ヘンリー王子は10月23日(現地時間)、米テキサス州オースティンで開催されたフォーミュラ1(F1)アメリカ・グランプリの会場に、メルセデス・チームのゲストとしてサプライズ登場しました。
ヘンリー王子のF1サーキット訪問歴
王子がF1のサーキットを訪れるのは、これが初めてではありません。9歳のときに母のダイアナ妃とともに初めてイギリス・グランプリの会場を訪れました。
チャールズ皇太子夫妻の別居が発表されてからすでに2年が経過していた1994年、離婚が成立する1996年まで公務を続けていたダイアナ妃は、ヘンリー王子を連れて、ノーザンプトンシャー州のシルバーストン・サーキットで行われたレースを観戦。優勝チームにトロフィーを手渡しました。
このとき、会場にウィリアム王子(当時)の姿はなく、ヘンリー王子とその友人の1人だけが、ダイアナ妃と一緒に会場を訪れていたよう。王子たちは、ドライバーのデヴィッド・クルサードの案内でF1チーム「ウィリアムズ・ルノー」のガレージ内も見学しました。
また、ヘンリー王子はこの前年となる1993年4月に、兄のウィリアム王子とともにレスターシャー州にあるドニントン・パークで開催されたヨーロッパ・グランプリの会場にも足を運んでいます。
同じ年の7月に行われたイギリス・グランプリの会場を訪れた際は、いとこのピーター・フィリップスだけが、王子に同行していたそう。
F1レース観戦は英王室の伝統
国王ジョージ6世とエリザベス王妃、エリザベス王女、マーガレット王女(肩書はすべて当時)が1950年にシルバーストン・サーキットで初めて開催されたF1レースを観戦して以来、会場に足を運ぶことは王室の伝統の一つとなっています。
ヘンリー王子のF1レースへの“愛”は、初めて観戦したとき以来、長年変わっていないのでしょう。ロイヤルとしての最後の公務の一つには、シルバーストン・サーキットに開設された博物館「シルバーストン・エクスペリエンス(Silverstone Experience)」のオープン記念イベントへの出席が含まれていました。
アメリカでは11月、ネバダ州でF1ラスベガス・グランプリが開催される予定です。王子はその会場にも、姿を見せることになるでしょうか? 今後の予定にも注目です。