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チョコレートの川は本物だった!映画『夢のチョコレート工場』のトリビア29選

児童小説が原作となった『夢のチョコレート工場』。セットに隠された秘密や『チャーリーとチョコレート工場』にリメイクされた時の裏話など、名作のトリビアをご紹介します!

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児童小説が原作となった『夢のチョコレート工場』。セットに隠された秘密や『チャーリーとチョコレート工場』にリメイクされた時の裏話など、名作のトリビアをご紹介します!
Silver Screen Collection//Getty Images

世代を超えて愛される、ティム・バートン監督映画 『チャーリーとチョコレート工場』(2005年公開)。その原作は『チョコレート工場の秘密』という児童小説で、映画版の第一作目は『夢のチョコレート工場』という作品でした。

同作は、貧しい少年チャーリー・バケットが、ウィリー・ウォンカのチョコレート工場を見学できるチケットを手に入れるという物語。伝説的な喜劇俳優ジーン・ワイルダー(2016年に逝去)がウィリー・ウォンカを演じ、独特な世界観のなかにある、温かい人間模様やコミカルな音楽でも知られている作品です。

この記事では、『夢のチョコレート工場』にまつわるトリビアをお届け!

2023年12月8日に公開された『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』やホリデーシーズンのお供の『チャーリーとチョコレート工場』を鑑賞する前に、なぜこれほどの長い間愛され続ける作品になったのか、『夢のチョコレート工場』から紐解いていきます。

豪華キャストも!映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』 の最新情報

本物のチョコで川を作っていた!

willy wonka and the chocolate factory
LMPC//Getty Images

美味しそうな“チョコレートの川”は、実際に水とチョコレート、クリームで出来ていたんだそう。ところが、撮影が終盤に差し掛かる頃にはクリームが腐敗していまい、現場にひどい臭いが漂っていたんだとか…。

ウォンカ役のジーンが出演前に交渉したこと

willy wonka walking down street
Paramount

ハリウッド・リポーター>によると、ウィリー・ウォンカ役のジーンは、観ている人を驚かせるために「前方宙返りをして登場シーンを撮影できるのなら、この役を引き受ける」と言ったそう。

彼の要望は受け入れられ、伝説の名シーンとして今でも語り継がれています。

チャーリー役のピーターはホテルでスカウトされた

jack albertson and peter ostrum in 'willy wonka  the chocolate factory'
Michael Ochs Archives//Getty Images

チャーリー役のピーター・オストラムは12歳のときにホテルの「クラウン プラザ クリーブランド アット プレイハウス スクエア」でスカウトされたんだとか!

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子役たちはジーンに懐いていた

willy wonka  the chocolate factory
Silver Screen Collection//Getty Images

ベルーカ・ソルトを演じたジュリー・ドーン・コールはウォンカ役のジーンのことを「温かく優しい人だった」と語っています。ドイツのミュンヘンでの撮影中には、両親と離れて生活していたジュリーのことをずっと気遣ってくれていたそう。

自身の病気を秘密にしていた理由

willy wonka
Silver Screen Collection//Getty Images

ウォンカ役のジーンは、2016年にアルツハイマー病の合併症で亡くなりました。しかし、自身が病気を患っていたことを秘密にしていたんだそう。

ジーンの甥のジョーダン・ウォーカー=パールマンは、「ジーンは子どもたちにウィリー・ウォンカが病気にかかっていると思われたくなかったため秘密にしていた」と<インデペンデント>紙に語っています。

主演俳優の衣装に対するこだわり

gene wilder's willy wonka signature cost
FREDERIC J. BROWN//Getty Images

ウィリー・ウォンカ役のジーンは、初めて衣装のスケッチを受け取ったときに、デザイナーに手紙を書いたそう。

彼は衣装を奇妙な魅力のあるものにしたいと考え、「自分に似合う色を知っていて不思議なほどセンスが良く、ミステリアスではあるがどこか定まっていないように」と強いこだわりをみせたのだとか。

写真は2012年にオークションに出品されたウィリー・ウォンカの衣装。

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撮影現場での恋愛事情

willy wonka  the chocolate factory
Mirrorpix//Getty Images

バイオレット・ボーレガード役を演じた俳優デニス・ニッカーソン(2019年逝去)は、チャーリー役のピーター・オストラムに好意を抱いていたそう。

そのため、デニースは「鼻をほじらないといけないシーンの撮影中はとても恥ずかしかった」と当時を振り返っています。

予想以上に青く染まってしまったバイオレット

denise nickerson in 'willy wonka  the chocolate factory'
Michael Ochs Archives//Getty Images

バイオレット役のデニスが2001年の<ピープル>誌に語ったところによると、ウォンカの言うことを聞かずにブルーベリーになってしまったシーンの撮影では、青いメイクが2日も落ちなかったのだそう。

