せっかくワークアウトに励んでも、事前の行動がその効果を台無しにしていたとしたら…? がっかりですよね。

コスモポリタン アメリカ版では、ニューヨークで活躍する管理栄養士のアマンダ・フォティさんと、フィットネス・トレーナーのケルヴィン・ゲイリーさんに、ワークアウト前のNG行動についてインタビュー。これらに気をつければ、もっと楽しく効率的にワークアウトできるはず。

1. ワークアウト前に水をガブ飲み

「ワークアウトの際に水分補給が大切だということはみなさんご存知だと思います。でも、ワークアウト前に1リットルもの水を飲んでは、胃に負担がかかり、吐き気や腹痛を引き起こして、続けられなくなってしまいます。ワークアウト前(特に午前中の場合)は、水を数口飲めばOK。ワークアウト中は、汗をかいたら飲むようにしましょう。無理にたくさん飲む必要はありません」(フォティさん)

2. 空っぽの胃のままワークアウト

「自動車は燃料が無いと走れないように、あなたの体も同様です。例えば炭水化物を食べると、体はそれをエネルギーにして、エクササイズで燃焼します。ワークアウトの20~30分前に、低脂肪ヨーグルトや、(胃腸に負担の少ない)低食物繊維のグラノーラバー、少量のピーナッツバターを塗った全粒粉のトーストなどの軽い食事を取ることで、エネルギーが効率よく燃焼されます。早朝にワークアウトするときは、フルーツをほんの少し食べる程度にしましょう」(フォティさん)

3. ワークアウト前に豪華なディナー

「ワークアウト前のエネルギー補給は確かに必要ですが、食べ過ぎはいけません。食べたものを消化するために、体にはたくさんの負担がかかるからです。その状態でさらにワークアウト? そんなことしたら体が悲鳴を上げます。夜にワークアウトする場合は、上記で述べたような軽いスナックを摂ってから行うのがオススメです。夕食は、ワークアウトが終ってからにしましょう」(フォティさん)

4. 寝不足のままワークアウト

「寝不足のときにワークアウトすることは、不安定な状態の体を無理に活動させることになるので、体に余計な負担がかかります。とくに心臓に負荷がかかり、ウェイトリフティングや有酸素運動を行う前に、すでに疲労を感じてしまうことも。その状態でワークアウトを続けるとどうなるか? バランス感覚、集中力、カロリー燃焼、どれを取ってもいつも通りにはいきません。フラフラしながらワークアウトするくらいなら、睡眠を優先しましょう」(ゲイリーさん)

5. コーヒーの飲み過ぎ

「普段からコーヒーを飲む人にとって、ワークアウト前のブラックコーヒーは水分代謝を促し、エネルギー効率を高めてくれるので、ワークアウトをより長く、爽快な気分で行うのに効果的です。しかし、普段コーヒーを飲み慣れていない人や、コーヒーを飲み過ぎている人にとっては、消化不良を起こし、トイレが近くなってしまうのでオススメしません」(フォティさん)

6. 食物繊維豊富なシリアルを食べる

「食物繊維は消化に時間がかかり、体に必要なエネルギーに変化するにも時間を要します。つまり、食物繊維は腹持ちはいいですが、すぐにエネルギーにはならないのでワークアウト前には向かないのです。普段あまり食物繊維を摂っていない人が、ワークアウト前に食物繊維豊富な物を食べてしまうと、お腹が張ったり、ガスが溜まったりして、不快感をもったままワークアウトすることになるので気をつけましょう。どうしても食べたいときは、ワークアウトの2~3時間前までに食べるようにしましょう」(フォティさん)

7. 目標設定がない

「あまりに高い目標を持つ必要はありませんが、ワークアウトをする上で、具体的な目標や目的がある方が、より良い結果が望めます。例えば、体重を減らすことが目的なら、有酸素運動をするよりオーバーヘッドプレスのようなウェイト系で筋肉を鍛えることが近道です。正しく効率よく大きな筋肉を鍛えると、活動していないときでもエネルギーが燃えやすくなる体が手に入るのです。何から始めていいのかわからないという人は、<CosmoBody>(※音声が出ます。ご注意ください)等のフィットネス専門サイトを参考にしてもいいですね」(ゲイリーさん)

8. ワークアウト前のプロテインシェイク

「ワークアウト前にプロテイン(タンパク質)を飲んでも、効果は期待できません。体がタンパク質を消化するには、時間もエネルギーも必要。タンパク質は燃料としては一番効率が悪い栄養素なのです。食べてから最も早くエネルギーに変わるのは、炭水化物と覚えておきましょう。それからワークアウト前に摂っていいタンパク質は20gまで。プロテインシェイクやプロテインバーは、ワークアウト後に取っておきましょう。ワークアウト後は筋肉の回復にタンパク質が必要になるので」(フォティさん)

9. ランチビールやワークアウト前のアルコール

「ワークアウト前、『少しくらいならお酒を飲んでも大丈夫』と思っても、一杯だけで済ませるのは難しいでしょうし、もし飲んだとしたら、ワークアウトはやめておくべきです。ワークアウト中に気分が悪くなっては最悪です」(フォティさん)

10. 準備運動をしない

「大きく体を動かすストレッチ(ランジ、膝上げ等)をすることで、体温が上がり筋肉への血流が良くなります。そしてケガのリスクが減り、柔軟性も高くなるので、ワークアウトの質が上がります。ストレッチは少なくとも5分間、汗がじんわりと出てきて、心拍数が上がったなと感じるくらいまで続けましょう」(ゲイリーさん)

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Captain & Me, Inc.

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