「セックスはしたいけど、誰かを本気で好きにはならない」「恋愛は面倒くさい」…そんな風に考える若者が増えていると言われているけれど…。その一方で、「デートも恋愛もするけれど、セックスはしない」と決めている若い世代もいるようです。

コスモポリタン アメリカ版が「結婚するまでセックスはしない」と決意している20代前半の女子3人に話を聞きました。恋愛もするし、Tinderも使う、でも「セックスはしない」と彼女たちが決めた理由とは? 

1.「『結婚前にセックスしない』と自分から話すことも」 サラ(22歳)

「故ヨハネ・パウロ2世の著書『Theology of the Body(身体の神学)』を読んだとき、結婚するまでセックスはしない、と決めました。本には『キリストは自分の体を犠牲にしてまで、私たちを深く愛してくださった。だからこそ、セックスは自分の体を犠牲にしてでも愛し合いたいと思う人と行うものだ』と書かれてありました。私が付き合ってきた男性たちは私が敬虔なカトリック教徒であることを知っていたし、私の『セックスは神に祝福された"結婚"の後に行うもの』という考えを理解してくれました。

この話題は誰かと出会い、"この人と付き合うべきか?"と考えるとき、必ず話し合わなくてはならないことです。彼の方からこの話題を振ってこない場合、私から切り出すこともあります。私はセックスが介在しない"プラトニックな男女間の友情"が成立すると信じているのですが、友だちとの会話でその手の話をしないわけではありません。ちょっとエッチなジョークや、友だちのセックスライフについての話も普通にしています。

今まで男性に言われた言葉でもっとも感動したのは、『結婚まで(セックスを)待ちたいという君の信仰の強さに、僕は惹かれるんだ』。逆にもっとも傷ついたのは『どうして(セックスを)我慢できるの?』…ひどいでしょ?(怒)」

2.「男性は、処女に対する固定観念が強すぎる!」 マデリーン(22歳)

「私が通っている教会では『セックスはとても神聖なもので、神様と人間を繋ぐシンボルのようなもの』と教えています。私も神の前で誓う"結婚"の後にこの神聖な行為をする、という考えに同意しているのです。出会い系アプリで『この人、セックスにしか興味がないんだ』と思ったら、もちろんスルー。だって何度も面倒な説明するの、嫌だもの。私が付き合いたいと思える男子は本当に少数だってこと、よく分かっています。最初のデートで『飲み物、何を頼む?』の後に『セックスしない?』と聞かれるのって、ちょっとどうかと思ってしまう。

これまでデートした男性のほとんどが、携帯のSNSを使って『私がセックス(すること)に興味があるか?』を聞いてきました。たぶん、プロフィールから私がすぐには"寝ない"タイプなことは分かっていて、直接会って聞くのを躊躇したんだと思います。デートしてみて、『本当に付き合いたいな』と思う相手だったとき、私の方からこの話題を切り出します。これはそんなに難しいことじゃないし、急いで伝えるべきことでもないはず。相手にもよるし、『今話さなきゃ』と思うときがタイミングだと思うから。

考えを伝えたことで、男性はより優しく接してくれるようになるのですが、多くの男性は処女に対する固定観念が強すぎて、私が(交際することで)"汚れてしまう"と思っていないか? とか、保守的すぎてデートも楽しめないような人だと誤解してしまうこともあります。私が結婚までセックスを待つ理由を、『セックスに興味がないから』と思われるのは、本当にツラいです。正直に言うと、これまでデートした男性のうち、私の考えに賛同してくれる人はあまりいませんでした。でも先日同僚(女性)に私の考えを話したら、『いいと思う。あなたの考えを受け入れてくれるかどうかで、付き合うべき男性かどうかを見分けることができるもの』と言われました。なるほど、そうかもしれない!」

.「『結婚までセックスしない』と伝えると、連絡が途絶えることもある」 ジョーダン(22歳)

「私が『結婚するまでセックスはしない』と決めたのは、15歳のときです。信仰を持つ家庭に生まれ、両親は『セックスは結婚した夫婦だけがするもの』と私に教えました。この考えは私の心の中にいつもありつづけ、ティーンエイジャーになって男の子とデートするようになっても『結婚するまでセックスしたくない』という気持ちは変わりませんでした。

ちょっと前までは出会い系アプリを使っていましたが、『婚前交渉はしない』という点でつまずくこともありました。 最初からこの点が問題になることは分かっていましたし、相手が結婚前にセックスしたいと思う人だと、私がセックスに興味がないのだと誤解し、その後なかなかうまくいきません。私は常に正直でありたいので、デートのときに私の方からこの話題をふり、恋愛に求めているものを説明します。ほとんどの場合、男性は私の考えを理解し、"セックス以外にも恋愛には大切なことがたくさんある"と気づかせてくれるきっかけになりました。でも『婚前交渉をしない』と伝えると、その後連絡をしてこなくなる場合もありました。セックスのない恋愛をしたくないと考える人たちにとって、私は条件を満たしていないのです。こういったケースをたくさん経験しているわけではないのですが、でも本当に傷つきました。

今付き合っている彼とはオンラインデートで知り合い、すぐにピンときました。私がヴァージンであること、そして結婚するまでセックスをしたくないことを伝えると、彼も童貞だと告白してくれました。私たちはもうすぐ婚約するのですが、近い将来結婚し、"特別で親密な絆"を築ける日を、今から楽しみにしています」

※インタビュー協力者の名前はすべて仮名です。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: 宮田 華子

COSMOPOLITAN US