二日酔いを避けるには、はじめから飲みすぎないのが大事だとわかっていても、飲み過ぎてしまうことってありますよね。そんなとき、二日酔い防止のコツを知っていれば、少しでも翌日の体調は良くなるはず…。
そこで本記事では、専門家が説明する、二日酔い防止のために取り入れたい食事法を<コスモポリタン イギリス版>からご紹介します。
【INDEX】
- 飲む前の食事法
水分補給をする
フルーツジュースかコンブチャを飲む
良質な脂質をたくさん取る
食事は和食がベスト
肝臓にいい食材を取る - 飲んでいる最中の食事法
プラントベースのものや乳製品を摂る
オリーブかナッツを食べる
炭酸や糖分の多い飲み物は避ける - 二日酔い時の食事法
コーヒーは避け、フルーツを食べる
栄養を摂る
二日酔いを治す特効薬はない
栄養士のキャサリン・オサリバンさんによれば、まず大前提として二日酔い治療の特効薬はないとのこと。
「悲しい現実ですが、二日酔いを治す特効薬のようなものはありません。ただし、二日酔いを和らげたり、回復を早めたりする方法はあります。カギになるのは、水分、血糖値、腸内環境です」
ちなみに厚生労働省によると「節度ある適度な飲酒」とは1日平均純アルコールで20グラム程度の飲酒を指すよう。これは、大体「ビール中ビン1本」「日本酒1合」「チュウハイ(7%)350mL缶1本」「ウィスキーダブル1杯」などに相当し、週に2日は休肝日にすることを推奨しています。
飲む前の食事法
水分補給をする
オサリバンさんは、二日酔い防止のカギの一つが「水分補給」。
「普段から1日2リットルの水を飲むことを目指しましょう。飲みに出かける前に500mlの水を飲むことを勧めます」
また、水にレモンのスライスを加えるのもオススメとのこと。
フルーツジュースやコンブチャを飲む
オサリバンさんは、水に加えてフルーツジュースやコンブチャ(紅茶キノコ)を飲むことも推奨。
「さらにコップ1杯のフルーツジュースを飲んで、アルコールの摂取により欠乏する栄養素の1つであるビタミンCを取っておくのもいいですね。コンブチャも腸の健康にいいのでオススメです」
さらにケフィアなどのプロバイオティクスも、腸を整え、アルコールの吸収を抑えてくれると補足。
良質な脂質をたくさん取る
「脂質の多い食べ物は、お腹を長い間満たしてくれるため、アルコールの吸収を遅くしてくれます」と、オサリバンさん。具体的には、サーモン、アボカド、ナッツなどがおすすめ。
外食するなら和食がベスト
外食をする場合には、腸に優しい発酵食品などがとりやすい和食がおすすめ。
肝臓にいい食材を取り入れる
ターメリック、シナモン、ケール、ブロッコリー、ビーツ、アボカド、レモンなどは、肝臓にいいとされる食べ物であるため、飲みに行く前に取り入れて。
飲んでいる最中の食事法
プラントベースのものや乳製品をとる
「お酒を楽しんでいる間に、一緒になにかを口にすることも大切。そうすることでアルコールの吸収を抑えることができます」と、オサリバンさん。
「食べるものとしては、プラントベースのものや、ヨーグルトやチーズなど善玉菌が摂れる乳製品がオススメです」
タンパク質はどう摂る?プラントベースのメリットとおすすめ食材
オリーブかナッツを食べる
塩気のあるスナックは、脱水症状につながってしまうため、できれば避けるべきとのこと。代わりに、オリーブやナッツがおすすめ!
「オリーブ、ナッツ、ひよこ豆、そら豆、パンやフムスも血糖値をキープすることにつながります。酔いが回るのを抑え、二日酔い防止にもつながります」
炭酸や糖分の多い飲み物は避ける
アルコールの吸収を早める炭酸は、酔いが回るのも早まるうえに、お腹の張りも引き起こすため避けた方が賢明。
「アルコールが胃腸を刺激することでもお腹が膨張したように感じます。だからこそ腸内環境に注力したほうがいいのです」
二日酔い時の食事法
コーヒーは避け、フルーツを食べる
二日酔いにはコーヒーが欠かせないという人もいるかもしれないけれど、オサリバンさんは次のようにアドバイス。
「コーヒーは避けましょう。脱水症状を悪化させるだけです。水を飲んで水分を補給し、コンブチャやフルーツジュースを飲みましょう」
また、バナナが入ったスムージーもカリウムが豊富で、電解質バランスを整えてくれるとのこと。
「電解質の含まれるスポーツドリンクもオススメです。スイカ、セロリ、いちごなど水分がたくさん含まれる果物を食べることで気分もスッキリし、水分補給ができます」
栄養を摂る
二日酔いの日に、無性に脂っこいものを食べたくなる…なんて人も。でもできるだけ早く回復するためには、以下のような栄養を含む食物を摂るようにしましょう。
- 野菜
ほうれん草、ケール、サツマイモ、人参、豆、パプリカ、トマト、きゅうり - 乳製品
牛乳、ヨーグルト、チーズ、植物性ミルク - 全粒穀物
パン、グラノーラ、オーツ麦、米、パスタ - タンパク質
卵、豆、肉、ナッツ、乳製品 - 脂質
アボカド、ひまわりの種、オリーブ、カシューナッツ、ピーナッツ、サーモン - プレバイオティクスやプロバイオティクスのサプリ
※この翻訳は抄訳です。
Translation: Haruka Thiel