華やかなヘアメイクや衣装で着飾るイメージが強い、ミスコンの舞台。9月17日(現地時間)に行われた、2021年のミス・グレート・ブリテンの決勝戦にノーメイクで出場したエル・セリーヌさんのストーリーが話題を呼んでいる。

エルさんがこの決断をするに至ったのは、若い世代に自分の肌に自信を持ってもらいたいと思ったから。いじめられていた10代の頃、自分のコンプレックスを隠すために化粧をしていたと『BBC』にきっかけを語った。

「周りに溶け込むために、自分の肌よりも少し明るめのファンデーションを塗っていました」
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現在、メンタルヘルス関連の仕事をしており、2020年のミス・グレート・ブリテンにも出場したエルさん。しかし、昨年はコンテストで思うような結果を残せなかったという。

今年はすっぴんでミスコンに参加した彼女は、「すべての女性が自分自身で選択する権利を持つべきだと思い出してほしい」と語った。

「誰もが『自分以外の誰かに認めてもらわなきゃ』と感じるべきではありません。私の考えは、ミス・グレート・ブリテンの決勝戦よりも深いもの。次の世代に対して、より良い選択肢を示していきたいのです」

さらに、SNSやフィルターを通した写真によるプレッシャーが、若い世代のメンタルヘルスに悪影響を及ぼす可能性についても言及した。



最後にエルさんは、様々な葛藤と闘う若い世代にこうメッセージを発信。

「私のストーリーを読んだ人が、ありのままの自分を好きになってくれたら、10代の頃の私の苦労は無駄ではなかったということになると思います。化粧をしても、しなくてもそれは自由であり、自分の選択の理由を誰かに説明する必要はないんです」

先日行われた決勝戦では公言していた通り、すっぴんでランウェイを歩いたエルさん。優勝は逃したものの、その美しい姿は多くの人の心に刻まれたはず。