学校にいるときに、毛穴から青い塗料が出てきた」と話しています。

リアルな表情を撮るための工夫

jack albertson and gene wilder in 'willy wonka  the chocolate factory'
Michael Ochs Archives//Getty Images

メル・スチュアート監督は、子役たちのリアクションを本物のように撮影したかったと言います。また、チョコレート工場の中を見る表情はよりリアルに撮影したかったそうで、子どもたちには直前まで秘密にしていたそう。

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撮影の合間にもチョコレートを食べていた!

willy wonka  the chocolate factory
Silver Screen Collection//Getty Images

チャーリー役のピーターは、撮影前の昼食のあと、みんなでチョコレートバーを分け合っていたと、リアルでもたくさんのチョコレートを食べたことを明かしました

ジーンがアカデミー賞を逃したことを惜しむ人も…

willy wonka
Silver Screen Collection//Getty Images

『夢のチョコレート工場』は1972年のアカデミー賞で最優秀音楽賞にノミネートされていましたが、ジーンはノミネートすらされていませんでした。

これについて<ピープル>誌のアレックス・ハイグルは、「ジーンは偉大な喜劇俳優の1人ですが、ウォンカ役を演じるにあたり非常に細かいところまで調整し、挑んだ作品のひとつだったのではないか」と話しています。

本作出演後もヒット作に出演していた!

willy wonka  the chocolate factory
Silver Screen Collection//Getty Images

ジーンの名前を聞くとウィリー・ウォンカの姿を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、他にも様々なヒット作に出演しています。

『ヤング・フランケンシュタイン』(1974)や『プロデューサーズ』(1967)、『ブレージング・サドル』(1974)に出演。また、テレビドラマ『ふたりは友達?ウィル&グレイス』(2003)に出演しエミー賞を受賞しました。

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ほとんどドイツで撮影された

cast of willy wonka  the chocolate factory
Michael Ochs Archives//Getty Images

オーガスタス・グループ役を演じたマイケル・ボルナー以外のキャストは、撮影のためにドイツ・ミュンヘン移住したんだそう。

映画『キャバレー』の撮影に影響?

liza minnelli in cabaret
Silver Screen Collection//Getty Images

ボブ・フォッシー監督の映画『キャバレー』(1972)の撮影がミュンヘンの同じスタジオで行われていたそう。しかし、本作の撮影が長引いてしまったことにより、『キャバレー』の撮影を予定通りスタートすることが出来なかったといいます。

広告として製作された作品だった?

chocolate bar for the 30th anniversary of willy wonka
Spencer Platt//Getty Images

CBC>によると、本作は当時シリアルなどを販売していたクエーカー・オーツ社が、お菓子類の販売を検討していたときに、プロモーションを兼ねて資金提供をしたんだそう。

写真は映画公開30周年を記念して発売された2001年版のウォンカバー。

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監督の娘が作品製作を後押し…?

the first edition book 'charlie and the
FREDERIC J. BROWN//Getty Images

本作のメガホンをとったのはドキュメンタリー作品などで知られるメル・スチュアート監督。当時、娘のマデリーンが大好きな本である『チョコレート工場の秘密』を題材にした映画を作ってほしいと頼み込んだことから製作が始まったんだとか。

脚本なしで撮影がスタート

roald dahl
Ronald Dumont//Getty Images

『チョコレート工場の秘密』の原作者であるロアルド・ダールが脚本を書く予定でしたが、急遽アウトラインのみを書くことになったそう。そして代わりにホラー映画のなどの脚本で知られる、デヴィッド・セルツァーを脚本家として迎えました。

出演者や構成に不満も?

willy wonka and the chocolate factory
LMPC//Getty Images

ビジネスインサイダー>によると、アウトラインの製作に携わったロアルド・ダールは、音楽やキャスティングなどに満足していなかったそう。

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2005年のリメイク版にご立腹だった人も…

premiere of charlie and the chocolate factory arrivals
Kevin Winter//Getty Images

エンターテインメント・ウィークリー>によると、ウィリー・ウォンカを演じたジーンは、2005年にティム・バートン監督によって『チャーリーとチョコレート工場』としてリメイクされたことを「侮辱的だと感じていた」と言います。

同じウィリー・ウォンカ役を演じたジョニー・デップのことは気に入っていたものの、ワーナー・ブラザースとティム・バートン監督のことは才能は認めつつも気に入らなかったよう。

再上映で人気に

'willy wonka  the chocolate factory' screening, 1971
Fotos International//Getty Images

イギリス・ロンドンの<イブニング・スタンダード>紙によるとこの映画の興行収入は400万ドル(約5億7000万円)だったそう。当時のこの金額の興行収入は、それほどヒットしていない作品として認識されてしまいますが、1996年に再上映されたことをきっかけに人気が急上昇したんだとか。

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