同棲は、パートナーとの関係がより“現実的”に変化する大きなステップ。ただ一緒に楽しく過ごす間柄から、生活を共有する相手になるということ。一方で、愛する人と全力で向き合い、人生という旅路の中で、互いに共有し支えあうことができる機会にも。

人間関係を専門にする心理療法士であり、カップル向けのサービスを提供するプラットフォーム<The Relationship Paradigm>の創設者であるニール・ウィルキーさんいわく、同棲を始める準備ができているカップルには、いくつかの共通点があるよう。

今回はウィルキーさんが教える「あなたがパートナーと一緒に暮らす準備ができている8つのサイン」を<レッド>からご紹介します。

二人の将来を夢見ている

お互いに相手との同棲を夢見ていて、そのステップへと関係を前進させ、より親密になりたいと考えている場合。また、実際にパートナーとの関係がとても良好で、将来に向けて同じ道を歩いている感覚があるなら、そろそろ「二人の暮らし」を考え始めてもいい頃かもしれません。

コミュニケーションがとれている

自分の大切な話ができて、真剣に聞いてもらえていると実感できるのは大事なこと。会話が流れるように続き、話の途中に穏やかな沈黙が続いても苦にならなければ、心地の良い暮らしを一緒に築いていけるはず。

強いつながりを感じている

見つめ方や触れ方ひとつ、あるいは言葉ひとつで時が止まり、それ以外のことはどうでもよくなるような「愛が通じ合う瞬間」を二人の間に感じているなら、それはとてもいい兆候。

セックスも親密で、お互いに楽しむことができていて、二人とも機会をもっと増やしたいと思っている。また、時にはただ一緒に寄り添うように眠り、相手への親しみを深めるのも悪くないと考えられるのであれば、成熟した関係を育んでいけるでしょう。

共に歩む未来のために力を注いでいる

将来について話し合い、より深く、長続きする関係を築いていくための次のステップとして、一緒に住むのが自然だと感じられることも同棲に進む準備ができたサインのひとつ。

man lifting woman in empty apartment
Tim Kitchen//Getty Images

楽しめそう

パートナーと過ごすのが楽しくて、もっと一緒にいたいと思う。また、生活や仕事で忙しい日々の繰り返しの中でも、笑ったり、幸福を感じたりする時間を自分自身で作ることができ、パートナーと常に一緒に過ごすようになってもそれを維持できると感じている。そう思えるなら、すばらしい共同生活の幕開けの準備は整ったも同然!

自分自身の成長、そして相手との関係の両方を育むことができそう

パートナーとの関係は深まりつつあり、さらに深められる余地があると感じている。個人としてもそれぞれ成長していて、二人で協力すれば、単に個々の力を足し合わせたときよりも大きな力を発揮することができると思えるのなら、自信をもって前に進みましょう。

互いを信頼している

絶対の信頼があり、不審な点はなにもないと思える関係は、共に暮らす上で何ものにも代えがたいもの。助けを求めたら応えてくれるだろうという自信がある。

また、個人的な内容も安心して話し合うことができ、知られたら関係が崩れてしまうような秘密のない間柄であると思えるのなら、きっとこの先も上手くいくはずです。

筋が通っている

一緒に住むことで二人とも感情的、身体的、そして経済的に今までよりさらにいい方向に向かうことができるなら、同棲を始めるのも当然かも。

ただ、思考や感情をも上回る「現実的な要因」もさまざまに起こりうる可能性があるため、将来の揉め事の種とならないよう、あらかじめ対処しておくことが大切。たとえば、以下のようなことが挙げられます。

  • お互いの持ち物を置く場所はそれぞれ作る
  • コストの共有
    平等に負担するか否かをあらかじめ決めておく。
  • 役割分担
    料理や掃除など、どちらがどの家事をするか明確にする。
  • 基準を定める
    「シンクに髪の毛が残っている」は、“逆鱗に触れる”ポイントか否かなど。
  • 仕事や瞑想のために、プライベートな空間は必要かどうか
  • 電子機器を使う上でのルール
  • テレビのチャンネル選択権や音量
  • 就寝と起床
    何時にどのように就寝し、起床するか。

新しい場所を一緒に探すのか、相手の家に引っ越すかで二人の力関係には、多少の変化が生じるはず。上記すべてに対処しておけば、大きな問題に発展することもなくなり、愛は満ちていくでしょう。

覚えておきたい「3つの選択肢」

ウィルキーさんはさらに、こんな質問を投げかけています。

「これまでの説明をふまえた上で、あなたはどうしたいですか? あなたのパートナーはどうしたいと考えていますか? もしあなたが相手より乗り気なら、それはなぜですか?」
「もし不安を感じているなら、それはパートナーのせいですか? それともあなたの過去の経験が原因? また、それぞれのペースで同棲への道のりを歩んでいるかもしれないということも受け入れましょう」

同棲に迷いがあるときは、まずは以下の基本的な3つの選択肢に立ち返り、もう一度考えを整理してみましょう。

  1. 今を生きることを重視して、同棲を始める
  2. 迷っていることをパートナーに伝えて決断は先送りし、どうなるか様子をみる
  3. 関係を終わらせるか、自然消滅させる
「この3つのシンプルな選択肢を前にしたとき、あなたの頭は、そして直感は何を語るのでしょう。もし、理性でも直感でも一緒に暮らし始めるべきだと思えるのであれば、答えは明確です。同棲することを決断して、行動に移す様子を想像してみてください。どのような気持ちになりますか? その気持ちは、あなたにどのようなメッセージを伝えているでしょうか?」

「そろそろ同棲してもいいかな…」そんな気持ちがあるのなら、ウィルキーさんの8つのサインを参考に、パートナーとの関係を改めて見つめ直しては? 人生の新しいステージへは、自分の気持ちをはっきりさせて、自信を持って進んでみて。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: 平田美桜(Office Miyazaki Inc.)

RED