これまでに数々の名誉ある賞を手にしてきた、歌手のアデル(35歳)。先日彼女は、ラスベガスで行われている定期公演に集まったファンに対して、3カ月半前に禁酒を決意したことを明かし、20代のときのアルコールとの付き合い方についても振り返った。

アルコール依存症になりかけていた時期

2008年のデビューアルバム『19』でブレイクを果たし、力強い歌声と心に響く歌詞で世界中の人々を魅了してきたアデル。<The Guardian>によると、現在ラスベガスにあるシーザーズ・パレスのコロシアムで定期公演を行っている彼女は、ライブ中に禁酒をしていることをファンに打ち明けたという。

「3カ月半くらい前にお酒をやめたの。本当に退屈。何が言いたいかっていうと、20代のほとんどの期間、アルコール依存症になりかけていた。でも(お酒が)とっても恋しい」

またファンに対して、「ウィスキーサワーを楽しんで。もう本当に羨ましい」とも語った。

65th grammy awards show
Kevin Mazur//Getty Images

アデルとアルコールの関係

アルコール依存症の父親をもつアデルは、2021年11月に自身とアルコールの関係について<VOGUE>にこのように明かしたと、<COSMOPOLITAN>が報じている。

「私はいつもアルコールと密接な関係にあった。常にアルコールに夢中だったし、お酒が父を私から遠ざけたの。だから、アルコールの何がそんなに素晴らしいのかをずっと知りたかった」

アデルの父親であるマーク・エヴァンスは、2021年5月にがんの闘病生活の末に他界。両親は3歳のときに離婚しており、幼い頃は父親には“存在と努力”が欠けていると感じていたとも語っている。でも後に、その理由が「アルコールのせいである」と理解できたという。

自分を知るために禁酒したことも

TODAY>が報じたところによると、2021年のオプラ・ウィンフリーとのインタビューで、元夫のサイモン・コネッキとの離婚後にアルバム制作をする際、禁酒を決意したことを明かしたアデル。

「数年前に離婚を含むすべてを経験したときに、お酒をやめようと思ったの。初めからそう思っていたわけじゃない。でも、自分にはやるべきことがあると気づいてからは、お酒を飲むのをやめて、集中するためにワークアウトをするようになった」

また、「お酒をやめたことは、自分を知るための素晴らしい方法のひとつ」とも語っている。