カナダのトロントに住む23歳のアビー・ポロックさんは、フィットネスが大好き。鍛え上げた自慢の体&お尻を持つ彼女だけど、こんなに強く、自信を持てるようになったのは、そう昔のことではないのだとか。

instagramView full post on Instagram

後ろ姿でこんにちは!

まだエンジニアリング・スクールの1年生だった2012年、ポロックさんは今より9キロほど軽く、拒食症と過食症の両方に苦しんでいたのだとか。つきあっていた彼とうまくいかず、父親にもガンが見つかって、エンジニアのインターンにならなければならない重圧に苦しんでいた当時。何もかも思い通りにいかないと感じていた彼女にとって、食生活だけが例外に思えたのだそう。「食べ物は私にとって唯一コントロールできる安全なものでした。奇妙に歪んだ心の支えではありましたが…」。

その頃は、カロリーカウントアプリを使って、毎日の摂取量を9001000キロカロリーに抑えていたというポロックさん。体重を減らすことに強迫的になり、パレオダイエットからヴィーガン、ローフード・ヴィーガンへと進んでいったのだとか。

「倫理的な理由からこうしたダイエット法を実行しているのだと自分に言い聞かせていましたが、実際はさらに減量するために利用しているだけでした」。最も過激なダイエットをしていた頃、朝はグリーンスムージー、昼と夜はサラダから丁寧に太らないものだけを選り分けて食べていたという彼女。たまに生野菜をおやつにすることがあったものの、そうしないと気絶すると思ったときだけにしていたそう。

変化が起きたのは2013年。ボーイフレンドが浮気をしていることに気づき、父親のガンが末期に至ったとき、ポロックさんは食べ物で物事をコントロールできているかのように偽るのを止め、外部に助けを求めることを決意。「被害者ぶるのも、自分を痛めつけるのも、もうおしまいにしようと決めたんです」。そして、ホリスティック栄養士と個人トレーナーについてもらい、1日の摂取カロリーを2000キロカロリーに増やすことから始めたそう。

1000キロカロリーしか摂っていなかった頃は、やる気が起きませんでした」と、最近のインスタグラムへの投稿に綴った彼女。「あまりに食べていなくて体も弱り切っていたし、精神的にも弱っていました」。

今では、以前よりずっと柔軟な食事プランに従うようになり、(栄養士のアドバイスとフィットネスの目標によって定めた)1700キロカロリー以内で、タンパク質、炭水化物、植物性脂肪など何でも食べるそう。

左はあまりに細くて骨が見える私。光の角度によってはあばら骨が見えたはず。右の私は、脂肪が少ないけど強くて形が良くて、すっきりしてる! …食べないことで、何も良いことはない。十分なカロリーを摂らないと、体も心も疲れ切っちゃうし、結局自分の成長を止めることになる。

今では、ポロックさんが食べるのは1日ほぼ4食。第1食目はプロテインたっぷりの挽肉ターキー入りスクランブルエッグとつけ合わせの野菜。間食したくなったら、りんごとベビーキャロットを少々。2食目に、オートミール、卵白、アーモンドミルク、ココア、ステビアを入れたチョコレートオーツ。3食目は、ターキーの挽肉、野菜、アーモンドミルクとシュレッドチーズソースをかけた、そうめんかぼちゃのスパゲティ。4食目が、ワークアウト後に食べる、プロテインパウダーとバナナ、アーモンドミルクと氷で作った"アイスクリーム"。

食事にタンパク質を足す方法。ターキーの挽肉を炒めているときに、卵白を混ぜること。

できるだけ自然な、加工の少ない食品を食べ、1週間同じメニューにすることで、精神的な負担も減らしているポロックさん。でも、唯一本当に気をつけているのは、食べる時間。毎日必ず、16時間から18時間は食べ物を口にしないようにしているのだとか。これは、インシュリン感受性を高めるための方法で、最近の研究によれば、これによって体が食物からより多くのエネルギーを引き出すようになるのだそう。

今では食べることに罪悪感を感じることもなく、食事によって毎回自分の心と体を強化しているというポロックさん。

30秒間できるだけ多くの回数繰り返して、次のセットに移ります。

彼女に協力するトレーナーたちは、運動法にもアドバイスをし、不健康なときに続けていたルーティーン(12時間の有酸素運動を含む)を見直すことに。今では有酸素運動は減らして、できるだけ重いウェイトを持ち上げるトレーニングを導入。

実は、ウェイトトレーニングをすると体が大きくなるのではないかと恐れていたポロックさん。実際にやってみて驚いたのは、体全体が大きくなるのではなく、お尻が上がり、それとの差でウェストが小さく見えるようになったこと。

スクワットだけでは、お尻は作れません。

朝が苦手な人! まずは起きてジムへ行くこと!

今では、週に4回ジムへ行き、バーベルスクワットなどの基本的な動きで、日によって体の各部位を鍛えているそう。

ウェイトトレーニングをしている友達にタグ付けして!

ウェイトを離す際に筋肉が収縮するときも、ゆっくりとペースをコントロールするのが彼女流のトレーニング。つまり、二頭筋カール なら、一番高い位置から下に降ろすときに、4から6秒かけるという具合。

30分ほど有酸素運動をすることもあるけど、それは十分なお尻のトレーニングをした場合のみ。教育支援のための会社<TransformNation>に勤めている今は、以前ほどジムに行けないそう。

ウェイトトレーニングによって体重が増えたかどうか? 答えは、イエス。ただいまポロックさんは身長170センチで体重約69キロ。57キロを超えると不安になっていたかつての彼女なら、ショックを受けた数字。でも、今の彼女はまるでそんなことはなく、これまでになく健康で幸せなんだとか。

体重が増えるのはなぜ良いのか。

お尻の脂肪を追放!

今のポロックさんの目標は、他の人々がフィットネスを始める手助けをすること。「肉体改造は、"完璧"なトレーニングや食生活を見つけることで、可能になるのではありません。あきらめることなく、具体的に動き、失敗から学ぶ中で得られるのです」。きっと彼女の言う通り!

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:mayuko akimoto

COSMOPOLITAN UK