内向的な人にとって、恋人探しは楽なものではないはず。初対面の人と話すことを考えると、家で映画を見ている方がマシ…なんて思うこともあるのでは?

そんなあなたの緊張を少しでも減らし、素敵な恋人に出会うためのコツを、コスモポリタン アメリカ版が伝えています。

1.「完ぺき」を目指さない

「デートは多くの場合、一種のパフォーマンスのように感じられ、もっと悪い場合は、(自分自身を)採点されているように感じるために、人々は凍りついてしまうのです」と語るのは、『自然体で、内なる批評家を黙らせ、社会不安を突破する方法(原題:How to Be Yourself, Quiet Your Inner Critic and Rise Above Social Anxiety)』の著者である、エレン・ヘンドリクセン博士。「だから1回や2回、沈黙が訪れたり、何度かジョークが不発に終わったりしても当然だと考える方がずっといいのです」。つまり、1回目のデートがうまくいかなかったり、少しぎこちなかったりするのは当たり前、ということ。

2.自分が話しやすいデートのタイプを知っておく

デートで何をする予定か知っておけば、もし自分には合わない内容(例えば、コンサートなど)の場合、他の選択肢を提示することも可能。「あまりにうるさかったり、気が散ったりすると、(内向的な人は)より話しにくくなるのではないかと思います」と話すのは、マサチューセッツ大学アマースト校の心理学および脳科学における名誉教授、スーザン・クラウス・ウィットボーン博士。「できるだけ良い印象を与えるには、自分の強みを利用しましょう。その強みとは、あなたが落ち着いていて、思慮深い人という点です」。

とはいえ、初対面の人と静かなバーで話すなんて無理だという人は、逆の方法をとって、何か一緒にできるアクティビティを探してみて。「心配性で内気な人々の中には、読書会やコメディ・ショーのように、後で話す話題が用意されているイベントに必ず行くという人もいます」と語るのは、ヘンドリクセン博士。いずれにせよ、自分が居心地良くいられるように仕向けることが大切なようです。

3.着心地が良く、着慣れた服を着る

もしあなたが普段よくセーターとジーンズを着ているなら、たとえ少し自信ありげに見えるとしても、ハデな口紅に背中の開いたワンピースは着たくないはず。実際、普段とは全くちがう服装をすることは、プレッシャーを増すだけなのだとか。

「面接と同じです。(サイズが)きつかったり、丈が短か過ぎるような、真新しい服を着て行きたくはないでしょう?」とウィットボーン博士。「いい思い出がある、お気に入りの服を着ましょう。それこそがデートにもふさわしい服です」。

4.あらかじめ話題を考えておく

もし、話題が尽きるのがどうしても心配だという人は、「あらかじめ手を打っておくと良いですよ」とウィットボーン博士。「相手についてあらかじめ予習し、すぐに会話が途切れないような話題を考えておくことです」。

たとえばティンダーで見つけた相手の場合、相手がプロフィールをインスタグラムと連携させていることもあるので、プライベートの様子を調べやすいはず。最初のデートでその内容について話しても問題はないので、聞きたいことを話してみて!

5.一言で終わらない質問をする

「『はい』『いいえ』で終わるような質問は避けましょう。『どこの出身?』とか『きょうだいはいる?』とかね」とヘンドリクセン博士。「即興のコメディと同じです。言ったことを聞いて、そこから次の会話をひねり出すのです」。もし、あなただけが話題作りに必死になっていて、相手が話題を何も提供しないとしたら、デートは失敗だし、あきらめもつくというもの。その場合は、次へいきましょう。

6.必要ならデートを切り上げる方法を持つ

最悪の話し下手(または性格がひどい人)に出会ってしまった場合は、確実に逃げ出せる方法を持っておきたいもの。「不安は不確かさによって引き起こされるので、柔軟な逃げ方をあらかじめ決めておけば、余裕を持っていられます」とヘンドリクセン博士。

また、(たとえ、デートが良くても)あまり遅くまで初対面の人と外出することに抵抗を感じる人は、デートの後に予定を入れるか、日中にデートすること。「この時間には終わらせたいというはっきりした時間があるのは良いことです」とウィットボーン博士。「たとえば土曜の午後にデートするなら、夕方ごろに切り上げても不自然にはならないでしょう」。

7.デートが毎回うまくいかない場合は第三者の意見をもらう

数回デートに行ったけれど、毎回ぎこちなくて苦痛だという場合は、デートのときの自分の行動を再評価してみるべきかも。「自分自身の社交術に不安があるなら、親しい友人に意見をもらい、自分がどんな印象を与えているか考えてみると良いでしょう」とウィットボーン博士。

8.ストレスになるなら、デートアプリを止める

アプリで「知らない人とやり取りをする」という苦手なことを頑張って続けているのに、デートしたい人に出会わないのは、内気な人にとっては疲れるもの。「アプリで嫌な経験をしたことがあれば、なおさら緊張するでしょう」とウィットボーン博士。「オンラインアプリが好きではなくて、デートも乗り気になれないなら、事態は良くない方向に行きますし、より多くのプレッシャーを感じるようになります」。

では、アプリなしで出会う方法は? 少し自分を奮い立たせる必要があるけれど、パーティーやイベントに参加すれば、相手と自分が合うかどうかはすぐにわかるもの。また、持っているネットワークを使うのもおすすめ。「共通の知り合いを介して出会うのは、素晴らしい戦略だと思います」とヘンドリクセン博士。「すでに吟味され、よく知られている人々であるばかりでなく、共通の話題も用意されているのですから」。いずれにせよ、出不精だからといって、“アプリで探すのがピッタリ”ということではないようです。

9.自分をわかってくれそうな人とデートする

「外に出て楽しむために、少しだけ背中を押してもらいたいなら、より外向的な人とデートすることでそれが可能になるかもしれません」とヘンドリクセン博士。「でも、あなたがすでに自分をさんざん奮い立たせ、苦手な方向に自分を駆り立てているのだとしたら、無理せずインドアタイプの人とデートするのも有効でしょう」。要は、相手があなたの暮らし方や内向的な性格を受け入れてくれる人で、あなたがそれについて「相手に申し訳ない」と思わずに済むことが大切なのだとか。

「居心地がいいと感じる相手には、自分が内気であることを説明する必要はないはずです」とウィットボーン博士。「自分が自分であることを、謝らなくていいのです」。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:mayuko akimoto

COSMOPOLITAN US