※本記事は、『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』のネタバレを含みます。
ジョージ・ルーカスが設立した映像製作会社「ルーカスフィルム」とディズニーは『インディ・ジョーンズ』シリーズの6作目について、まだ何も発表していません。ですが、ファンのなかには公開中の5作目『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル(以下、運命のダイヤル)』が予想外の終わり方だったと感じている人もいるよう。
本作のエンディングは、画面が黒く切り替わる直前に、インディらしき人物の手がフェドラハットを掴み取るシーンで終わることから、「これが彼の最後の冒険ではないのでは?」と話題になっています。
しかし、他の映画シリーズの“最終作”が本当の最後にならなかった経験があったとしても、これが本シリーズの本当の終わりなのではないかという声もちらほら。
ここからは『インディ・ジョーンズ』の6作目が、おそらく実現しないと考える理由を説明していきます。
『インディ・ジョーンズ』の6作目は実現する?
『インディ・ジョーンズ』の6作目の実現を阻む最大の要因は、ほぼ間違いなくインディ自身、つまり演じているハリソン・フォードにあります。
2023年7月13日に81歳を迎えるフォードは、5作目の『運命のダイヤル』の公開に先立ち、同作が最後であることを認めています。彼は2023年4月に「これがシリーズの最終作であり、私がこの役柄を演じるのも最後です。彼(インディ・ジョーンズ)が映画に登場するのはこれが最後になるでしょう」と公言。
『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』(2020)でのダニエル・クレイグのように、フォードは『インディ・ジョーンズ』シリーズを完結させるべく、まさに“最後”の冒険に戻ってきたかのように見えます。これは、4作目の『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(2008)では達成できていなかったこと。
フォードは、<デジタル・スパイ>の取材で次のように話しています。
「インディ・ジョーンズが地球上で過ごした時間は、終わりに近づいています。彼の年齢という現実に合わせたこの物語の結末と、それが長年親しまれてきたインディにどんな影響を及ぼすのかを見たかったのです」
もちろん、今の時代においては(インディのようにアイコニックなキャラクターではあり得ないことかもしれませんが)、シリーズを継続させるためにキャスティングを変更する可能性もあります。
2022年5月、ルーカスフィルムの社長で映画プロデューサーのキャスリーン・ケネディは、<ヴァニティ・フェア>誌の取材で「ハリソン・フォード抜きでインディ・ジョーンズを制作することはない」と話しています。さらに彼女は、2023年5月にも『運命のダイヤル』が「ハリソンの最後の作品」と述べています。
また、以下のように加えています。
「私たちはインディ・ジョーンズのシリーズをこのように考えています。正直に言って、私たちがこの先何かをやるとしたら、TVシリーズはありえるかもしれませんが、インディ・ジョーンズの代わりとなるような作品を作るつもりはありません」
「ハリソン・フォードが出演する5本の映画は、これで終わりです。彼はインディ・ジョーンズという非常に特別で独特な役柄を作り上げてきました。スティーブン・スピルバーグ監督も最後ということに同意していますし、私たちもそう考えています」
もし『インディ・ジョーンズ』の6作目が実現しないとしたら、インディ抜きでもこのシリーズの未来はないのでしょうか?
『インディ・ジョーンズ』のスピンオフの可能性はある?
インディ抜きの『インディ・ジョーンズ』の映画は考えられないようですが、将来的には、同じ世界を舞台に、シリーズで確立されたキャラクターに基づく映画やTVドラマが作られる可能性はありそう。
2022年11月には『インディ・ジョーンズ』のドラマ化がディズニープラスで進行中という報道があったものの、それ以来何も報じられていません。また、たとえ実現したとしてもフォードはすでに「関与しない」と話しています。
ドラマがまだ進行中かどうかは不明ですが、映画だとしたらどんな展開が考えられるのでしょうか? 映画の主人公の候補としては、『運命のダイヤル』に出演した、フィービー・ウォーラー=ブリッジ扮するヘレナ・ショーが挙げられます。
2022年に「ヘレナがインディのポジションを引き継ぐ」という報道が出たものの、真実ではありませんでした。ですが、彼女は『運命のダイヤル』の終盤には考古学の面白さを知り、犯罪めいたことをやめたようでした。
ウォーラー=ブリッジはこのアイデアに反対していないようで、2023年6月に<ヴァニティ・フェア>誌の取材でこう語っています。
「インディ・ジョーンズの代わりはどこにもいません。でも、ヘレナというキャラクターは新鮮に感じられたし、この世界にはこんな人物を受け入れる余地があるのではという感覚がありました」
「少し不器用で傷だらけの、か弱い女性アクションスターが活躍する余地は、将来的にはあると思います」
彼女が話しているのは、ヘレナや『インディ・ジョーンズ』シリーズとは関係ない、まったく別のキャラクターを作るということかもしれません。しかし、ケネディは将来的にウォーラー=ブリッジと再び一緒に仕事をしたいと熱望しているようで、まだスピンオフ作品を否定することはできません。
今のところ、『インディ・ジョーンズ』シリーズの将来についての確証は得られてはいません。
何らかのスピンオフ作品が決定したとしても、すぐには進まない可能性が高そう。そのため、インディ最後の大冒険となる『運命のダイヤル』を映画館でしっかり堪能しておくのがおすすめ! 過去作の復習もお忘れなく。
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From Digital Spy