近年、日本では男性が草食化して、恋愛アプローチのみならずセックス頻度までもが減っていると言われているけれど、これって他の国ではどうなの? 今回はコスモポリタン アメリカ版から、アメリカのセックス頻度についての記事をご紹介。

昔と比べて、避妊もしやすく、セックスの話もオープンにされるようになり、頻度は増していると思う人もいるのでは? でも実際のところ、アメリカでの成人のセックス頻度は25年前より低くなってきているそう。

学術誌『The Archives of Sexual Behavior (性行動アーカイブ)』に掲載された研究(19722014年に、18歳以上を対象にアメリカで行われた「総合的社会調査」のデータを使用)によると、性別、人種、既婚/未婚、年齢、すべての項目においてセックス頻度が低下しているそう。中でも既婚カップルの間でのセックス回数がもっとも落ち込んでいるとのこと。

1990年代初頭の平均的アメリカ人のセックス回数は6062回/年だったものの、2014年までに53回/年にまで減少。特に既婚カップルの回数は、1990年の73回/年から2014年には55回/年にとなり、現象がが顕著だったとのこと。 この数は、2014年の調査でなんと独身者の平均59回/年を下回る結果に!

また、セックス頻度だけでなく、カップルの数も低下しているとのこと。1986年にパートナーと同居しているアメリカ人が66パーセントだったのが、2014年には59パーセントに減少しているそう。

この研究は、セックス回数が減った理由を明確に結論づけていないものの、回数減少をうながした可能性のある要因をいくつか挙げていて、1つにはアメリカ人はいくらでも楽しみを選べるということ。例えば<Netflix>など動画の視聴や、<Facebook>チェック、相手がいなくても楽しめるポルノの視聴も実際のセックスの回数低下に影響を与えているのだとか。また、幸福感を感じている30歳以上の人の減少も影響していると研究者は言及していて、うつ病の増加、抗うつ剤による性的不能に陥る人が増えたことも、25年前よりセックスする人が減少した理由の1つだそう。

研究リーダーのジーン・トゥウェンジ氏は、<ワシントンポスト>に「セックスの頻度と結婚満足度は深く関係していることは明らかで、セックスの減少は、結婚生活に満足度の減少につながっている」と話している。

また、この研究で1930年代生まれと1990年代生まれのミレニアル世代を同じ年齢当時の状況で比べたところ、ミレニアル世代の方が30年代生まれの人たちより同じ年齢時のセックス回数が少ないんだそう。

「ミレニアル世代が前世代の人たちと比較してセックスレスである」という指摘がされたのは今回が初めてではないそう。20168月に『The Archives of Sexual Behavior』に掲載された別の論文でも同じ指摘がされており、<ワシントンポスト>でも紹介されている。

「なぜミレニアル世代はその上の世代よりより性欲が少ないか」という繰り返し取り上げられているテーマへの答えとして、<ワシントンポスト>は19歳のアレキサンドラ・ウォルフの発言を引用

「他にやることがあって忙しかっただけで、自分を守るためにセックスしないとか、そういうわけではないの」

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:Rubicon Solutions

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