ロンドンのオークションハウス「ボナムス」が、『ザ・クラウン』のシーズン6に登場した衣装や小道具、セット約160点を、2月7日(現地時間)よりオークションにかけることになりました。
「ボナムス」のハウス・セールスおよびプライベート&アイコニック・コレクション部門でグループディレクターを務めるチャーリー・トーマス氏は、声明で次のように述べています。
「『ザ・クラウン』を象徴する衣装、小道具、セットは、広範囲にわたって研究され、熟練した職人の手で細心の注意を払いながら作られています。このオークションは、画期的なドラマに登場したアイテムを所有する素晴らしい機会となるだけでなく、ダウニング街10番地(首相官邸)のファサードや、ダイアナ元妃の婚約指輪など、本物を所有することに最も近付けるチャンスでもあります」
オークションに出されるアイテムのなかには、ケイト・ミドルトンがファッションショーで着用したシースルードレス、亡きダイアナ元妃の“リベンジドレス”こと黒いドレス、マーガレット王女のウエディングドレスを再現したものなど、ドラマで最も有名な衣装が含まれているそう。
なお今回のオークションの収益は、英国の「ナショナル・フィルム・アンド・テレビジョン・スクール」の学生に向けた、新たな奨学金の設立に充てられるそう。『ザ・クラウン』を制作した「レフト・バンク・ピクチャーズ」のチーフ・エグゼクティブで、このドラマのエグゼクティブ・プロデューサーを務めたアンディ・ハリーズ氏は、声明で次のように述べています。
「『ザ・クラウン』の制作の中心を担うことができたことは、私にとっても、『レフト・バンク・ピクチャーズ』のスタッフ全員にとっても非常に名誉なことです」
「このドラマは、英国の最高のクリエイターたちや、才能あふれる制作チームとの協業によって、世界的な成功を収めることができました。そのため私たちは、この素晴らしいオークションの収益を、次世代の映画とテレビの才能に投資したいと考えています」
ハリーズ氏はさらに、「『ナショナル・フィルム・アンド・テレビジョン・スクール』は、当初から『ザ・クラウン』の歴史の一部であり、長年にわたって多くの卒業生たちが番組の制作に貢献してくれました。私は長い間この学校の理念と訓練を賞賛し、個人的にサポートしてきました。ですから、『ザ・クラウン』の遺産をもとに、今後数十年にわたって同校の学生たちの財政的な支援を提供できることに感激しています」とも述べています。
オークションに出品されるコスチューム、セット、小道具の詳細は、「ボナムス」の公式サイトで確認できます。我こそはドラマのファンだというあなたは、ぜひオークションに参加してみては?
※本記事は、Hearst Magazinesが所有するメディアの記事を翻訳したものです。元記事に関連する文化的背景や文脈を踏まえたうえで、補足を含む編集や構成の変更等を行う場合があります。
From TOWN&COUNTRY