毎年8月にロンドン西部で行われる「ノッティング・ヒル・カーニバル」は、カリブ海周辺やアフリカの文化を讃える一大イベント。賑やかな音楽と華やかな衣装を纏ったパフォーマーで知られ、ヨーロッパ最大級のお祭りとの呼び声も高い一方で、実は人種差別を原因とした暴動がきっかけに始まったという歴史的背景が。

新型コロナウイルスの影響を受けて今年はオンラインでの開催となった同カーニバルに寄せて、英シンガーのアデルがInstagramに自身のビキニ写真を投稿したところ、その身なりが「文化の盗用にあたるのでは」とネット上で議論に発展している――。


昨年末頃からボディメイクに励んでいることを明かしていたアデルがInstagramに投稿したのは、アフリカ女性の伝統的な髪型であるバントゥノットヘアにジャマイカ国旗柄のビキニを合わせた自身の写真。

「ノッティングヒル・カーニバルをお祝いして、私の愛するロンドンへ」というキャプションが添えられている同投稿には、アデルのボディメイクを称賛する声と共に「文化の盗用にあたるのでは」と疑問視する意見も届き、議論に発展。

アデル
@adele//Instagram

現時点で、この投稿には480万件のいいねと10万件のコメントが寄せられており、中には「とっても似合っている」「私はジャマイカ人だけど、(文化を)称賛しているように見えて、この写真は大好き」と、アデルの行動をポジティブに捉えるものがある一方で、「私には文化の盗用であり無知な姿に見える」「アフリカ系のヘアスタイルを盗まないで」といった声も。

また、「どういった経緯やメッセージを込めて写真を投稿したのか本人が説明するべき」というコメントも届いており、SNSをあまり活発に使っていないことでも知られるアデルが今後どのようなアクションをとるかに注目が集まっている。