永遠に色あせない！歴史に残る「ファッション映画」20選
1950年代から2020年代まで、時代を彩ってきた名作をまとめてチェック！
ファッションが素敵な映画は、いつの時代も輝きを放つ、必要不可欠な存在。そこで、オンラインで鑑賞できる、歴代最高の“ファッション映画”を以下にご紹介。
誰もが愛するあの超有名作から、カルトな人気を誇るミュージカルまで、登場する美しい装いとともに堪能してみて！
『バービー』（2023）
2023年を象徴する1本となったこの映画には、グレタ・ガーウィグ監督と衣装デザイナーのジャクリーン・デュランにより、シャネルのアーカイブをはじめとするキュートなルックが数え切れないほど登場。
多彩なバービールックが披露されたプロモーションツアーも大きな話題を呼び、メガヒットを記録した。
『クルエラ』（2021）
1970年代、ロンドンのファッション業界を舞台に、エマ・ストーン演じるエステラという少女が、ヴィラン「クルエラ」になるまでを追う物語。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』（2015）でもアカデミー賞衣装デザイン賞を受賞したデザイナー、ジェニー・ビーヴァンが衣装を手がけており、今作で再び同賞を受賞している。パンクな要素を散りばめたクルエラのファッションにワクワクするはず。
『パリの恋人』（1957）
オードリー・ヘプバーン主演の、シンデレラストーリーなミュージカル。
書店スタッフのジョー（オードリー）は、ファッションフォトグラファーのディック（フレッド・アステア）にモデルとしてスカウトされる。崇拝する哲学者が住むパリへ行けると聞き、彼女は頼みを引き受けるが……。
劇中で披露される『Think Pink』は映画史上最も魅力的な曲のひとつであり、オードリーがまとう美しいドレスの数々も、言うまでもなく最高に美しい。
『プラダを着た悪魔』（2006）
“ブルーのニット”や“シャネルのブーツ”以上に、この作品には愛すべきものであふれている。
主人公アンディを演じたアン・ハサウェイと、鬼上司ミランダを演じたメリル・ストリープの相性は刺激的なほど抜群で、ファッション業界と出版業界の厳しさを知ることができる、最も記憶に残る映画のひとつとなっている。
『クレイジー・リッチ！』（2018）
ハリウッドらしい古典的なサクセスストーリーを現代風にアップデートし、世界的な成功を収めた本作。
主人公レイチェル（コンスタンス・ウー）は、ボーイフレンドのニック（ヘンリー・ゴールディング）とともに彼の故郷シンガポールを訪れるが、彼がケタ外れにリッチな名家の出身であることを知る。そして、富裕層やセレブのライフスタイルには、“大量の”服が必要であることを知る――。
『恋は邪魔者』（2003）
笑えてシャープで、素晴らしい俳優陣とファッションに彩られ、1960年代のニュースメディアをユニークに風刺したラブコメ。
ファッション通でフェミニストのベストセラー作家、バーバラ（レニー・ゼルウィガー）は、プレイボーイなことで有名なライター、キャッチャー（ユアン・マクレガー）から恋の罠を仕掛けられるが……？
『プレタポルテ』（1994）
華やかなファッションウィークを背景に繰り広げられる殺人事件を解決すべく、2人の記者が調査を開始する『プレタポルテ』。
ジュリア・ロバーツやソフィア・ローレン、キム・ベイシンガーが出演し、ロバート・アルトマンが監督を務めるシックで愉快でシャープなこの作品は、懐かしき時代のモードを味わうことができる。
『セックス・アンド・ザ・シティ』（2008）
公開当初は賛否両論あったものの、その後、特にドラマの続編『AND JUST LIKE THAT... / セックス・アンド・ザ・シティ新章』がスタートしたことで、カルト的な人気を誇るようになったこちら。
魅力はたくさんあるが、特筆すべきは、アイコニックなヴィヴィアン・ウエストウッドのウエディングドレス。サラ・ジェシカ・パーカーが演じる、ファッションの達人キャリー・ブラッドショーが着こなしたなかでも、最も輝いていたルックと言える。
『パーソナル・ショッパー』（2016）
このリストの中で“最も怖い作品”とも言える本作は、クリステン・スチュワート扮するパーソナルショッパー、モウリーンの物語。
事態は急速に悪化していくが、ネタバレすると驚きの結末を台無しにしてしまうため、これ以上は作品をチェックしてみて。シャネルが衣装協力として参加している点にも注目。
『ファニー・ガール』（1968）
