別れた後に、元恋人とSNSで繋がりつづけている人も少なくないはず。
お互いに違う道を歩みはじめたとはいえ、相手が次の恋愛を楽しんでいる様子などをSNSなどで目の当たりにしたときには、一時的に落ち込んだり、葛藤してしまうこともあるかもしれません。
本記事では、同様の経験を持人たちの体験談と共に、専門家からのアドバイスもお届けします。
【INDEX】
元恋人の「次の恋」を見る辛さ
「目の前で浮気されている気分でした」と話すのは、ロンドン在住のシャーロットさん(28歳・仮名)。シャーロットさんは大学生のときに交際した恋人との経験をこう振り返りました。
「大学1年生のときに1年ほど交際しました。いわゆる“大学生の恋”という感じで、永遠に一緒にいると信じ込んでいました」
シャーロットさんに未練があったため、正式に別れるまでには時間がかかったそう。共通の友人も多かったため、別れた後に元恋人が違う人とキスしている写真をSNSで見かけることもあったと言います。
「腹部を蹴られたような気持ちでした。私が見たものはカジュアルなキス以上に感じましたし、その後も大学や街で二人をよく見かけました。仲睦まじい姿を見るのは、とても辛かったです」
「きっとそのときまでは、“いつか復縁するかも”と思っていたのでしょうね。でも彼が違う人とデートしているのを見たことで、ちゃんと諦めなきゃいけないと実感しました」
破局が現実になる瞬間
心理療法士のヴァージア・トクアヴィディ先生によれば、元恋人が次の恋愛をしている姿を見ることで「破局が現実味を帯びるようになる」と言います。
「お互いにシングル同士であれば復縁の可能性もありますが、他の人が加わることでその可能性が低くなるように感じるはずです。また、人間は他人と比べてしまいがちなので、元恋人が他の人と恋に落ちる様子を見ることで、自信を喪失し、拒否された気持ちにつながるかもしれません」
「また、元恋人が新しいパートナーと休日を過ごしている姿をSNSで見るかもしれません。実際に目にするとき以上に辛いこともあるでしょう。誰しも、自分たちの交際は特別なものだったと信じたいでしょうから」
元恋人が友人と交際するケースも
元恋人の次の相手が知らない人の場合もあれば、中には自分の友達と恋人関係になるというケースも。
元恋人と6年にわたって破局と復縁を繰り返していたというルイスさん(26歳・仮名)は、破局から数カ月後に元恋人が自分の親友と付き合ったという経験があると言います。
「彼から別れを告げられましたが、初めて真剣に交際した相手だったので友達でいつづけようとしていました。今思い返せば、そもそもお互いの相性を考えると続くはずがなかったんですが…」
ルイスさんの親友と元恋人は、ルイスさんたちが交際していた当時に紹介したことがキッカケで知り合ったのだそう。
「元恋人のことで泣いていたときに、親友の家に行って慰めてもらったことがあります。そのときに『実は彼と連絡を取っているんだけど』と、口を滑らしていたのを覚えています」
親友と元恋人は、SNS上で交際を公表する前にルイスさんに伝えたものの、ルイスさんにとっては辛い日々の始まりでしかありませんでした。SNS上では、元恋人と親友がお互いにコメントをしあったり、あだ名で呼び合ったりしていたため、できる限りSNSから離れることで対処したそう。
結局、親友とも疎遠になってしまったというルイスさん。当時の苦悩について、次のように振り返っています。
「元恋人が自分との破局から吹っ切れて次に進む姿を見るのは、とても辛いものです。たとえ、あなたと元恋人との交際がもともと上手くいっていなかったとしても、新たなパートナーと一緒にいるところを見るのはショックが大きいはず。さらにその相手が、ずっと仲良くしてきた友達だったとしたら…。私は残念ながら、二人の大切な存在を失うことになってしまいました」
専門家によるアドバイス
破局後の特に辛い時期には「元恋人とはできる限り距離を置くこと」と、ヴァージア先生は言います。また、信頼できる友人に相談したり、セラピストなどの専門家に助けを求めることも効果的です。
「そもそもなぜ今のような関係になったのかを考えるのもおすすめです。“元恋人”なのは、二人の関係がうまくいかなかったから。人は喪失感を覚えると、二人が抱えていた問題点を忘れ、関係を美化していまいがちです」
「気持ちを受け入れ、時間が解決してくれることを覚えておいてください」
元恋人の「次の恋愛」をSNSで見て悩んだときの対処法
- 破局後しばらくは距離を置く
- 友人に相談したり、専門家に助けを求める
- 元恋人との間にあった問題点を思い出す
- 時間が解決してくれるまで待つ
※この翻訳は抄訳です。
Translation: Haruka Thiel
COSMOPOLITAN UK