アンジェリーナ・ジョリーが監督を務めたNetflixのオリジナル映画『最初に父が殺された』。この映画はカンボジアのクメール・ルージュの下で行われた大虐殺を生き延びた女性ウオン・ウン氏の伝記を元にした作品。同作の注目ポイントのひとつが、アンジーの長男マドックスが、映画に深く携わっているという点。

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アンジェリーナ・ジョリー監督作『最初に父が殺された』予告編
アンジェリーナ・ジョリー監督作『最初に父が殺された』予告編 thumnail
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現在16歳のマドックスが、アンジーに養子として迎えられたのは生後7ヶ月だった2002年。カンボジアで生まれたものの故郷で過ごした時間は短く、そんな背景もあって、マドックス自身が今回の映画製作に携わることを提案

People』誌によると、そんなマドックスは映画の製作総指揮者を務め、脚本執筆にも関わったそう。ミーティング参加はもちろん、撮影準備や監督であるアンジーの下見フィルムのチェックも手伝った模様。また、ベトナム出身であるマドックスの弟パックス(13歳)は、セットでのフォトグラファーとして映画に携わったそう。

マドックス、アンジェリーナ・ジョリー、パックス
Getty Images

向かって左側がマドックス、右がパックス。

インタビューで、共に仕事をすることになった母アンジーのことについて語ったマドックス。

「映画製作で僕は出来る限り助けになろうと考えました。母は楽しい人なんです。面白くて、すごく一緒に働きやすい。不思議なくらい素晴らしい人なんです」

一方でアンジーもマドックスの働きに感心していたよう。

「マドックスは自分自身のことをよく理解しているわ。(ドキュメンタリー映画を勉強した彼に)映画を作る準備ができたと言われた時には、私はまったく彼の言葉を疑いませんでした」

撮影が開始すると4ヶ月以上故郷のカンボジアに滞在。アンジーは、マドックスは故郷の文化や暗い部分も全て吸収したそう。

アンジーは「マドックスなしにこの映画は作れなかった」や「彼の方がミーティング中に真面目にメモをしてたわ」などとも話し、とても頼りにしていたよう。マドックスにとっては初めてとなった製作総指揮の経験。彼は故郷を知り、母アンジーの下でありながらも制作総指揮という仕事を経験し、以前から語っていた映画製作の夢へさらに近づけたみたい! 映画『最初に父が殺された』は、9月15日からNetflixにて世界同時配信中なので是非チェックしてみて。