別れた後、元恋人に連絡したくなる瞬間を経験したことはありませんか? 友達に相談したら、きっと「やめておいた方がいいよ」と言われるはず。一方で、「気になる人に連絡をとりたいと思うことは人間にとって自然な感情」だと恋愛カウンセラーのダモナ・ホフマンさんは話します。

この記事では、元恋人に連絡してもいいケースと連絡しない方がいいケースについて、専門家たちの知見を交えて紐解いていきます。

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なぜ連絡をとりたいのか考える

元恋人に連絡をとりたくなるのは「きわめて人間的なこと」だとしても、連絡したい理由は人によってさまざま。

復縁したい(よりを戻したい)という場合もあれば、心の整理をつけたい、友達に戻りたい、会えなくて寂しいという場合も。あるいは、自分でも何を期待しているのか分からない…という人もいるかもしれません。

恋愛カウンセラーのアンジェラ・ニコル・ホルトンさんによれば、「元恋人に連絡をとりたくなる=過去の恋愛をまだ引きずっている(未練がある)とは限らない」と言います。ただし、“喪失”を悲しんでいる可能性は大いにあるんだそう。

「人によっては、大切な人との別れが深い喪失となり、心を痛めたり哀しみが続いたりするのです。そういった期間に元恋人に連絡をとりたくなっているという場合は、 心の整理をつけたい、または、関係を修復したいと考えている可能性があります」
「元恋人に連絡をすることで、相手が自分と同じ気持ちを抱いているか確かめたいという心理もあるでしょう」

もし今シングルで特に恋愛をしていない状態であれば、元恋人の存在自体が恋しいというより、“交際関係にあった”ということ自体に恋しさを抱いている場合もあります。スマホの「思い出の写真」がしつこく過去のふたりの写真を持ち出してきたり、元恋人の友達や家族に出くわしたりしたことがきっかけになることもあるでしょう。

「何かのきっかけで、誰かと親密な関係にあるということ自体が恋しくなったり、自分を支えてくれる存在が欲しくなったり、過去に対してノスタルジックな気持ちになるのは自然なことです」(ホフマンさん)

ここでもう一度、問いかけます。あなたはどうして元恋人に連絡をとりたいのでしょうか。 再び連絡をすることで何を期待していますか? そこに焦点を当てるだけで、実際に連絡をすることがお互いにとって(特にあなたにとって)メリットがあるのかを見つめられるはずです。

元恋人に連絡をしてもいい場合

円満に別れて、もはやお互いに未練もしこりも恋愛感情もなく、「今では良い友達だ」と言えるのであれば、元恋人に連絡をとっても問題はないでしょう。 逆に言えば、そうでない多くの場合は連絡をすることは“ベストな選択”ではありません。

自分の非を認めて、改善できる?

ただし、相手に謝罪をする必要がある場合は、元恋人に連絡をしてもいい(するべき)一つの理由となります。

  • 破局の原因が自分にあった
  • ひどい喧嘩をした
  • 自分のコミュニケーション方法に問題があった
  • 浮気や不倫をした
  • 相手を傷つける一線を越える言動があった

こういった場合には、連絡をして関係修復をすることに意味がある可能性も。 ただし、自分の非を認め、しっかりと反省・改善ができてからということが条件のようです。

「別れてからある程度の時間が経ち、しっかりと自分を省みて、相手をより理解できるようになったのなら、当時はできなかった形で自分の気持ちを伝えるために連絡をとることは悪くはありません」(ホルトンさん)

具体的に謝ることがない場合でも、一人で振り返っているうちに、二人の関係を崩したものが何だったのかハッキリしてくる場合も。原因が分かったのであれば、友達として(あるいはそれ以上として)関係を再開したり、お互いの心のしこりを取り除いたりすることができるかもしれません。

元恋人の気持ちを想像してみる

最も大切なのは、そもそも元恋人があなたと話したいかどうかを考えること。

たとえ正当な謝罪のためであっても、相手の心の古傷に触れてしまったり、前を向いていこうとしている元恋人を引き留めることになってしまうかもしれません。関係修復について話すことが“相手にとって”悪い結果になってしまうかもしれない場合は、あなたの想いは心の中にとどめておく方が賢明でしょう。

基本的に元恋人に連絡していいケースというのは、以下の場合のみです。

あなたが相手に伝えたいこと(謝罪など)があり、相手がそれを聞くべき理由がある。この状況をどう変えたいのかハッキリとした目的があり、そのうえで、相手の振る舞いによるいかなる結果でも受け入れる覚悟がある場合。

また、連絡したい内容を「電話で伝えることができるか」考えてみるのも良いでしょう。直接的に電話で伝えられるような内容がないのであれば、相手に連絡をする言い訳を作っているだけかも。

たとえば、「元気してる?」「誕生日おめでとう」といった、(元恋人に送るには)目的の伴わないメッセージを送ることは避けましょう。

元恋人に連絡をするべきではない場合

多くのケースは、これに当てはまります。

どうしても連絡しなきゃいけないという事情がないのであれば、「するべきではない」というのが恋愛コーチのタリア・ウイメットさんの意見。

「一つの扉が閉まって関係が終わりを迎えたのなら、先に進む以上に良いことはありません。元恋人との関係が“燃えている建物”だとしたら、どうにか脱出したところに戻る理由がどこにあるのでしょうか。円満に別れたとしても、一度は焼け落ちた建物に戻る必要が本当にあるのか考えてみるべきでしょう」

あなたたちはお互いに、人生を先に進める権利があります。相手のSNSをチェックしたり定期的に近況報告をすることは、お互いへの未練や気持ちを残すだけです。

ネガティブな勢いで連絡をするのはNG

特に連絡をするべきじゃないのは、ネガティブな感情に背中を押されたとき。たとえば、「新たに挑戦したデートが最悪だったとき」や「元恋人のSNSでの交際ステータスに変化があったとき」など、悲しみや怒り、孤独感、退屈、焦りなどの感情によって突き動かされているときには、連絡をとらないことがベストです。

※この翻訳は、抄訳です。
Translation:mayuko akimoto
COSMOPOLITAN US