「添い寝サービス」ってどんな感じ?体験してみた

サービスを通して分かったこととは?

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失恋したときや、孤独を感じたとき、「人肌が恋しくなる」という経験は誰にでもあるはず。

でも、果たして「人のぬくもり」にお金を払うことに、価値はあるの? 今回は失恋を機に「添い寝サービス」を試してみたという女性の体験談を、コスモポリタン アメリカ版から!

日時を決めて予約を完了し、支払いのカード番号を入力した。だけどそこで一瞬、少し後ろめたい気持ちになったことも確かだった。

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「約束していた午後4時よりも20分早く、シャナが私のアパートにやって来た。彼女の会社からあらかじめ指定された通り、私は清潔なTシャツにスウェットパンツといった格好で彼女を出迎えた。洗いたてのシーツに枕は2つ。シャナはバスルームに入り、私と同じような格好をした。これから60分間、彼女は私を抱きしめ、優しく揺すり、寄りそってくれるのだ。赤の他人の私を。

その週の初め、私は性的なサービスではなく、ただ"優しく抱きしめてくれる人"を紹介するサイト<Cuddlelist.com>にアクセスした。私にぬくもりを与えてくれる人を探すためだ。出会い系サイトを閲覧するかのように、私はそこに載っていたNYエリアの11人のプロフィールをチェックした。そうして見つけたのが、1人の女性だった。なぜ女性なのかというと、見知らぬ男性を自分のアパートに招く心の準備は、まだできていなかったから。その女性、シャナ(35歳)は長い黒髪でヘルシーな外見の持ち主。健康関連のスキルを持っていて、小遣い稼ぎでこのサイトに登録したのではなさそうだった。プロフィールには、『グリーフやヒーリング、セラピーの意味での接触』といったことが書かれてあったので、なおさら好感を持った。

それから私は、このサービスを受けたいと思った理由に関する12の質問に答えた。さらに権利放棄同意書などに署名をし、私の個人情報やSNSのアカウント名などを提供した。ウェブサイトではそれらを精査し、電話またはスカイプで返事が来る仕組みになっている。すべての人がこのサービスを受ける資格があると認められるわけではないのだ。審査に合格した私は、日時を決めて予約を完了し、支払いのカード番号を入力した。だけどそこで一瞬、少し後ろめたい気持ちになったことも確かだった。

5年間交際した相手と、3月にひどい別れを経験した私は、疑心暗鬼や絶望といった感情を経験した。それと同時に、相手が与えてくれた性的な接触やぬくもりがとても恋しかった。それらは絶対に、友達や家族からは得られない。今回の添い寝サービスは、そういった自分の気持ちを解決してくれるように思えたのだ。それに1時間80ドル(約8,300円)という金額は(専門家の)セラピーを受けるより安いと思った。

こういった、人のぬくもりを提供するサービスは今に始まったわけじゃない。例えば大規模な"お泊まり会"や赤の他人同士が1つの部屋に集まり、お互いに触れ合ってマッサージをしたり、笑いあったりするイベントなどは前から行なわれていた。とはいえ、私のような人間には1対1のセッションが向いていたのだ。仕事や人生に疲れきったり、ネットの"おかげで"孤独を感じたり、自分を見失ったり、そして肉体的な接触を失くした人。そんな人にとって、FacebookやPinterestといったSNSは到底、人間の持つぬくもりの代わりにはならないんだと思った。

そうして午後4時。シャナと私はカウチに座ってあぐらをかき、互いに向き合った。彼女は自分たちが酒に酔っていないことを確認した。そして彼女は、『(自分にできるのは)プラトニックで、性的な要素のない接触だけ』と念押しした。

私は彼女に、なぜ添い寝サービスが人気を集めつつあるのか聞いてみた。彼女の回答はこう。

『大抵の人は、長い間得られなかったものを経験しようとしてるわ。人は、誰かから気にかけてもらえていると感じたい生き物なの。つながりを必要としているのね。テクノロジーは"(誰かと)つながっている"錯覚をもたらすけれど、それはうわべだけ。でも直接触れられることで、あなたの細胞には栄養が与えられるの

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複数のオイルを私の手に塗ると、シャナは彼女の目を3分間見つめるよう私に言った。それから私は彼女にひざまくらをしてもらいながら、背中をさすってもらった。最初の2~3分、私は呼吸するよう自分に言い聞かせていた。私に必要だったのは、これだ。そうして私は、泣いた。今度は気まずい思いをした。私の呼吸は次第にゆっくりとなり、開始から18分、4時18分ごろには眠気すら覚えた。シャナは私の腕や脚をさすったり、動きを変えたりするたびに、声をかけてくれた。私が彼女の手を握ったり、膝に触ってもいいかと尋ねると、快諾してくれた。

