飲みすぎた日の翌日に、ひどい頭痛や吐き気、倦怠感などの二日酔いの症状に襲われた経験がある人は少なくないはず。中には、こうした症状に加えて、「手の震え」を感じる人も。
一見、飲みすぎとは関係なさそうに見える手の震えだけど、肝臓の専門医であるアラステア・オブライエン医師によると、これはアルコールが原因とされる深刻な症状なのだとか。
本記事では、二日酔いの時に起こる「手の震え」の原因と対策をお届け。長く症状が続く場合は、必ず医療機関を受診するようにしましょう。
二日酔いの時に起こる「手の震え」の原因
アルコールを大量に飲んだ後に手が震えるのは、体内に蓄積されたアルコールが抜けることで起こる「禁断症状」。これは、アルコール依存症患者に見られる“禁断症状の軽度なもの”に当たる状態だそう。
「震えや発汗は交感神経系が過度に働いたことによって起こる症状で、これがいわゆる『禁断症状』なのです」とオブライエン医師は解説。
「迎え酒を飲むとやや症状が緩和する人は多いのは、禁断症状(離脱症状)を起こしているときに、アルコールを再度注入するからです。迎え酒を飲むと急に気分が良くなり、発汗や震えが去っていくのを実感するでしょう」
しかし、こうした回復感は長くは続かないとのこと。
「2杯目(の迎え酒)を飲むころには、再び体調は悪化します。気分が悪いことには理由があることを理解し、体の声に耳を傾けてください」
対処法
対処法は簡単。アルコールを控えればいいだけのこと!
ただし、すでに大量に飲んでしまったという人は、以下のヒントを参考に、翌朝症状が起きないように対策を。
- 就寝前にたっぷりと水を飲む
- 最低でも8時間の睡眠をとる
- 一日中、できるだけたくさんの水を飲む
- 炭水化物、脂質、タンパク質が含まれたバランスの良い朝食をしっかり食べる
- 加工食品を避ける
- アルコールを1杯飲むたびに、同量の水を飲む(次回飲む時の参考に)
「ボディコーチ」として知られるジョー・ウィックスさんも「バランスの取れた朝食は二日酔いの回復に効果的」とアドバイス。
「朝起きたらまず水を飲みましょう。その後、オムレツやスクランブルエッグのような高脂肪・高タンパクの朝食を取ることで、気分は良くなるはずです。エネルギーレベルも安定します」
こうした対処をしても症状が続く場合、アルコールアレルギーである可能性も。心当たりのある人は、すぐに医師の相談を。
※この翻訳は、抄訳です。
Translation: 宮田華子