』と答えるでしょうが、この質問は同時に、相手に自己反省や自己認識の機会を与えることにもなるのです」とのこと。相手があなたに気持ちを伝える余地を与え、さらにはあなたが自分をアピールする機会にも繋がるでしょう。

ここで重要なのは伝え方。答えるときにつらい表情をしていないか、いきどおりや不快感をあらわにしたりしていないかを、よく観察してみて。キッシンジャーさんによれば「実際に口にした言葉と同じくらい、態度は重要な感情表現」なのだそう。

Couple on coffee break
miodrag ignjatovic//Getty Images

「どうやって愛を伝える?」

相手がどんな愛情表現をするのかを知らない場合は、今すぐこう聞いてみて! 「その方法を知ることで、相手とより深い関係を築くきっかけが得られます。感情的な自分を、先走ってさらけ出してしまうというようなことも防げるでしょう」と語るのは、シカゴのマッチングコンサルタント企業「And, Swipe Right」創設者兼CEO、クロエ・ミラーさん。

「これこそが、人々が直感的に相手に惹かれ、気の合う関係を築く方法なのです。つまり、『相手の方法』に合わせてコミュニケーションを取ることで、彼らは見られている、聞いてくれている、また、認められているのだと感じるようになります。相手は喜び、お互いの絆も深まります。この感覚がうれしくて、相手はより多くを返してくれるようになるものなのです」

「リラックスするためにしていることは?」

元気を充電する方法は人それぞれ。相手が内向的か外向的かを見分けるのと同じように、「内なるバッテリーの充電方法」についての考え方も確認を。「たとえば、二人ともヨガが好きなら、これを機に一緒に出掛けてみるといいと思います」とミラーさん。

まだこの段階に達していなければ、デートである必要はありません。ただ「一緒に出掛ける」というだけでOK。そうすれば相手には、「普段の関係から一歩進んで過ごすのも楽しいかも」という意識を植え付けることができるからとのこと。

「土曜日はいつもどんな風にして過ごす?」

「なにをするのが楽しいか」にもう一言加えたこの質問もまた、相手に対するさらなる理解を得らえます。それだけでなく「別れの要因を浮き彫りにする可能性もあります」とミラーさん。相手は毎週のように、仕事の遅れを土曜日に取り戻していたりしませんか? ワーカーホリックの相手と、デートできるか考えてみるきっかけにもなる可能性がある質問です。

「仕事、人生、家族、友人に優先順位をつけるなら?」

この質問にはリスクも。大事なことで意見が食い違う場合は、恋心を芽から摘み取り、友だちに落ち着くときが来たという、合図になるかもしれません。

でもそのかわりに、あなたの考え方や優先順位と共通点があったなら、「そのことを糸口に、あなたの価値観やそれぞれの選択肢が、自分にとっていかに重要であるかを強調してください」と、ミラーさんは提案。「価値観はその人の性格を定義します。その分、絆を深めるのにも最適なのです」。

「もし仕事を休めるとしたら、どうやって過ごしたい?」

この質問、聞いているだけでも楽しそうだと思いませんか? 「もしあなたが楽しい過ごし方を提案できれば、二人がこれまで以上に親密になれるポイントになりますし、より弾むような会話を続けられます」とミラーさん。

「犬派? 猫派?」

これも「イエス・ノーでの質問はNG」というルールの例外。というのも、犬とか猫に非常に強い愛着を抱いている人が多いから。あなたも時によって、犬派と猫派の間を行ったり来たりしているはず。「この質問は、驚くほどに意見がわかれます。ですが、意見を持つのは良いことです」とミラーさんは言います。無邪気で表面的なトピックにも見えますが、ここから会話を発展させる方法を考えてみて。

ミラーさんはこんな風にアドバイス。「インターネットで動物の動画や、心温まる話などを見つけて、二人がオフラインでもオンライン上でも会話を続けられるようなきっかけを作ることがポイントです」。

「一番恥ずかしかったことは?」

この質問のポイントは、その答えをなにかに利用するというよりも、相手を笑わせることが目的。その笑いが大きければ大きいほど、効果的だそう。AASECT(アメリカ性教育カウンセラーセラピスト協会)認定セックスセラピストによれば、腹の底から笑うと、感情的な繋がりを増加させる神経伝達物質であるドーパミンが放出するとのこと。これにより、お互いにより長く話していたいと思う可能性が高まるそうのだそう。

以上を参考に、次の「初デート」では駆け引き上手になってみて♡

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:Mari Watanabe(Office Miyazaki Inc.)

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