彼女が私の足をくすぐると、10歳の頃のサマーキャンプでの思い出がよみがえってきた。とても無邪気だった頃だ。一緒に寝泊まりした友達の髪を三つ編みしてあげたこと、シャナと隣りあって寝ながら人生について話したときなどは、大学時代にルームメイトと夜ふかししたことを思い出した。とても親密で、女の子らしい体験だった。シャナの提案で背後から抱きしめられたときは、かつて他の誰かと同じことをした記憶がよみがえってきた。同時にこれからはもう、彼とこんなことをすることはないんだろうな…とも思った。そして4時45分、私たちは起き上がり、シャナは私を抱きしめては、赤ん坊のように揺すってくれた。この部分に関しては、自分でも記憶が曖昧で…母親の子宮に戻るような体験は、想定外だった。

そしてセッションが終わり、私たちは立ちあがってハグをした。

『私を信用し、身を任せてくれてありがとう』と、シャナは言った。そうして私たちは別れた。果たして気分が良くなったのか、はっきりとは言えない。何が起きたのか、自分でもよく理解できていないからだ。いずれにせよ、これまでで一番、奇妙でシュールな経験だったとはいえる」

まるで、セラピーとワンナイトスタンドの間のようなことにお金を使った気がした。

「シャナとのセッションを終えても、私は何かを求めていた。だから別の人を探すことにした。例のウェブサイトを再度チェックし、プロフィールをチェックしてまわった。今回は男性も、そして女性も。登録されていた男性は4人だけだった。そのうちの1人、イアンは科学と医学の力で人体を治癒する方法を学んでいた。彼のセッションはクイーンサイズの形状記憶タイプの布団で行なわれ、瞑想も取り入れると書いてあった。彼は好青年に思えたけど、私は瞑想したいわけではなかったのでパスすることに。

2人目、ジョンはニューヨークの街のストレスと狂気について書いていた。3人目のカンはネブラスカ州出身で、『テレビのメロドラマを見る間、おばあちゃんが伸びた爪で僕の背中を優しくくすぐっていた』と思い出を語っていた。そして4人目のファブリツィオは「ハグや一緒に座ること、寝転がること、ダンス、歌うこと、読書、ゲームもOK」とあったけど、そんなことは近所の8歳の子供ともできるので、女性を探すことにした。そうして選んだのが、心理学とマッサージセラピーを学んだというサスキアだった。

今回は私がサスキアの家に行くことになった。

寝室がひとつというサスキアの住まいは、西85番通りにある赤茶色のアパートの1階にあった。黒のレギンスにピンクのシャツ、そして靴下をはいて出迎えてくれた彼女は、私に靴を脱ぐよう指示した。それから許可を得たうえで私をハグした。ブロンドヘアで快活な女性だった。彼女はセッション用の服に着替えた私に、私が今週だけで11人目のクライアントであること、このセッションを始めてからまだ2~3カ月だけど、すでに9割がリピーターになっていることを告げた。

水や空気、そして(彼女いわく)"コンピュータが作り出す"という悪いイオンまで、サスキアはありとあらゆるものを浄化していた。そんな彼女の家にいることで、私は親密さを感じられた。サスキアの家にはマッサージ用のテーブルがあり、寝室へとつながるドアは閉まっていたけれど、それでも写真や冷蔵庫のマグネットなど、彼女の私物があちこちにあった。これから60分間、私と顔を突き合わせる赤の他人のものだ。

サスキアはいろんなポジションを教えてくれた。そのうちの1つ"パパのところに行く"は、カウチで片方が枕に寄りかかり、もう1人はその隣に密着して横たわるというもの。頭は相手の胸または肩に置き、抱き寄せてはなでられるといった感じだ。もうひとつ、"ショートスタック"はサスキア自身が編み出したそうで、片方がもう1人の上に完全に乗っかるというもの。まるでパンケーキを重ねたようなスタイルだけど、他人の体の重みを感じるのが好きな人もいるのだという。

セッションが終わったあと、私は80ドルを払ってサスキアと握手をした。まるで、セラピーとワンナイトスタンドの間のようなことにお金を使った気がした。自分の中ではまだモヤモヤしていたけれど、通りに出ると誰かが自分を抱きしめ、自分もまた同じことをしたのだという記憶が押し寄せてきた。人間のぬくもりはもちろん大切だし、このサービスに癒しの効果があるのも理解できた。だけど今の私にとっては、やっぱりそれは"本物"ではない気がした」

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Captain & Me, Inc.

COSMOPOLITAN US

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