70年以上の歴史がある“美”の世界的コンテスト「ミス・ユニバース」。見た目の美しさだけでなく、人間性などの「内面の美しさ」などにも重きをおいたコンテストで、審査基準の見直しにより既婚者や妊娠中の女性、トランスジェンダーの女性も参加が可能になりました。
そして先週、エルサルバトルで開催された「ミス・ユニバース2023」ではじめてプラスサイズモデルの女性が出場し、話題に。
「ミス・ネパール」代表として、今年のミス・ユニバースのコンテストに出場したアメリカ生まれのネパール人モデルであるジェーン・ディピカ・ギャレットさん(23歳)。カーヴィーボディのもち主の彼女は、看護師や起業家という一面を持ち合わせ、ボディ・ポジティブの提唱者でもあります。
<mint>によると、過去にボディ・イメージの問題に苦しんだというジェーンさん。そんな彼女は、ミス・ネパールに選出された後に<Hola>誌のインタビューで自己愛について語りました。
「数年前、私はとても自信のない人間で、自己肯定感がとても低かったんです。今は自分自身を愛しているし、うれしいです」
「特定の美の基準に捉われないカーヴィーな女性として、私はすべての女性を表すためにここにいます。美しくある方法は一つではないと私は思うし、すべての女性はありのままで美しいのです」
多様な美しさの在り方をメッセージに掲げ、今大会に挑んだジェーンさんは、各国の代表とともに堂々としたパフォーマンスを披露。結果、見事トップ20入りを果たしました。Instagramには、その時の気持ちをつづり、応援してくれた人々に感謝の気持ちを伝えています。
「...応援してくれたファンや、すべての人たちに感謝しています。全力を尽くしたし、それがとても大事なことでした。リアルサイズ(等身大)の美しさを世界に見せ、ミスコンの固定概念を打ち破ったことをとても誇りに思っています」
今大会では、既婚者であり母親でもあるコロンビア代表のカミラ・アベラさんが初めてトップ5入りを果たしたことでも話題に。
そして、ポルトガル代表とオランダ代表がトランスジェンダーの女性として初めて選出されたりと、進化を続けるミスコン。さらに<WWD>が報じたところによると、2024年の大会では、18~28歳の年齢制限も変更が加わる予定だといいます。
2022年ミス・ユニバース優勝者でモデル兼ファッションデザイナーのロボニー・ガブリエルが、ブランド「タナー・フレッチャー」によるビューティ・コンテストと出した2024年春コレクションの発表の場で明かしたと述べています。