俳優バーブラ・ストライサンドの名と、彼女が演じたファニー・ブライスのアイコニックで唯一無二のファッションを世界に知らしめたミュージカル。
バーブラは、ショーガールからコメディアンまでさまざまなファッションに身を包みながら、文字通り“ファニー”な女性に扮している。目がくらむような魅力を放つ彼女が、完璧なリトル・ブラック・ドレスに身を包んで『My Man』を歌うシーンは必見だ。
『ハウス・オブ・グッチ』（2021）
レディー・ガガは、ステージ衣装や私服だけでなく、出演作で見せる装いでも注目の的。
評価は分かれるが、この『ハウス・オブ・グッチ』がヴィンテージデザインの宝庫であることは確か。そして、ガガの「Father, son, and House of Gucci（父と子とグッチ家の御名において）」というセリフだけでも、この映画を観る価値はあると言えそう。
『マリー・アントワネット』（2006）
パステルカラーの衣装とゴージャスなデザインがあふれるこの作品は、ファッション好きから人気の高い映画として語り継がれている。
衣装デザイナーのミレーナ・カノネロは、この作品で2007年のアカデミー賞衣装デザイン賞を受賞。その後も2014年の『グランド・ブダペスト・ホテル』（ミレーナはここでもアカデミー賞を受賞）や、2023年の『アステロイド・シティ』などの、スタイリッシュな映画の衣装を手がけている。
『ウィズ』（1978）
ダイアナ・ロスが主演を務めた『ウィズ』は、最も記憶に残るスタイリッシュなミュージカル映画のひとつ。
かの有名な『オズの魔法使い』のストーリーに、現代にも通じる人種解放というテーマを吹き込んだだけでなく、見事なファッションの数々が登場する。マイケル・ジャクソンが出演しているという点でも、観ておきたい1本。
『ファントム・スレッド』（2017）
ポール・トーマス・アンダーソン監督の『ファントム・スレッド』は、クチュリエのレイノルズ（ダニエル・デイ＝ルイス）と、彼のミューズで後に妻となるアルマ（ヴィッキー・クリープス）の関係を描いたドラマ。
静かでスリリングでセクシーなだけでなく、衣装の華やかさも見どころで、レイノルズがクライアントのために生み出すドレスの数々は息をのむほど美しく、物語を引き立てている。
『プリティ・プリンセス』（2002）
アン・ハサウェイがこの記事に登場するのは2度目だが、それには理由がある。多くの優れたファッション映画と同じく、本作もティーン女子のサクセスストーリーを描いたもの。しかも、ロイヤルになるという内容！
主人公がプリンセスになるまでのファッション変遷も、この映画の見どころだ。
『ショーガール』（1995）
ポール・バーホーベン監督によるこの過激な作品は、ラスベガスにやって来たダンサー志望の女性ノエミ（エリザベス・バークレー）が、自分自身の野心よりもさらに大きな力に巻き込まれていくストーリー。
エロティックでスリリングでバイオレント、そして美しいファッションが登場するこの映画は、物議を醸した傑作としていまだに語り継がれている。
『プリシラ』（1994）
アメリカの映画『3人のエンジェル』のベースになった作品として知られているこちら。3人のドラァグクイーンがバスでオーストラリアを横断する様子を、愛情たっぷりに描いている。
華やかできらびやかなドラァグクイーンたちの衣装が登場し、エイズ危機に苦しむ人々の現実が今ほど認識されていなかった時代に、LGBTQ＋コミュニティへの鮮やかなラブレターとなった。
『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』（1972）
ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー監督による西ドイツの名作。Tumblrでカルトな人気を博したことを覚えている人もいるかもしれない。
美や孤独、エモーショナルな共依存をテーマにしたこの恋愛ドラマは、ナルシストなファッションデザイナー、ペトラ・フォン・カント（マーギット・カーステンゼン）の広大なベッドルームで繰り広げられる。
『ネオン・デーモン』（2016）
ニコラス・ウィンディング・レフン監督のファッショナブルなスリラー『ネオン・デーモン』には、エル・ファニング、クリスティーナ・ヘンドリックス、ジェナ・マローンやキアヌ・リーブスなどの豪華俳優陣が出演。
華やかでありながらミステリアスでグロテスクなこの映画は、ビジュアルのためだけでも、改めて観直す価値があると言えるだろう。
